舌を見て夏バテ対策|産経新聞連載「薬膳のススメ」(99)
9月に入り、朝晩が少し涼しくなってきましたね。
夏の疲れが出てくる頃でもあります。
みなさんは、夏バテしていませんか?
夏バテのチェック方法について、99回目の産経新聞連載「薬膳のススメ」に書かせていただきました。
夏バテのチェック方法
心を笑顔にする薬膳師、漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のりこです。
夏バテの原因はいろいろありますが、胃が弱っていることが多いです。
夏バテとひとことで行っても、いろいろなタイプがあります。
今回は、舌で診断する方法をお伝えします。
鏡で舌を見ながら読んで下さいね。
舌全体がぼってりしている
舌全体が大きくて張りがなくぼってりし、舌の半分から奥に歯型がついているときは、体が疲れています。
夏にたくさん汗をかいたり、動きすぎたりして疲れていないですか?
起きていることや食べることでも気を消耗して疲れるので、「元気になろう!」とたくさん食べることはNG。
お粥やスープなどを少しずつ食べましょう。
舌の表面が水でキラキラしている
舌の方面に水が浮いているように光っているときは、体の中で汚れた水を溜め込んでいます。
水分の摂り過ぎや、冷たいものをとりすぎて消化吸収システムの脾が弱っていることが多いです。
そのようなときは、汚れた水を体外に排泄しましょう。
キャベツ、いんげん豆、バジル、さば、はとむぎなどがおすすめです。
舌の苔がべったりしている
舌の苔がべったりしているときは、消化が追いついていない証拠。
色を見ることでその原因が分かります。
べったりした苔が白いときは、冷たいものやエアコンなどで胃が冷えて働いていません。
しょうが、しそ、ねぎ、かぶ、鮭、鶏肉、山椒、唐辛子などで温めましょう。
べったりした苔が黄色いときは、暴飲暴食などで胃に熱がこもっています。
脂っこいものやアルコール、香辛料を控えて、苦瓜、トマト、キュウリ、青梗菜、うりなど、温度ではなく「冷やす作用の食べもの」で体を冷やしましょう。
苔がない
苔がないときは、体の冷却水が減ってのぼせています。
上半身は熱く感じてのども渇きますが、あまりたくさん水分が飲めないのが特徴です。
さつまいも、アスパラガス、豆腐、おくら、冬瓜、にんじん、梅干し、ホタテ、豚肉、ヨーグルトなどを潤いを作りましょう。
食欲がなければ、いちじく、梨、桃が良いです。
食欲の秋を迎える前に、しっかり胃を整えましょうね!
次回の掲載が100回目で、10月3日(月)を予定しています。
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