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集団行動の周りに合わせるメリットとデメリット

友人グループやチームスポーツ、会社のプロジェクトの中では様々な意見、行動がありそれに「合わせる」あるいは他者が決めた方向へ変化させるたりします。
このようは行動を「同調」と言います。

今回はこの「同調」について書きたいと思います。

・同調を引き起こす原因

①同調を引き起こすのは誰??
例えば飲み会で同席した人たちが一杯目に「生ビール!」と頼むと「好きではないけど一杯目は・・・。」と同調して頼んでみたり、買い物にいった場面で店員さんに「この服はとても売れていますよ!」と言われると「じゃあ間違えない!」と購入したりします。

同調は身近な人物の影響だけではなく参照する人物がいなくても関連した対象への情報を聞いたりしても起こります。

②同調はどんな時に起こる

同調が起こる影響には2つの影響があります。
私たちの社会では様々な場面で国や文化、育ちの違いから基準がはっきりしないものの選択を迫られる場面があります。

その時に判断材料となるのは周囲の行動や態度です。
それらを観察し判断する事で自分がどう行動するのか考える事を情報的社会影響と言います。

逆に「周囲の人と良い関係を築きたい。」「周囲から目立ちたくないし嫌われたくない」という心理の影響を規範的社会影響と言います。
この影響は周囲と合わせることで社会的秩序が保たれて集団らしさが高まり仲良くなったりと言う効果がある反面誤った行動をとってしまう場合があります。

・同調のデメリット

規範的社会影響により「周囲から目立ちたくない」というところでの誤った行動の中には傍観者効果という物があります。

実際にアメリカで起きた事件で集合住宅街に住む女性が1人殺害されました。その女性は駐車場から自宅に徒歩で向かっている道中で襲われました。この事件の驚くところは被害女性の助けを呼ぶ声を聞いた人が大勢いたのにも関わらず誰も助けなかったのです。

このように誰かが助けが必要な場面で周りの人がいるにも関わらず援助が生じにくくなる現象の事を傍観者効果と言います。

原因としては周りに人が大勢いればいるだけ責任が分散され他の誰かが助けてくれると考えてしまうのです。


もう一つが多元的無知という物です。
例えば駅構内で火災報知器がなったとします。
直ぐに逃げることもできる状況の中そのばに居座り周りの状況を観察します。
そうするとみんな逃げていない事がわかり不安を持ちながらも逃げなくても大丈夫という判断を下します。

これは自分の考えている事と他人の考えていることは必ず違うという認識と「1人だけ焦って走り回ったら恥ずかしい」という規範的社会影響によって同調してしまう行動の一つです。

しかし自分が思っている「火事だ!逃げなきゃ!!」という考えがあっていたらどうでしょうか。

周りに合わせてしまうことで逃げ遅れ大変な事になる可能性があります。

社会に生きていると人はみんな他者からの影響を受けます。
それによって心が豊かになったり逆に悲しくなったりもします。

どんな事でも自分の考えは必要ですし、わからない事は周りを見て判断する事で解決したりもします。

皆さんも周りに合わせる時は細心の注意をして頂きたいと思います!

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