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原因帰属から考える成長へのアプローチ

我が子にはどんどん「ポジティブに成長して欲しい!」
私も常日頃からそう思って息子たちと向き合っています!

今回は成長の妨げになりうる思考について書きたいと思います。

心理学では「原因帰属」という言葉があります。
これは行動や特定の結果が生じる原因を推論するプロセスの事を言います。

推論する際に対象となる物が4つあります。

・運
・能力
・努力
・課題

「A君は運よくくじ引きで1等が当たった。」
「Bちゃんは顔が可愛いから皆から人気がある。」
「C君は毎日走ってるから足が速い!」
「D校は毎年野球の大会でいい成績を残している。」

上記のような推測を私たちはいろいろな場面で行います。
これは人間の持つ「コントロール欲求」というものです。
「〇〇が〜だから〜だ。」のように自分の中でどうしてそういう状況・結果なのかを推論する事で自分を納得させている行動なのです。

これ自体は誰しもが行う事なので決して悪いことではありません。

ただ問題なのは原因帰属をどのようにしたかで次の行動が変わってしまうのです。

・原因帰属 成長するか言い訳にするか

原因帰属の推論対象の4つの中には安定した要因と不安定な要因があります。

・安定した要因:  能力・課題

・不安定な要因:  運・努力

能力・課題は自分でコントロールするのは不可能です。
「〇〇ちゃんは可愛いから人気がある」
「〜大学の試験の基準は高い」のように自分がそこに問題点を持ってしまった場合諦める事しかできなくなるのです。

〇〇ちゃんが可愛いのは生まれ持った能力です。
そこに問題を持ってしまった場合は指を加えて人気者を羨むことしかできません。

〜大学の試験基準のように課題についても簡単に変わることはありません。


しかし運・努力のような不安定な要因は変える事ができるのです。
わかりやすいのは「運」です。
くじ引きの景品でいい商品を貰いたいと思っても簡単にはもらえないし、願ってもなかった旅行券が急に当たる時もあります。
しかしここは不安定な要因かつコントロールも難しい要因です。

この4つの中で1番不安定であり、変えることが可能なのは「努力」です。

「走るのが遅い」という推論をした時に「速く走る能力が足らない」と考えるか「速く走る練習が足りない」という要因に着目するかで自分でとる行動が変わるのです。

物事には変えることのできる部分とそうでない部分が存在します。

自分の子供たちにもこの4つの要因を噛み砕いて伝えていく事で「努力」の大事さに気づいてもらうのはとても重要です。

ただ努力必要と伝えるのではなく「一緒にやってみようか」「どうしたらいい結果を出せるかな?」などのアプローチで自発的に動いてもらい本能的に気づければ子供たちは勝手に動いてくれるでしょう!

子供によってはそこの気づきが早い子もいれば勝手に面白くなって何も考えなしで練習や勉強する子もいます。逆に気づきが遅かったり色々な事に興味があり上手くハマらない子もいるでしょう。

親としての気持ちもあると思いますが気長に待ってちょこちょこジャブを打っていくような持久力も大切ですね!


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