見出し画像

「好きなことをやれ」と言うけれど。

【自分は好きなことをしてきたか?】
自分は好きなものに夢中になった、ということでは、おそらく、ない。人間の世の中にその時には無いものを面白がっているうちに、面白そうなものに出会っただけだ。出会ったときは面白いとも、好きだとも、なんとも思わなかった。そりゃそうだ。世の中に無いものを好きか嫌いかと言われても、そりゃ困る。

【ゲームが好きだった?パソコンが好きだった?】
この業界の最初の人たちも、パソコンが好きとか、ゲームが好きとか、そういう人が多かったけど、自分の場合は、むしろ冷たい目線でそういうものを考えていた。強いて言えば人間社会への興味はつきなかったとは思うが、パソコンとかが好きでやっていたわけではない。だから「好きなことをしよう」というのは、あまり信用していない。

【「好きなことをやれ」では新しいものはできない】
自分の実感として、インターネットがなかった時代なのだから、インターネットが好きも嫌いもない。「これ、世の中を変えそうだ」が、面白いことだった、と言えばそうだった、と言うに過ぎない。「すきなことをやれ」ってのは、かなり無責任な言い方だよなぁ、と、私は思う。

いいなと思ったら応援しよう!