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WKW 4K祭り第4日目 恋する惑星/Chungking Express

いやーひたすらに、フェイ・ウォンがかわいかった&トニー・レオンがかっこよかった。眼福眼福。

3日目まで通ってきた映画館はスケジュールが合わず見逃してしまった「恋する惑星(英題:Chungking Express」。別の映画館で観ることが叶ったので、感想を徒然と(ネタバレ含みまする)。




第1話ーブリジット・リン&金城武

正直に言えば、私の中では次の第2話へ向かうオマケ的な印象が否めない。こっちの方が好きな人には申し訳ないけども。
印象に残っているとしたら次のふたつ。
5年付き合った彼女と別れた金城武が寂しさを紛らわせるために知り合いの女子にかたっぱしから電話をかけて、食事か飲みにかに誘うシーン、それもかたっぱしから断られて向かったバーで知り合ったブリジット・リンに言い寄るシーン。

https://moviefail.com/chungking-express-hollywood/から借用

広東語、日本語、英語、普通话を駆使して口説こうとするそのmultilingualっぷりと、

https://movies.mxdwn.com/feature/in-dreams-20-years-of-chungking-express/から借用

ブリジット・リンの、男前も真っ青な割れた顎。



第2話ーフェイ・ウォン&トニー・レオン

もうこれはキュンキュンしながら観ておりました。第1話と第2話が転換するその瞬間から。

https://www.pinterest.com/pin/175710822936182729/から借用

この後、トニー・レオンが初登場するのだが、その場面が痺れるくらい好き。

上記動画冒頭から最初の10秒で心焼かれる感じ。
言葉で説明するのは野暮ってもんですが…暗がりの遠方から徐々にこちらへ向かってくる人影が。そして警官である彼が最終的には警帽を取って顔が露になってドアップ。

https://screenmusings.org/movie/blu-ray/Chungking-Express/pages/Chungking-Express-116.htmより借用

ふわーやっぱ美男子やわぁ。(はぁと)
イケメンがうちの方見てるぅ。(はぁと)
御年30代前半、若干ぽっちゃりされている様子。でもいいの。(何が)


こちらも、名場面ですよね。

https://asianmoviepulse.com/2022/04/film-analysis-chungking-express-1994-by-wong-kar-wai/より借用

出会って何回目かだったと思う。コーヒーを飲むトニー・レオンと、その時間を何する訳でもなく共に過ごすフェイ・ウォン、でもふたりの視線は交差せずに微妙に明後日の方向へ。その間、お店の前を行き来する人々がびっくりするくらい早回しで流れていく。この、恋が生まれる前もしくは生まれそうなそのときもしくは生まれ落ちた瞬間というか。


それからも、トニー・レオンが気になって仕方ないフェイ・ウォンがもうめちゃかわいい。黒髪ベリーショートで黒目がちの目がきょろきょろするのがもうたまりまへん。好きになった人を目で追いかけたりします/しましたよね、そこの貴女/貴方。

https://www.wigwagmag.com/vol-15-chungking-expressより借用
トニー・レオンは視線の先にいないけどね

その後の行動は、常軌を逸している訳だが。

第1話の金城武と同じく、トニー・レオンも付き合っていた彼女と別れたらしい。その彼女が、フェイ・ウォン勤める小食屋へやって来て言伝てする。おそらく別れの手紙と、彼の部屋の鍵を入れた封筒を渡してほしいと。その鍵使ってトニー・レオンの部屋へ忍び込み、勝手に模様替えをし始めるなぞ。

https://www.cineblog.it/post/wong-kar-wai-sequel-di-chungking-expressより借用
気づかんのかよこの距離で

トニー・レオンもトニー・レオンで、テーブルクロスや歯磨き用のマグカップやベッドシーツが入れ替わっていることに超絶鈍感過ぎ…そんだけあからさまなら気づくでしょう普通。あんたの自宅やろ。

更にある日、いつものように(?)掃除や模様替えして帰ろうとしたフェイ・ウォン、遂にトニー・レオンと鉢合わせ。「なんで俺の部屋にいる」「だって遊びに来いって言ったでしょ!」(件の元カノからの手紙、トニー・レオンが店になかなか取りに来ないので、「郵送して送るから住所教えて」と、リサーチ済みだったのだ)
てか、家宅侵入罪で現行犯逮捕できたんではないのか。貴方警官なんだから。



…なんて野暮ったいツッコミはこの辺で終わりにして。
他のウォン・カーウァイ作品がそうであるように、この映画も音楽が秀逸。登場人物の心情を音楽に語らせるやつだ。

劇中歌、フェイ・ウォンの歌う「夢中人」。この歌なくして「恋する惑星」は成立し得ないと思ってる。

そして「California Dreamin'」。こちらもお忘れなくね。


たった今思い出したけども、大学時代、友人同士で互いの誕生日に、その人をイメージする曲なり歌なりをカセットテープに録音して送り合う、素敵な祝い方をやってた。現存するそのテープ、とある友人が私に選んでくれたのはなんと、「California Dreamin` (夢のカリフォルニア) / THE MAMAS & THE PAPAS」。つまり同じ曲だ。

ちなみに添えられていたメッセージは、

フェイ・ウォンのようにかわいらしい女の子になって下さい。&楽しかった香港を思い出すよーに。

ですって。この時代から因縁があったんですな~



「恋する惑星(英題:Chungking Express」についてお送りしました。
観客に想像の余地を与えまくるウォン・カーウァイ作品にしては割と、わかりやすく、万人に受け入れられやすい方なのかなと。plus, 原題とは全く異なるキャッチーな邦題も相まって日本で人気がある一因なんだろう。マーケティングの一環とは言え、この題を考えついた人天才。

本作鑑賞に限らずこの9月最後の3連休は、めちゃいい感じで過ごすことができたので、明日からすっきりと仕事へ向かえる。休日を休み切るって大事やと心の底から感じる日曜の夜であります。
月末・期末を目指して、いっちょやったろやないかーい!!!!!




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