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(個人的)W杯GK総括

(個人的)W杯総括
(超個人的かつ偏見も混ざっているので参考程度に)


・基本的な技術、特にゴールディフェンスはどのGKも水準以上だった。ブロック技術も標準装備しているGKが多かった。


・差が出たのはスペースディフェンスが必要な局面での振る舞い。状況判断によって必要があればゴールを離れ、スペースを守る。そういったプレーがよく見られたのがクルトワ、ナバス、オチョア、ロリス。


・ナバスとオチョアは体格で劣るも、積極的なポジショニングでスペースを守った。チームの躍進には繋がらなかったが(オチョアはドイツ戦金星の立役者だったが)、好プレーが多く見られた。


・ロリスは、状況判断とプレー選択において優れていた。特に、出る/出ないの判断と、その後のプレー選択に迷いがなく、その両面でのミスがほとんどなかった。


・クルトワは大会通じて好パフォーマンスを見せた。特にベスト8のブラジル戦は圧巻のプレーの連続だった。GK部門のベストゲームだったと言っていい。


・個人的にベストGKはロリスとクルトワ


・クルトワは、体格の良さを活かせるだけの身のこなしの巧みさ、守る手立ての豊富さ、速攻を仕掛ける意識(日本もやられましたね)、どれをとっても高水準で、ゴールデングローブ賞受賞も頷ける。


・ロリスは、重要な場面でクリティカルなセーブを毎試合見せていたのが印象的。流れを左右する場面で失点するのと防ぐのでは、その後のチームの士気に影響するので、そういう意味でNo.1GKはロリスだった。最後の失点がなければ確実にゴールデングローブ賞は彼だったでしょう。


・前回大会、ノイアーのリベロGKが注目を浴び、これからはリベロもこなせるGKが主流になるのかな、と感じたが、今大会はシンプルにゴールディフェンスに優れたロリスがW杯優勝に導いた。というか、あれだけリアリスティックに戦うフランスのゴール前にロリスがいたらそりゃ勝つでしょ。「重要な局面で仕事できるのが一番評価できるGK」という、当然といえば当然のことを確認できたロシアW杯(ユーロ2018)だった。

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