「トニー・レオン、ベネチア映画祭で生涯功労賞」に寄せて
久しぶりに記事を書こうと思ったのは、こんなニュースが飛び込んできたから。
をを、よかったですなぁ御大。男泣き。涙。
で、次に、こんなのも見つけてしまった。
Vogue Japanさんの選ぶ10作をチェックしてやろうじゃないかと思い立った。以前、トニー・レオン沼にハマりにハマって書き散らかした弊記事を掘り起こしながら。
写真および文章の引用元は、一部を除き全て上記の記事です。
『悲情城市』(1989)
香港出身で広東語が母語のトニー・レオン、台湾語が話せないため聴覚に難ありの役どころへと設定変更となったのは有名なエピソードだ。
観たいなぁと思いつつも未だ実現せず…30年近く昔の映画なので、どーやって探したらええんやろ。Netflixなんかには落ちてなさそうやし、TSUTAYAでリアルのビデオを探した方が早い気がする。
しかしいいなぁ台湾。また行きたい。
『月夜の願い』(1993)
知らん。
けど画像右にいらっしゃるのはもう当時、パートナーだったカリーナ・ラウだそう。2008年にご結婚なされているが確か…ブータンで挙げられたのではなかったかな?
いいなぁブータン。行ってみたい。
『恋する惑星』(1994)
観た。
これは日本でもブームになったと思うので、ご記憶にある方もいらっしゃるだろう。そう言えば人生2回目の海外旅行は、大学時代のゼミ旅行だったのだが、行先は香港だった。この映画が撮られたときから数年しか経ってなかったのもあって、なんだか空気感が一緒だった気がする…
いいなぁ香港。(当時とすっかり変わってしまって今は微妙かもだが)また行きたい。
『ブエノスアイレス』(1997)
観た。
「同性愛者の役はできない」とウォン・カーウァイ監督に言ったのに、撮影しながらストーリー等を練り上げていく監督独自のやり方に翻弄されて結局、ゲイ役をやらされる羽目になったのも有名な話。
タイトルロール他ところどころに出て来るイグアスの滝、アルゼンチンタンゴの哀愁を帯びた音色、南米ならではの陽光…
いいなぁブエノスアイレス。今すぐ飛んで行きたい。
『花様年華』(2000)
観た。
主演男優賞を受賞したトニー・レオンもさることながら、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ビョークがいなければ、この年のカンヌ国際映画祭主演女優賞はマギー・チャンのものだったのではないかと思うくらい、ハイカラーのチャイナドレスに身を包んだマギー・チャンが眩かった。
そう言えば本作の舞台は1962年の香港な訳だが、撮影当時、香港ではもうそのような場所がなかったため、撮影地はタイではなかったかな?更にラストシーンはカンボジア。
いいなぁタイ…バンコクやアユタヤなんぞ有名どころだけにしか行けてないので、そんな下町感満載のところに行ってみたい。カンボジアは言うに及ばず。また行きたい。
『HERO』(2002)
リアルタイムで観た。
当時はトニー・レオンが、というよりも、始皇帝暗殺を目論む刺客たちひとりひとりの物語が、それぞれのテーマカラーに彩られるという趣向、そのテーマカラーに沿ってワダエミが手がけた目の覚めるような衣装に釘付けになった。またカンフーのアクションと、流れるような布の動きが美しいこと…
是非もう1度観てみたい。
『インファナル・アフェア』(2002)
観た。
ハリウッドでリメイクされた映画がアカデミー賞を取ったり、日本でも「ダブルフェイス」というタイトルでリメイクドラマが放映されたので、御存知の方も多いはず。こういう、元々は立場が似通ったもしくは同じ(双子とか)人物が別々の道を行き、その運命が交錯する、みたいな話はウケがいいんだろうな。
盟友アンディ・ラウと、珍しくオールバックでないトニー・レオンに、再び会いに行くのも悪くはないかも。本作も公開から20年記念ってやってた気がする。
『ラスト、コーション』(2007)
これも「悲情城市」と同じく観たくて観たくてたまらないのだが、観るに至っていない作品。性描写の過激さ…というよりかは(まぁ興味はあるよねぇ、忍笑( *´艸`))、
これこれ!
この、凄まじい程の孤独を抱えた人の心の虚、恋による心の揺れが観てみたいの。トニー・レオンを通して。
『レッドクリフ Part I』(2008)、『レッドクリフ Part II-未来への最終決戦-』(2009)
リアルタイムで観た。
が、トニー・レオンが出演していたことを忘れるくらい、諸葛亮@金城武の涼しげな表情と、孫権@チャン・チェンの凛々しさに心を奪われた。
当初のキャスティングでは諸葛亮孔明役はトニー・レオンだったそうなので、そっちのバージョンも観てみたかったかも。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)
これこれこれ!沼に引きずり込まれたやつな!
触発されまくって、こんなに立て続けに記事書いてた!!晒す。
…しかし、還暦近くにもなって「満を持してハリウッド進出」?
この役者としてのプロフェッショナルさにやられたんやろうなと、熱の覚めた今なら思える。ウェンウーの心の動きを表現するため、今までのキャリアで身に付けてきた演技手法が総動員されている気がするから。
そのことは、こちらのYouTubeに詳しい。
以上が、Vogue Japanさんが選んだ代表作10選だそうだが、あれ?
うちならこれ入れるけど?
番外:『グランドマスター』(2013)
観た。
「恋する惑星」「ブエノスアイレス」「花様年華」とは全く趣の異なるウォン・カーウァイ監督作品ではあるが、流麗すぎるカンフーアクションだけをYouTubeでザッピングしてひたすら観ているのでも楽しい。
たった10作(+α)を並べてみただけでも、トニー・レオンが稀有な俳優であることは一目瞭然というもの。次は一体、どんな役柄を見せてくれるのだろうか。
彼が生まれ、キャリアを積み始めた後に生まれてホンマによかった。
神様ありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?