【産業保健/労働衛生】私の想い
先日、一緒に産業医として働いてくださる方を探しています…というtweetをいたしました。
多くのお問合せをいただき、ありがとうございます。多くの先生方が産業保健に興味を持っていただき、非常に嬉しい限りです。ただ、最近思うのですが、産業医業務って正解がないし、担当をされる先生によっても考え方様々だなと思っています。
そういうことを感じていることもあり…私自身の産業保健への想いをつづれたらいいなと思います。
なぜ、産業医になったか?
私はもともと、泌尿器科を専門とする医師でした。ただ、多くの方が通る臨床家一直線の人生ではありません。研修(私は現在の研修医制度以前の人間です)を終了したのち、大学院へ進み、癌の基礎研究を臨床から離れ行い、その後、いったん臨床に戻るものの、人事交流で厚生労働省で仕事をする機会を得ました。そうした中で、病院全体のマネジメントに興味を持ち、大学病院の移転プロジェクト、経営改善プロジェクトに参加する機会を得た…という経歴です。
そうした中で、医療現場で「働く人」の色々な景色が見えてきました。
モチベーション高く働く人、一方で健康を害し休職をすることを余儀なくされる人…本当に様々でした。
私自身も一時、体調を崩したこともあり、どうしたら、その人それぞれの生活や生き方に合った仕事を見つけることができるのだろうと考えました。
そうした時にふと、「産業医」の文字が浮かんできました。
働く人が本当にどのような思いで、働き、自身の生活に向き合っているのか…その源泉が知りたくなり、産業医の資格を取得することを決めました。
産業医のキャリアをスタート
私は当初から、嘱託産業医として働いています。産業医のイロハをご教示いただける師匠を得られ、また、保健師の同僚にも恵まれ、良い環境で産業医キャリアをスタートできたように思います。
私にとって、産業医という仕事はまさに「人」を見るということだなと感じました。
個と組織のつながりを形成する企業という中で、その人がどのようなことを考え、仕事をするのか、組織が何を意識しながら、仕事を作っているのか…そうしたことが私にはとても興味深い時間で、臨床も研究も行政も好きでしたが、産業医も好きになりました。
気づき
個人と組織の環境
産業医業務を始めて、1年ほど・・・ふと、感じたことがありました。
働く人の「縁」というのかな、何かの役に立っていると感じる力が弱いなと思う人に多く出会うことが多いな~と…
ある意味、企業という「場」とそこで働く「人」の結びつきがねじれているような…というか。
ただ単に、病気のない状態を目指すだけでは、企業にとってもそこで働く人にとっても、最良になることは困難なのではないかと思いました。
企業に集う人が、緩やかにつながりながら、企業の事業発展に前向きに取り組める環境ができたら、幸せなのになと、一人一人の個性とその環境がマッチしたら、もっといいのにと思いました。
産業保健サービスの在り方
また、企業と契約する医療職はごく少数です。さらに、私のような嘱託産業医では一人きりであり、守備範囲が広く、専門職同士で相談できる、経験を共有できる環境を作ることは重要だなと思いました。しかし、企業の機密情報等もあるため、話せない環境があることも否めません。
とはいえ、産業保健は様々な選択肢を持って提案をする方が企業の発展に貢献できるのではないかとも考えました。
様々な経験を有した専門職が連携できるようにチーム構成し、産業保健サービスのの提供が、より企業に貢献できる産業保健になっていくのではないかと考え、仲間を求めるようになりました。
産業医としての私の姿勢
私は、約8年、産業医を続けてきました。
その経験の中で、企業の皆さんの想いを大切にしながら、その企業の望む姿を作り上げるお手伝いと、そこで働く多くの人がそこで働くことにやりがいを感じていく環境になっていけばいいな~と思いながら、サービスを提供しています。
なので、時に組織に、時に個人に厳しいことをお話することもありますが、企業にとってもそこで働く人にとっても、前進して良い環境、良い結果になってほしいと願っています。
企業にとっては、産業保健は効果を実感することは難しく、法令に基づく対応を優先させることの方が多いと思いますし、わかりやすいと思います。一方で、人口減少時代に入った日本においては、一人一人の働く人のアウトプットが企業の発展に貢献していくことは間違いなく、「やりがい」を大切にすることは大事だと思います。
「やりがい」を感じられる状況を一人一人に作るには、「この仕事をするために元気でいたい」と思ってもらえる状況を作ることかなと思います。
元気でいたいと思うことが、一人一人の体調の管理や企業の発展に貢献する源と信じ、産業医活動をしています。
産業医活動を実行するにあたり、私は担当させていただいている担当者(可能であれば経営層)、協力してくださる医療職、従業員の方とのコミュニケーションを大切にし、その企業を知る、そこで働く人を知ることを大切にしています。
私がやりたい産業保健
弊社檜原ライフスタイルラボのビジョンは「元気の源を創る」です。そこで働く人が「目的のために元気でいたいと願う気持ちを育みたい」と考えています。
「元気でいたい」と願う人とそのような人が集う場がさらに「元気になれる」という人が増えていくよう、人に企業に貢献出来たらと思っています。
私たち産業保健職も「元気でいたい」「元気でいられる」環境を築き、チームとして協力しながら、企業へ最大限の産業保健サービスを提供していきたいなと考えているため、今回はまず、仲間になっていただける産業医へのお声がけを開始させていただきました。
一緒に、これからの産業保健の在り方を一緒に考え、企業に貢献できるチームになっていったら、良いな~と思っています。
仲間募集中
産業医業務だけではなく、いろんな形で仲間が増えていくといいなと思っています。
その手始めに、まずは産業医の方から。
これまでの経験をフル活用できるのが産業保健と考えています。産業医業務未経験でも、仲間のために貢献できることは必ずあると思ってます。
まずは、私の想いに共感してくださる方、ぜひ、ご連絡いただければ幸いです。
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