胃腸冷やさず体クールダウン|産経新聞連載「薬膳のススメ」(108)
7月になると、一気に気温が上がってきましたね。
外気が上がると体も熱くなります。
冷たいものを食べたり飲んだりする機会が増えますよねぇ。
冷たいビールなんて最高です!!(私はね…笑)
でも、冷たいものばかり食べたり飲んだりしていたら、胃腸が弱ってしまいますよ。
そのことを産経新聞連載「薬膳のススメ」で書かせていただきました。
夏バテしないでね
神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
外気が上がると体も熱くなり、体の中に熱がこもります。
冷たい食べ物や飲み物は一瞬気持ちよく感じますが、内臓を冷やしてしまいます…。
ただ冷えるだけでなく、本来のお仕事ができなくなってしまうのです。
動物たちが冬になると寒くて動かなくなったり、冬眠するのと同じ。
内臓さんだって、動きたくないのです。
胃腸が弱ると食欲が落ちて食べ物から栄養を作ることができなくなります。
そうなると、体力が落ちてしまうんですよね…。
これが、夏バテ。
「冷やす作用」の食べものを
温度的に冷たいものではなく、食べ物の冷やす働きでクールダウンをしましょう。
体の熱感を取って冷やす働きを清熱といいます。
豆腐、アスパガラス、きゅうり、クレソン、ズッキーニ、青梗菜、冬瓜、豆苗、トマト、なす、もやし、あさり、昆布、ひじき、わかめなどです。
これらは冷やすお仕事をするのですが、加熱してもその仕事は変わりません。
そして、もうひとつ。
胃腸を温めて冷えから守る働きを温中といいます。
米麹、かぶ、しょうが、ディル、にんにく、みょうが、さけ、鶏肉、こしょう、山椒などです。
夏におすすめのメニューは、これらを組み合わせたもの。
鮭と夏野菜のホイル焼き
冬瓜と生姜のスープ
なすと鶏肉の炒めもの
トマトとディルのマリネ
豆苗とかぶのサラダ
もやしと豆腐のピリ辛炒め
きゅうりの米麹漬け
など。
酸味も使ってね
五味といって、5つの味それぞれに働きがあるんです。
そのうちの酸味は汗の出過ぎを止める働きがあり、甘味と一緒に使うと汗で失った潤いを作ってくれます。
夏野菜でピクルスを作るのもステキですよね。
はちみつレモンとか、梅を使ったメニューもいいです。
7月20日から夏の土用期間が始まります!!
土用期間は胃腸のバランスが乱れやすいので、今からしっかり整えておきましょう。
デスクワークの方は、靴下やレッグウォーマーで足元の冷え対策もお忘れなく…。
このようなことを本日掲載の108回目の産経新聞連載「薬膳のススメ」で書かせていただきました。
こちらから記事のPDFをご覧になれます。
↓↓↓
http://kenzenbishoku.com/media/pdf/sankei_230703.pdf
「楽しみにしています!」という声をいただくと、とっても嬉しいです♡
いつも読んでいただいて、ありがとうございます!
次回は、7月31日(月)の掲載予定です。
96回目からはnoteの「産経新聞連載「薬膳のススメ」マガジンに掲載していますが、95回目までは、旧ブログに掲載しています。
↓↓↓
http://norihime.livedoor.biz/archives/cat_50031045.html
おしまい。
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