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神社紀行 <三石神社> 銀世界の磐座。青空に背中を押されて…。

3月21日、春のお彼岸。
福島県只見町にある三石神社に行ってきました。


新潟は、曇天の予報だったけれど、青空が見えます。

西会津ICで高速を降りると、
除雪された道路脇の雪はどんどんと高くなり、
ポツポツと降り始めた雨は、やがてどしゃぶりとなりました。

傘を差していくしかないな。とポツリと心の中で呟く。
それだけで、不思議と雨脚の強さと積雪に懸念を抱くことはなかったのです。

三石神社の標識に従い、国道から右へ曲がると雪壁で行き止まりでした。

この冬は、東北北陸は豪雪の年だったことを思い出し、
只見が、雪深いところであったことも思い出しました。

除雪されているのは、民家のある道だけです。

今回は空振りかな~、タイミング悪かったなと思い、
馴染みのあるうっすらとした諦め感が漂いました。

ここからの帰路は、那須方面へ抜ける予定で先は長いので、
駅のロータリで休憩することにしました。

お手洗いをお借りして、車に戻ると雨は上がり、
真っ白な雲の合間からは青空が覗き、暖かい日差しが世界を照らしています。
パッと透き通った晴れやかな心地になり、
三石神社に行くことを促されているように思えてきました。

先ほどの行き止まりまで戻り、登山靴に履き替え、リュックを持って雪道に上がりました。
うっすらと先に見える鳥居を目指して歩き始めます。
1,2m下は車道であるから歩いても大丈夫なはずです。

線路に行き当たり、一瞬、渡ろうかと思いましたが、
雪の壁を上り下りするのはちょっと大変そうです。
人が通った痕跡もありません。
周りを見渡し、線路向こうの民家を確認します。
除雪されているはずなので、そこから神社を目指せるかもしれないと思ったからです。

車で移動していると、スキー場を発見しました。
車を止めて、雪道を行きます。
後でわかったのですが、春休みのうちの数日間だけ臨時オープンだったらしく、
運良くその日にあたりました。

汽笛がなり、右に振り向くと、
小さなモスグリーンと白の二つの箱が走っていきます。
只見線です。

鳥居の近くまで来ました。
はてさてどちらへ向かえば良いのでしょうか。
初訪問なのでさらに土地勘どころか道勘ゼロです。
参道なんて全て雪の中でもちろん見えません。
水の音がします。清水があったはずです。音鳴る方へ歩を進めます。

そこには、滔々と流れる清水がありました。
口に含むと甘くておいしい。山の水だ、嬉しくなってきます。

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< 一の岩 > 磐座1
穴に頭を入れると、頭の病気に良いそうです。
下の穴は雪の下でしたので、
夏だったら梯子でないとムリだろうという高さの穴に頭を突っ込んできました。

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< 二の岩 泪岩 > 磐座2
水がありこちから滴り落ちていました。
目の病気に良いそうです。

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< 三の岩 縁結びの岩 > 磐座3
たくさんある孔にひもを通してお金をぶら下げると、よき縁に恵まれるそうです。

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山の斜面を眺め、磐座を探します。
靄った先にうっすら見える影があり、たぶんアレです。
そこに向かって歩を進めます。

最後に清水を汲み、戻ろうとした時、お天気雨がサーっと霧のよう舞い落ちてきました。
暖かくしっとりとした明るさに包まれます。
何だか嬉しくなって、ありがとうございました~、
とうっすら見える太陽の影に向かって言いました。

肉体の、精神の細胞が蘇るような、研ぎ澄まされた時間でした。


何だかんだいって、行きたいところへ行くことが出来ました。
初めは、神社へ到達できるのかな?と半信半疑でしたが、
途中からは、夢中になって楽しんでいました。


【注】積雪時の来訪は、山の初心者にはおススメできません!
私の場合は、野生の勘とガイドの仕事をしていたこともあり、自然をフィールドのリスクマネジメントはあったので、無事に楽しめました。春雪で固くなっており、靴で歩けたけれど、樹木の根っこの周りは樹熱で雪は解けて、雪下は空洞になっています。
そこは、ずぼっと足元が抜ける場合ありますので要注意です。新雪の場合は、スノーシューが必要ですね。
もちろん山装備で行きましょうね!

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