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50歳前後の女性は要注意!その熱さに騙されないで!更年期ののぼせかも…

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のり子です。

「先生、春ですね♪来ちゃいました(笑)。お薬ください」という方が増えてきました。

ちょっぴり頬が紅い40代後半から50代の女性たち…。

はい、私もです。

暖かくなってくると出るんですよね…あの症状が。


急に熱く感じることありません?

少し動いたとき、お酒を飲んだとき、何か食べたときに、急に熱く感じることはありませんか?

そして、いつの間にかスーッと熱感が引いて、次は寒くなる。

もしくは、外気温が暑くないのに急に熱くなる…。

顔全体というよりも、ほっぺただけが紅いペコちゃん状態…。

これ、漢方医学では「潮熱(ちょうねつ)」と言います。

潮の満ち引きのように、カーッと熱くなって、スーッと引いていく熱っぽい感じ。

いわゆるホットフラッシュで更年期障害のひとつなのですが、ちょっと名前がかわいくないので、咲美堂では「おねぇさん病」と呼んでいます。

「冷え症が治ったんです♡」と勘違いされる方もいらっしゃるのですが、そんなときには足首をチェック。

「うーん…残念ながら、のぼせです」となるのは、足首が冷たい女性たち


ペットボトルのお茶が減らない…

フローリングに足跡がつく、靴を脱ぎたくなる、のどが渇いて飲み物を準備したけどあまり減らない…

これも、「おねぇさん病」。

私もよくあります。

講演会で全力で話したあと、体も熱いしのどが渇くので、カフェでちょっと大きめのアイスコーヒーを買うんです。

ところが、最初のひとくちを多めに飲んだ後はストップしてしまい…。

ただただストローをクルクルと回して、コーヒーが薄くなっていくだけ。

そこで「もったいない」と思って飲んでしまうと、お腹がグルグル…

こういうときは、「ご馳走様」しましょうね。


原因は、冷却水の不足

暑いのではなく、陰不足によるほてりであることを自覚しましょう。

特徴は…
・急に熱さを感じて、急に引いていく
・のどが渇いてもたくさん飲めない
・上半身は熱いけど下半身は冷たい
・手のひらと足の裏がほてる
・寝汗をかく(起きたら汗が止まる)

ちょっとこの図を見てください。

陽は温める力で、陰はクールダウンする力です。

これはどちらも必要であって、陽は陰を温めて、陰は陽の燃え過ぎを押さえています。

どちらも左側の赤い「陽」の方が高くて、右側の青い「陰」が少ないですよね。

この状態で、熱さを感じます。

でも、同じように熱く感じても、原因が違います。

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左側の正常範囲よりも陽が飛び抜けているのは、本当に熱いタイプ

発熱、炎症、興奮などで、体が陽に傾いています。

なので、過剰な陽を取り除くという治療法則を取ります。

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トマトやナスなどの「清熱」の働きをする夏野菜がオススメ。

のどが渇いてたくさん飲めるので、水分補給もお忘れなく…。

こちらの図を見てください。

先程と凸凹具合は同じですが、陰が正常範囲以下になっています。

陽と陰の差があるので熱く感じますが、先程のタイプとは違います。

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クールダウンする陰が少ないために、熱いと勘違いしてしまっているタイプです。

バランスを整えるために、陰を足すという治療法則を取ります。


チェック方法はのどの渇き

「熱い」と感じるはどちらも同じなので診断しにくいのですが、のどの乾きと飲み方をみればすぐに分かります!

のどが渇いてたくさん飲む(口渇多飲)=ほんものの熱タイプ

のどが渇いてもあまり飲めない(口渇少飲)=ウソの熱タイプ

いかがですか?

おねぇさんゾーンにいる方は、熱いと感じたときにチェックしてみてくださいね。


オススメの食べもの

清熱:ほんものの熱タイプ
こんにゃく、小豆、豆腐、緑豆、アスパラガス、菊花、金針菜、空芯菜、クレソン、ごぼう、しろうり、ズッキーニ、セロリ、たけのこ、青梗菜、冬瓜、豆苗、ナス、緑豆もやし、キウイフルーツ、梨、バナナ、メロン、パイナップル、あおさ、あさり、かに、ひじき、もずく、わかめ、牛舌、馬肉、緑茶…など

滋陰・補陰:ウソの熱タイプ
黒米、山芋、黒豆、アスパラガス、エリンギ、白きくらげ、にんじん、ほうれん草、モロヘイヤ、桑の実、黒ごま、あゆ、いか、干し貝柱、牡蠣、かに、すっぽん、ツバメの巣、はまぐり、ぶり、ほたて、うずら卵、鴨肉、豚肉、鶏卵、チーズ、ヨーグルトなど

ちなみに私は、今のところあまりひどくないので薬膳茶で対応しています。

女貞子(じょていし)と旱蓮草(かんれんそう)は二至丸(にしがん)という漢方薬に配合されていて、おねぇさん病にはピッタリ。

目が疲れやすいのでベースは焙じハブ茶にして、そこに女貞子と旱蓮草と緊張を緩める菊花を入れています。

これから熱くなってくると、「おねぇさん病」が出やすくなります。

熱いからといって、薄着になったり素足になったり、たくさん冷たいものを飲んだりして、冷やさないようにしてくださいね。

そして、陰を補うことをお忘れなく…。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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