美術界で長い活動歴をもつToyota Yutaka さんの作品展 -サンパウロ便り
90代の造形作家・豊田豊さんは、若き日に日本からブラジルへ渡りました。
金属によるモニュメントなど
その前に立つと圧倒される作品がブラジル各地や近隣国、北米に置かれています。
今年も作品展が開かれ、原色のボードとミラーとの織り成す世界を見せていただきました。
会場には、多くの美術家が集まり、いつもながら楽しく語り合います。
往年の作品の中で
このシリーズは、今回の画集の表紙を飾っています。
画家として、また詩人、俳優として
サンパウロで長く活動を続けてきた
Kaneko Kenichi さんの言葉は
作品の前に立つ者に、大きな感動を与えます。
『作品の中に世界が映り込んで、
作品の前に立つ私たちが参加し、
刻々と移ろいゆく様が醸す世界』
まさに、その通りです。
*
日本出身の表現者が、
こうして芸術界に大きな影響を与えてきたサンパウロ。
すでに若い時代から新しい時代を手中に収め
世界に作品を発信するToyota Yutakaさんは
どんな時も変わらない
穏やかで優しいまなざしをもって
先を歩くリーダーとして
私たちに未来の在り方を示してくれています。
【美術関連記事】
ブラジル最大美術・工芸の公募展には、
こうしたブラジルにて半世紀以上活動する美術・工芸家の作品が集められています
よろしければサポートお願いいたします。