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「低スペックスマホ」を見直す

【小さくて軽い、がメリットだが】
軽くて小さくて遅い「スマホ」。今さら、なにが悲しくて、性能が低いスマホにするのか?ということだが、実際に使って見るとわかる。反応が遅い、なんてのには「慣れ」で対処できるし、自分の場合はゲームはしないから、メッセージングやカメラ、メール送受信、SNSの利用程度の話で十分。そして「性能が低く遅いスマホ」のメリットが、実は他にもある。

【電池持ちが良い、だけじゃない】
要するにこういった少し古いスマホは、処理スピードが遅いと、電池も持つんだな。一番のメリットはこれ。「電池が持つ」。そして、もう一つのメリットは「安い」ということだ。こういう「低スペックスマホ」は、キャリア販売でもポイント還元とか様々な手練手管を使って、実質0円、みたいな売り方をされているものも多いんだな。

【不自由ない機能】
しかも、今から2年くらい前までの発売のスマホであれば、特に不自由はなく、おサイフ(Felica)などの機能も一通り持っている機種もあったりする。

【デメリットがデメリットになる人】
デメリットとしてはやはり使った感じが「遅い」というのはあるが、普段はそんなに気にならない。スピードが必要なクリティカルなゲームはしない、というのであれば、これで十分だろう。

【電池も交換時期が延長】
充電式の電池を使用するスマホなどの「電池持ち」は一回の充電で長く持つほうが良いのは言うまでもないが、長期での充電回数も減る、ということだ。現在ほとんどのスマホで使われているリチウムイオン電池は、その寿命がほとんど充電回数による。つまり、数ヶ月とか数年とかというタームで考えると、その期間での充電回数が少ないと電池の長期間の品質劣化が少ない、ということになる。つまり、小さくて遅いスマホは理屈上は電池も含めて長寿命になる、ということだ。

【世界では大画面が好まれる】
スマートフォンは世界的には6.7インチ以上の大画面のものが主流になりつつある。日本ではほとんど見ない「折りたたみ」も、外国に出ると、数人のミーティングなどでは誰かが持っている、というくらい普及はしている。「小さなスマホ」が好まれるのは、日本独特の現象と言っても良いが、これは慣れの問題もあるのだろう。

【大画面は消費電力も大きい】
スマホの世界的な大画面への移行は、スマホの電池容量の巨大化も進めている。なぜかというと、大画面になれば多くのスペースをスマホの中身が持つことになるので、容量の大きな電池を入れることができるからだし、なによりも大画面になると画面の消費電力も増える。スマホの中で一番電池を食うのは、アプリとか通信ではなく「画面」なんだな。結果として、大画面スマホの電池容量は増えるものの、大画面が電気を食うので、電池の持ちは余り変わっていない。今までと余り変わらない、ってことだね。

【充電の合間にスマホは使うもの!?】
気がつけば、私もそうなのだが、折りたたみのスマホを使っているときは、充電器を別に持ち歩き、カフェにコンセントがあれば充電し、職場で充電し、家で充電し、外に出ることが多ければモバイル充電器を持ち歩き、その充電の合間にスマホを使う、というくらいがちょうどいい、という感じになってしまっている。しかもここ数年でスマホもPCも「電池は部品」扱いで、利用者が電池を買ってきて、工具なしで電池の交換はできなくなっている。予備の電池を持ち歩く、というスマートな使い方はできない。

【「低消費電力」は全てに勝る】
スマホそのものの消費電力が低い、というのは、ここまで書いた通り、かなり大きなメリットだ。このさい、画面が小さくて持ち運びが楽で、しかも短期的にも長期的にも長持ちする「低スペックスマホ」も、次の 機種変更時の選択肢に入れておいて良いのじゃないだろうか?

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