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コロナ考

とうとう、家族にコロナ患者が出た。

今後のために、詳細を記しておこうと思う。

患者は、十五歳未満の子供だ。コロナワクチンは未接種。

夏休みに入って、単身2泊3日の宿泊行事に出掛けた。

コロナ感染者数が不気味に増加傾向にあったためか、出発週に入ると、合宿主催者から抗体検査キットが送付されてきた。参加者全員が出発当日、自宅にて実施し、結果が陽性なら参加は諦めよ、という過酷な、いや至極当然の通告である。出発日朝の6時半、うちの子の喉奥に、キットの綿棒を押し込み、唾液を採取した。検査液に浸して15分。結果は無事、陰性であったため、予定通り合宿に出発をする。

ここからしばらく伝聞になる。合宿1日目は平熱で推移し、様子も変わりなく、楽しく過ごしていたようだ。異変が起きたのは出発から36時間以上経った2日目夜であった。

夕食後の検温で38.0℃と発熱した。しかし、その日は海で遊泳し、半日浜辺で過ごしていたため、日焼けや疲労が原因かもしれないと判断がつかず、様子を見ながら通常通り友人達と就寝した。

翌朝、起床時(6時)は36.5℃と平熱まで下がったため、午前中は予定通り、行事に参加する。

しかし、正午の検温で、39.0℃まで上昇。この時点で、私のスマホに主催者から「迎えが必要」と連絡が入る。取る物も取らず、夫の運転で出発、15時過ぎに現地に到着し、子供をピックアップ。初見、子供には当然いつものような闊達さは無いが、自分の足で歩いてエレベーターを降りてきたし、元来口数は少ない子なのだが、それでも訊かれたことに正確に受け答えが出来ている。思ったより気持ちがしっかりしていて安心した。肩を抱き、頬や腕に触れると異常に熱かったので、後部座席を倒して横にさせ、すぐに車を出した。

帰途までの途、経口飲料やアイスクリーム、氷、冷えピタなどを購入し、定期的に体を冷やす。食欲も無いわけではないようで、ホテルで出された昼食のカレーライスは残さず食べたというし、サービスエリアで購入したメロンパンを1個を差し出すと、いつものペースで口に出来ていた。食べたり水分を取ったりする以外はほぼ眠る子。頭痛や寒気、吐き気は無いようだが、起きている時はしきりに「関節が痛い。腰が痛い」と呻いていたのが不憫だった。

自宅に到着後、すぐにベッドに寝かせ、検温。19時、39.5℃まで上昇したので、私の判断でカロナール300を与えた(エネルギーゼリーで空腹を満たした後)。赤ちゃん時以来の高熱と、様々な非日常体験が重なり、疲労困憊かなり衰弱していたようで、服用後ことんと眠りに落ちる。枕元に、水の入ったペットボトルと麦茶の入った水筒、ゼリーを置く。

翌未明(午前3時頃)、激しい腹痛に見舞われたらしい。らしい、というのも、私は熟睡中で全く気付かなかった(笑)。トイレで排便すると、とても固い便が出たというから、便秘か。その後、痛みがひいたので、また睡眠に入る。

最初に発熱した日を0期日として、2日目午前7時。再び腹痛で目が覚めたようだ。今度は酷い下痢。体温38.5℃。下痢は1回きりで、排便後痛みがひいたので、入眠。

午前9時、38.0℃。ホットドックひとつとゼリーを食す。薬が効いてきたのか、徐々に熱が下がり始めているので、再度薬は与えず。

正午、また腹痛と下痢。ウィルスを排出しているのか、37.6℃まで下がる。食欲は無く、眠り続ける。その後、下痢は治まる。

18時、37.4℃。お粥は食べたくないと言われ、好物の「ハンバーグ弁当」を半分、食す。21時、37.1℃まで下がって、就寝。今度は朝まですっきり快眠できた模様。

発熱より3日目、午前8時の時点で、36.7℃のほぼ平熱まで下がる。食欲も平常時に戻り、残りの弁当を食べる(笑)

10時で、36.5℃の平熱。以後、ずっと平熱のまま推移して、順調に回復。味覚障害、倦怠感等、後遺症も今のところ見られない。

発症時は緊迫したが、無事回復してみると、正直、風邪やインフルエンザ時と症状は変わらないという印象。やはり子供は重症化しにくいというのは本当のようだ。ちなみに、合宿の間、同室で過ごした友人らはホテルを離れる前に抗体検査をして陰性、現在も発症はしていない。

10日間の自宅療養期間は長く、子供部屋に閉じ込められた子は力を持て余しながら、残りの日々をカウントダウンしている。次の日記で、この療養期間、私がどう対処していたのかも同時に記しておこうと思う。

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