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からだのこと。ひいては自分というもの。 その5

~ ロルフィング®️を通して ~


3月8日。
楠美 奈生さんの単発セッションを受けた。
 

当日は、霧雨が降る肌寒い春の一日。
歩いていると芽吹き始めた草花の黄色や白、新緑が目にたのしい。

コロナの影響が人々の日常にも大きく広がり始めた頃。
とても静かな日曜日の午前中。
わたしの心身もとても静かで安らいでいる朝。

この2種間ほど後には、オリンピックの延期が決まり、東京都から外出の自粛が促されるようになる。


しっとりと鎮まった雨の住宅地を抜けて、セッション場所へ。
部屋に一歩足を踏み入れると、とても心地よい空間…。

とても柔らかな雰囲気の方でした。

終始、リラックス。
至福の時間だった。
内側の深いところからゆるんだ。


まずは自分の状態チェック。
左右差を感じる。
左半身は活発。右半身は大人しくしている。
最近の状態としては、お腹が張っている、ふくらはぎがよくつる。

セッション中、
この時空間に自分をゆだねることへの心地良さ。
お腹がきゅるきゅる鳴っている、内臓の動き出した。
左骨盤、頭の右側がピシピシと反応。
背面とベッドとの接触面が四方八方に広がるようにじんじんしてくる。
おでこのじんじんはちりちりへと感覚が変わってくる。

上から下へ、下から上へ、四方八方広がっていく。
感覚は、じんじん。ちりちり。と変化していく。
細かな振動が、頭部の前から後ろから伝っていく。

足裏をしっかりとなでられると、
ピタっと地面にまんべんなくはりつくその心地良さ。安定感。

肉体の全体の中で、
肩周りだけが置いていかれている。
セッションを通してそこだけが浮きだっていたことに気付く。


10シリーズを終えた後の体はやはり違いますね、と。
どうやら肉体という器の反応が早い?らしい。


翌日は、どこかもやっとした虚ろな感じだったけれど、
翌々日の午後には、パキっとしてきて、
気が付くと呼吸がとても柔らかく、
両肩はストンと心地良くそこに在るみたいだった。

年明けからせわしない日々が続いていて、肩ひじが張っていた。
それが自分の他人や環境への態度とも連動している。
今セッション後、その辺りがゆるんだことで自分の空気感がやわらぎ、自分の内側の波は凪ぐ。
今の自分のいる環境下に対して、
自分自身に対して、
力んでいたところに、ふわっと空気がはらむ。

それから残りの3月は、
強い感情がぐわーっと浮上しては、過ぎ去り、
いくつかの出来事や人がやってきては、フェードアウトしていき、
自分から事を起こしては、それもどこかへ過ぎ去っていく。
皆、わたしの中をかき回していく。
生じては滅していく。

精神は揺らぎ、思考や感情が混沌としている状態でも、
内の深いところは、しずかで落ち着いているのがわかる。
結果、その時の状況にはしっかりと向き合えている。

昨年の10シリーズを終えてから8か月ほど経つ。
仕事とプライベートでの自分のトーンの差がない感じ。
寝ているときと起きているときの差もあまりない。

これって、肉体という器とその中にいる自分との差なのではないかなと。
もう少し様子見てみます。

今回の単発セッション後も感じたけれど、
自分がどういう状態(=自分のいる環境)であれ、
深い部分でゆるぎない芯の自分という存在がしっかり鎮座している。
という感覚が底を流れている。
そこにしっかりとコミットメントすることになるのがロルフィングというボディーワークなのかなと思う。


次回は、10シリーズセッションの続きに戻って書き綴ろうと思っています。

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