落ち込んでも体調は良くならない。五感に集中してみて！
「漢方薬を飲んでいるし、食べ物も気をつけているし…。なのにまた症状が出て悪化してきたんです。すごく落ち込んでいます…」
漢方カウンセラーをしていると、このようなメッセージをたくさんいただきます。
ここでいつも伝えることがあります。
「落ち込んでも体調は良くならない」ということ。
体調が悪いことも、落ち込んでいることも、あなたのほんの一部であって、それで人生や人格は決まらないから。
まずは、そこから意識を外してみて。
これは体調だけじゃなくて、辛いことがあったときも同じ…。
分かるよ…
私もたまに持病の心臓がドクン…とするから。
でも「そんなときもあるさ」と思ったり、それを否定せずに事実として受け止めて、意識を外すようにしています。
何事も陰陽である
神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。
薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。
漢方カウンセラーをしていると、毎日いろいろなメッセージが届きます。
「良かった体調が悪化した」
「漢方薬を飲んでいるのに効果が出ない」
「なぜ治らないのですか？」
漢方薬は、病気を治すものではないのです…。
乱れたバランスを元に戻すためのツールのひとつです。
「漢方薬を飲んでいたら大丈夫！」と依存してはいけません…。
漢方薬の力を借りながら、「自分で」整えていくのです。
私たち人間は、自然界の中で生きています。
良くも悪くも自然界の気の影響を受けます。
年中同じじゃないです。
生きていたらいろいろなことがあります。
嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、辛いことも…。
ずっと同じじゃないです。
つまり、漢方薬を飲んでいても、望ましくない状態にはなります。
それに一喜一憂しては、ダメなんです。
「のに」を止めよう
漢方薬を飲んでいる「のに」
食べ物を気をつけている「のに」
考え方を替える努力もしている「のに」
のにのに虫になっている方が多いです。
それが、自分を否定して傷つけて、攻撃しているということだと分かりますか？
漢方薬を飲んでいる「から」
食べ物を気をつけている「から」
考え方を替える努力もしている「から」
過去のいちばんひどいときよりも、良い状態ではないですか？
がんばったでしょ？
お金も時間も使ったでしょ？
我慢したこともあるでしょ？
自分のことを否定せずに、「きっと乗り越えられる」と未来の自分を信じてほしいのです。
五感を使って集中する
とは言っても、落ち込むことは誰にだってあります。
私もあります。
5分とか、長くても数時間、年に数回は1日程度…。
でもその時間って、ほんとにもったいない。
考えることは未来のためになるけど、落ち込むことは何も生み出さないから。
むしろ、心と体のバランスを悪化させる…。
そんなときにやってほしいことは、「五感を使って集中する」ということ。
「54321法」って、ご存知ですか？
アメリカの病院でも実践されているマインドフルネスの方法です。
1.目に見えるもの
まず最初に「目に見えるもの」を5つ、見つけます。
なんでもいいのですが、普段はあまり意識しないものの方が良いです。社内にいる私だったら…
壁の模様、本棚、空気孔、スタッフのパソコン、はさみなど。
2.肌で感じるもの
次に「肌で感じるもの」を4つ、感じとります。
足の指先の感覚、イスに触れているお尻の感覚、息をしたときの鼻から通る感覚、背伸びしたときの背中の感覚など。
3.耳に聞こえるもの
3つめとして、「聞こえるもの」を3つ探します。
エアコンの音、外の車や電車の音、風の音など。
4.香りで感じるもの
次に「香りで感じるもの」を2つ探します。
自分の衣服の香り、部屋の香りなど。
5.味で感じるもの
次に「味で感じるもの」を1つ探します。
お茶やコーヒーの味など。
数分でできます。
自分にはたくさんの感覚があると気づきます。
そして、落ち込んだり悩んだりしていることは、自分の中の無数の感覚のなかの一部に過ぎないと分かります。
さらに言うと、それらは「勘違い」や「妄想」だと。
整ったら動く
ここで終わったらいけなくて、動きましょう！
なにかひとつ、何でもいいのでやってみましょう。
コーヒーを淹れるのもいいでしょう。
きっと幸せな気持ちになって、やる気が起こってきます。
ノートに気持ちを書いてみてもいいですよね。
何事も自分次第です。
起きていることを「事実」として受け止めて、それに対して「どう思うか」「どう対応するか」は自分で決められます。
あなたは、落ち込み続けますか？
自分を責め続けますか？
それとも、「そんなときもある」と捉えて輝かしい未来に向けて歩みますか？
もし本当に症状が辛いなら、西洋医学のお薬に助けてもらいましょう。
「せっかく西洋医学の薬を止めたのに」ではなく、ちょっと助けてもらうのです。
そして、ピークを過ぎたら、またコツコツと中医学で整えていきましょう。
今の時期は、心身ともにバランスが乱れやすいです。
そこを「何が何でも食べ物で！！」とか意地を張らず、臨機応変に対応してゆるりと過ごしていきましょう。
それでは、今日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう～♪
最後に…
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おしまい。
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