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「ミッドサマー」を見たら、夏至になった

今、朝の5時ちょうど。
寝ようとしたら、窓からものすごいオレンジ色の光が差し込んで、窓をのぞいたら朝日がのぼってきていた。
なんでこんな時間に寝ようとしているかと言うと、
配信で、映画「ミッドサマー」を見ていたから。
公開前から見たいと思っていて、タイミングを逃しているうちにコロナで映画館が閉まった。
映画館が再開してまだやっているところを探したら、
数も少なくて、仕事を早退しないと見れないタイムスケジュールで、いつ早退しようか考えながらの残業続きだった。
この映画は、雰囲気的にネタバレしない方が絶対良さそうなジャンルで、あえて情報を入れずに、見たい気持ちだけを募らせてきたから、どうしても見たい。
職場の仲良くない人が、私を映画好きだと知って、先週
「ミッドサマー、見ましたか?」と突然聞いてきた。
実は知り合いが見に行ってハマって、ディレクターズカット版を見に行ったって言うから、気になって昨日見に行ったんです、と言う。
ヤバイくらい面白い、色々謎が残ってネットで解説を3時まで漁りまくった、また見に行きたい、祭りに行くのが怖いなどまくし立てて言ってきたから、気になる度合いもアップし、その人への苦手度合いがダウンした。
スウェーデンが舞台の映画らしい。私が見たことのあるスウェーデンの映画は「ぼくのエリ 200歳の少女」や「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」など、独特の静かな怖さが残る映画が多い。ミッドサマーへの期待も高まる。
昨日は土曜休みだし、見に行こうと思いつつ、昼寝を繰り返してしまい、映画館に行けなかった。
すると、限定で配信があるという情報を見つけ、ネットで見ることにした。なんともラッキー!と思いつつ、再生。

そして見終わったら、今日が夏至の日、つまりミッドサマーだということを知った。
なんと…。
あの映画の中のあの日が今日なんて。
スウェーデンの白夜。恐ろしい。
スペインへ初めて夏に旅したとき、夜の9時半でも明るくて、不思議だったけど、変な感じでウキウキした。
スウェーデンなんて日照時間が20時間の白夜があるから想像するだけで不思議だったが、ミッドサマーを見てから怖さが増した。夜の怖さよりも、夜が来ない怖さの方が怖い気がした。映画の話はネタバレになりそうなのでやめとこう。

私は旅に出ると必ずどこかで日の出を待ったり、朝日を眺めたりする時間を過ごしているけど、久しぶりの日の出がオレンジ色が力強くて、家の寝室の窓から見た朝日はここが日本とは思えないくらい、旅先で見てきた太陽の光と同じだった。当たり前だけど。今度はいつどこで日の出を見れるんだろう。

今日が一年で一番太陽が長く出ている日なのに、
私は太陽がのぼる頃に寝て、多分夕方前くらいに起きる、
という太陽を無視した1日を過ごす。
夏至、ミッドサマーが怖かったからちょうどいい。
おやすみ、太陽。

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写真はインドのガンジス川で見た朝日。
ミッドサマーとは無関係。

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