見出し画像

《漢方処方症例検討》腰の右側が痛い、手のむくみ、太ももの内側がつりやすい

中医学・漢方薬・薬膳が大好きな方や、お勉強中の方に症例の弁証から投薬までについて書いています。

ご相談内容

神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。

漢方相談の方の症例で、主訴は「腰の右側が痛い」です。

問診日:2022年6月下旬
情報:Aさん(50代女性、会社員)
主訴:6/16(木)座っていて立ち上がろうとしたら痛い。
少し、歩くと痛みは少し楽になるが歩くと響くような痛み。
翌日、接骨院で筋肉を緩めてもらい鍼治療もしたら、その時は少し楽になった。
翌々日’(18日(土))の起床時は痛みもあり起き上がるのが大変だった。
お風呂で温めてその後、湿布を貼ったら少しだけ楽になるが、また座って立ち上がる時に痛みがある。
動き続けると少しはマシになってるように思う。随伴証:頭痛(ガンガン、重く響く)、頭が熱く発汗する、不眠、肩と首のこり、嘔吐・吐き気
その他:口渇あり、脈細数
既往症:手の浮腫み、起床時、手を握る事が痛くてできない。
右足太ももの内側の筋が張っていて、歩く時に攣りそうになる事がある。
血虚・気鬱・瘀血・痰飲の症状あり。
舌象:写真あり

診断のポイント

痛みを考えるときには、不通則痛ふつうそくつう」か「不栄則痛ふえいそくつうでみていきます。

ここから先は

2,912字 / 2画像

¥ 300

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。 サポートも嬉しいですが、「スキ」ボタンや「フォロー」がとても励みになります♡