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【IT社会サバイバル】「慣れ」の問題

【スマホのキーボードが違う】
最初に気がつくのは「キーボードの使い方が違う」だろう。電源を入れてから、他のことに気が向くまでの間「今までと使い勝手が違う」から「使いにくい」と感じる。新しいスマホに機種変更したときに、誰もが感じる。iPhoneからAndroidに機種変更したとき。AndroidからiPhoneに機種変更したとき。WindowsからMacbookにしたとき。MacbookからWindowsのPCにしたとき。長年使い慣れたものは、なかなか手放しにくい。人間はすぐに新しい環境に慣れることができるほど、適応性が良くないことのほうが多い。

【「慣れる」のが嫌だ、には例外がある】
結局、人間は環境変化にすぐに慣れることができる人はあまりいない。自分の場合は、ITは仕事で数十年やっているので、キーボードが使いやすいとか使いにくい、を言っている場合ではなく、それが自分の生活に直接関わってくるので、慣れるしか無く、結局短時間で慣れないと仕事にならない。特に自分が始めた頃のITの仕事は、相手にする業界が、土木だったかと思うと、翌日には歌手のWeb制作、その次には製造業、それが終われば法律事務所のシステムの仕事、というくらい目まぐるしく変わり、その都度にその業界の人にいろいろ聞きながら、短時間でその業界の人の「それぞれに違う意味の言葉」にうなずけるようになる必要があった。状況適応性が抜群に良くないと、全くできない仕事。それが自分の時代の「IT」だった。だから、自分もいろいろな業界に短期間で慣れる体質になったのだ、と思っている。ときには一日に3つの業界の人とかわるがわる話をしなければならない、ということもあった。

【そんな「IT屋」はおそらく多くの人とは違う】
そんな仕事をするのが、自分の時代のIT屋だったから、とにかく多くの業種に「精通」とまではいかなくても、その業界で使われる知識や単語、そこにいる人がどういう性質の人が多いのか?など、一瞬でその「感じ」を掴み取ってその場で自分の言動、行動に反映させる必要があった。そういう生活に慣れて、若い時代を過ごした。そして、今もそれが続いている。同じIT屋でも、例えばハードウエア屋とソフトウエア屋も、全く人種が違う。自分は両方やってきた。

【今もそうだから】
結局、自分の場合は既に60歳を過ぎた今もそうだから、使うスマホがAndroidだろうがiPhoneだろうが、PCがWindowsだろうがMacだろうが、どうでもいい。機能がちゃんとしていて、使えるものであれば、あとは自分の慣れの問題である、と思っていて、体もその変更についていく。自分で使うPC用のキーボードも、JIS配列から英語配列、Dvorak配列まで、どんな種類でも短期間でなんとかしている。こういう自分にとっては、英語キーボードと日本語キーボードの違いなどはたいしたことでもない。

【お勧めの「体質」】
結局、自分では思うのだが、こういう体質は毎年目まぐるしく変わる個人用のIT機器の利用でも戸惑う事が少なくなり、非常に有用ではないか?と思うのだ。今でも職場が変われば使うPCもキーボードも違う、なんてのは当たり前にあるはずだ。であれば「最速で環境に慣れる」を訓練しておくことはこれから生きていく上でも有用なことではないか?と思う。特に若い方には「そういう生き方」をお勧めする。

【メーカー縛りもなくなる。仕事もはかどる】
前に書いた記事では「IT社会のサバイバル」には、クラウド縛りのようなことが問題、ということを書いたが、他にも「使い方が違うので他のメーカーのスマホに乗り換えられない」という縛りもあるのはよくおわかりではないかと思う。逆に言えば、こういったものの「違う使い方に素早く慣れる」ということは、それだけ機種変更も容易にできる、ということでもある。より良いITライフのためにも「自分の慣れを短期間で変える」「環境変化に素早く対応する」という力を付けておくことは、非常に良いことではないかと思うのだ。

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