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ちいさいときに すきだったもの


お祭りの縁日で
 指輪屋さんの前。
 陶器で作られた小さなお野菜とくだものの前。じっと見つめている、わたし。

今でも変わらない。


指輪は本物がいいけれど。
ミニチュアは自分で作れるような大人になった。

ミニチュアというもの、メジャーではないような、私の周りにはそれほど興味を示す人がいない。

         

自分のことをやれる時間が少しは出来て、
ミニチュアを作り出した時には

褒めてくれる母は既にいないし

息子たちには興味のないこと。

近所に住む姉は 近視で老眼 見せても
小さすぎて〜と苦笑いする。

友達は編み物やパッチワークなど実用的な趣味をもっているし 老眼で見にくくなってきたというから見てもらいにくい。


そりゃみんな「ミニチュアをもっと作り〜!」
と応援はしてくれるが人の目に触れるところに
出すまでは ひとり孤独なもんである。


「ちょっとこれどう思う?」
厳しい目でみる次男に聞く。

「ええやん。ええんちゃう。」といえば たぶん
まあまあ良い。

そのかわり
「この色ちょっと⚪︎⚪︎や」などとダメ出しくらったときに

『え〜っ、この色⚪︎⚪︎ってかぁ〜?』
とちょっとでも思った日にゃ〜

その表情や 僅かな沈黙に対し
瞬間的に突っ込んでくる。
「どう思う?て聞くから⚪︎⚪︎や言うてんのに!」と半ば喧嘩口調でいうものだから

「わかった。そらそやな。」と返事して
聞くんじゃなかったと 心でへこむ。


人の目に触れるまでの第一関門で
ダメ出し喰らい 
やり直しをめんどくさいと思うのは
そもそもが、
本当に好きなことじゃないのかもしれない。

とか思って しばらくまた手が止まる。

少し時間を置くと 息子の言った指摘も
飲み込めてやり直しにかかれる。

ひとつ仕上がるのに すんなりもあれば
こういう葛藤がらみもある。
難しいわぁ。

ミニチュアや〜 仕上げは楽しく 心込め

つべこべと 言うより手先で 早よつくれ

がんばります。


おしまい

お読みくださいまして
ありがとうございます♪😊

実用的なものの方が良いですよねぇ〜、やっぱり。

※ヘッダー画像は柿は未完成 さつまいもは考え中の作品です。(*´ω`*)

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