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胃腸が弱く、食後に体がだるくなったり眠い方に。夏バテ・夏の体力作りの漢方薬「清暑益気湯」

漢方薬が大好きな方や、お勉強中の方に漢方薬の処方構成と効能について書いています。

今回は、梅雨明けして急いで発注した「清暑益気湯せいしょええきとう」です。


清暑益気湯とは?

神戸市中央区にある漢方薬店「咲美堂漢方薬房」で、漢方カウンセラーをしている池田のりこです。

清暑益気湯せいしょえっきとうは、ひとことで言うと胃腸虚弱で夏バテ(疲れ・食欲不振・下痢)しやすい方にピッタリな処方です。

胃腸が弱く体力のない方は、食事の後に体がだるくなって、眠気を訴えることがあります。

このような方は、夏になると食欲が低下して、手足がだるく、足の裏がほてり、時に大便がゆるくなったり、下痢をしたりします。

「清暑益気湯」は、暑気を清め(清暑)、気を増す(益気)働きがある漢方薬です。

暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢、夏痩せ、全身倦怠に効果があります。

夏の代表処方ですが、夏以外にも慢性疾患による体力低下・食欲不振にも用いられます。

清暑益気湯の組成

清暑益気湯=補中益気湯ほちゅうえっきとう生脈散しょうみゃくさんー[升麻しょうま柴胡さいこ黄柏おうばく]です。

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