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英語多読に嫌気がさしたら

多読が停滞気味。自分がマガジンつくってたことを、忘却の彼方へ追いやっていたくらいに。苦笑


そう言えばこの続きを書こうと思って、


こちらの中級者向けのラインナップに挑戦しながら下書きを都度更新していたのだけど、


”Charlie and the Chocolate Factory”で大コケし、正直英語の本を開くのもちょっとしんどい…な時期がありまして。いや、誰も何も言わんけどこの本、英語云々の前にその英語自体がデタラメなんですけど…例えば”Alright”が"Awricht"とかね。
poorな英語を表現してるんやなとは頭の片隅で理解しつつも暗号を解読しているような気分で、英文の意味を取るだけで精一杯。物語は1mmも頭に入って来ず。おもしろいはずがない。
意地でも最後まで辿り着きはしたものの、すっかり疲れ切っていた。

こんなところで、せっかく身に付けた多読の習慣を手放したくはない。という訳で、そこからのリカバリー策を残しておく。






レベルを下げるしかないーパンダ読み

まずはこれ。当たり前すぎるけど。少々読めるようになったからといってイキったらあきまへん。多読界隈では「パンダ読み」というそうです。
逆に、自分のレベルを超えた本を読むのが「キリン読み」。


私はひたすらこのシリーズを攻略することにした。

JackとAnnieの兄妹が、Magic Tree Houseによっていろんな場所や時代に飛ばされて与えられたミッションをクリアしていく物語で、第1作が出版された今なお、30年以上も続いている大人気シリーズ。これを、1作目は既読だったため2作目から当時の最新37作目まで1冊1冊読み進めた。

これがリハビリにとってもよく効いた。

一つ、英語が易しい。対象年齢10歳前後ですし…
一つ、薄い。どれもこれも100ページくらい。
一つ、物語の枠組みが決まっており予定調和。水戸黄門的な。笑

このレベルでも、はじめのうちは1時間強かかっていたが、巻を追うにつれどんどん短くなっていき、30作目を超える頃には30~40分もあれば読み終われるように。ぱちぱちぱち。
という訳で少しは自信も回復。続々と38作目以降も出版されているようなので、またの機会に手を出してみよう。



強制的に読むーBook Club

弊社では「グローバル人財を育てる」という施策の元、アメリカ人の本部長を中心として様々な取組みが行われている。Book Clubもそのひとつ。
別々の部署からランダムに選ばれた5~6名で1冊の洋書を1章ずつ読み、数週間に1度といった頻度で集まって意見交換をするというもの(会自体はアメリカ人上司も参加するため、全編英語です)。

これも、リハビリにとってもよく効いたと思っている。

昨年度はこちら。
日本支社で働くとある日本人、上司であるアメリカ人とそりが合わず悩む日々。そこへ、アメリカ本社からやって来た、Cross-culturalなチームで働いた経験のある別のアメリカ人の指導を受け、徐々に受入れ理解していく過程を描いたもの。


今年度はこちら。
INSEAD客員教授であるErin Meyerが、世界の国々を8つのスケールを用いて分類し、それぞれの文化の違いを可視化してくれている。例えばコミュニケーションにおけるハイコンテクストとローコンテクスト。
具体的な事例が豊富なので、とても読みやすい良書。


日本語訳も刊行されている。


「グローバル人財を育てる」という大目的のため、海外で働くとは?とか異文化理解とは?とかがテーマの本が選択されており、児童書ばっかり読んで来た自分にはレベル高いんじゃ?と正直思っていた。がしかし、それを裏切る(もちろんいい意味で)簡素な英語に驚いた。単語こそたまに難しいものが混ざるけれど、文の構造はとってもシンプルで、スルスル読める。

をを、読めてる。こんなぶっとい本。

これも自信回復に繋がった。
自分の好みだけだとこういった本は選択肢に入らなかったと思う。異文化交流ではないけども、自分の殻の外に出るのはめっちゃ大事だ。



紹介してきた洋書に助けてもらって自信を回復した今また、細々と多読を再開している。”STEP UP””The Culture Map”とビジネス書?を立て続けに読んで、もしや小説よりも読みやすいのでは?最近日本語でも小説は読んでへんしな、と思い至ったので選んだのはこちら。

日本語版を予め読んでいたのもあると思うけども、とっても簡潔でわかりやすい英語で、今のところ順調に読み進められている。本を読み出すと止まらないので、毎日1ページずつってのができない質だが習慣づけていきたいもんである。この本のテーマでもあるし。


最後に、言語を学ぶにあたっての佐藤優さんのご意見を引用して、弊記事を閉じることにする。

語学には、読む力・聞く力・書く力・話す力の4技能が求められます。その中で、外国語能力の天井を決めるのは、読む力なんです。読む力を超えては、話すことも聞くことも書くこともできません。

上記記事より抜粋



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