第4話 造園業界もデジタル化の時代、ツールの活用で効率化
第3話では、業務プロセスを横割りの分業制にして、生産性が格段に高まり、少人数の営業でも、会社が回せるお話をした。
ただ、対策を実行すると、メリットばかりでなく、デメリットも起こる。
その1つが、やりがい問題であることも前回お話した。
もう1つのデメリットというか、この新しい仕組みで注意すべきところは、業務のバトンタッチの部分で、漏れや勘違いが発生することである。
具体的には、営業から事務担当、事務担当から現場監督、現場監督から現場職人への引継ぎ部分で起こる。
今までは、営業がこの引継部分の監視をしていたので起こらなかったが、人が変わっていくので、漏れや勘違いが発生して当然だ。社内では、つなぎ目問題と言っている。
そこで威力を発揮したのが、創業以来、力を入れ続けてきたIT投資である。
おそらく、業界内の同規模の会社のなかでは、一番活用しているのでないかと自負している。
今回のコロナ渦でも、在宅勤務がスムーズに出来たほど、仕組みは整備されている。
まだまだ整備途中ではあるが、業務やルールが見える化され、今回の分業化に伴うつなぎ目問題も乗り越えられつつあるのは、各種ITツールのおかげである。
のちにまた触れさせていただくと思うが、ホワイト小企業を作るには、こうしたツールの活用は不可欠だと思う。
具体的運用は、1つ1つでもかなりの分量になるので、ここでは割愛させていただくが、機会があれば、改めてご紹介したい。
次回からは、今回の分業化によって、生産性が格段に高まったことに加えて、第2章として、新たな働き方が提供できるという副産物のお話をしていきたい。
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