Noricco

人生で最も大きなストレスはパートナーとの死別と言われています。夫を亡くして約10年。私…

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人生で最も大きなストレスはパートナーとの死別と言われています。夫を亡くして約10年。私は死別とほぼ同時期に出産をし、その後シングルマザーとして子育てをしてきました。何処かの誰かの励みになれば、、と思い勇気を出して私の体験記を残していきます。

最近の記事

死別と聞いた時あなたは何と声をかけますか?

10年程前に夫を亡くし、その1ヶ月後に出産したシングルマザーです。 シングルマザー歴10年。 ベテランですw 今の時代、シングルマザーであることはさほど隠さずとも、堂々と言えるようになりました。 周りを見ても、本当に、驚くほど珍しくないです。 実は・・といえば、あ、実は私も、と返ってくることもあるくらい。 ただ、「死別」となると、話は違います。 「シングルマザーです。死別の」 こう聞いた時、あなたはどんな反応をしますか? 今回はそんなお話しです。 伝える相手を選ぶ

    • 死別シングルマザーはかわいそうで不幸なのか

      10年ほど前に死別したシングルマザーです。 死別なんて、、かわいそうに・・ なんで私がこんな目に・・・ 周りからの「かわいそう」な憐れみの視線が嫌・・ 死別したことはかわいそうで、不幸なこと、と誰よりも思っていたのは私でした。 だから私は死別後に出会った人に対しては、シングルマザーであることは言っても、シングルマザーになった理由(=死別)については頑なに隠していました。 死別が悪いことのように、恥ずかしいことのように思い、ずっと自分の中に秘めていたさまざまな思いがありま

      • 10年以上たった今だからようやく振り返れる流産のはなし

        10年以上前の話です。 結婚して5年たった頃に流産を経験しました。初期流産でした。 私たち夫婦は仕事に忙しい毎日を送っていました。 今からは考えられませんが、、当時の私は遅くまで仕事して帰りは終電。 下手したら深夜まで仕事をして朝五時にシャワーを浴びに一度家に帰り、また出社することもしばしばでした。 夫も仕事の帰りは遅い方で、平日夜は小一時間顔をあわせる程度でした。 日々忙しさに追われていた中、ある時生理がきていないことに気づきました。でも生理痛のようなものも感じる。

        • 「あなたのことを思って・・」はやさしさで否定されていてつらい

          10年程前に夫を亡くしました。 それとほぼ同時期に出産。正確に言うと、夫と死別した一か月後に子供が産まれました。 つまり、臨月でした。 その状態で夫を亡くすストレス、それは今思い出そうとしても記憶が遠のくほどに正常な状態ではなかったと断言できます。 おそらく周囲も見ていられなかったでしょう。 お葬式でお腹が大きい私は憐れみの視線を感じました、、その視線も忘れられません。 確かに不幸です。はたから見たら、なんとかわいそうな妊婦でしょう。 本来なら子供がもうすぐ産まれる、

        死別と聞いた時あなたは何と声をかけますか?

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          日常があることの幸せ

          10年ほど前に死別したシングルマザーです。 死別して思うことは ・日常があることは、決して当たり前ではないこと ・死別したからって毎日泣いて暮らすわけにはいかない ということです。 朝起きて「おはよう」というパートナーがいること 一緒にご飯を食べるパートナーがいること 帰ってきて「おかえり」「ただいま」を言い合えるパートナーがいること 寝る前に「おやすみ」とお互いの寝息を感じながら寝ること それがどんなにステキな日常だったのか。 特別な旅行とか 少しお洒落なお店で

          日常があることの幸せ

          死別によって失ったのは彼だけではなかった

          10年前に夫を亡くしました。 それとほぼ同時期に出産。 愛する人を失って、愛する子供が産まれました。 生まれ変わり? そんなことは思いません。まったくもって。 笑 それぞれ別の人間ですからね。 ただ、この世では会えなかったけど、産まれる前にすれ違ったかな?くらいは思います。 それくらい思わないと、夫にも子供にも申し訳なくていてもたってもいられない。 べつに誰も何も悪くないけどね。 これがまさにタイトルにある「彼以外に失ったもの」です。 自信 人って何かしらこれ

          死別によって失ったのは彼だけではなかった

          はじめに

          死別・未亡人と聞くとどんな印象を持たれますか? 可愛そう、不幸オーラ、疲れてそう、、などなどネガティヴなイメージが多いと思います。 もちろん愛する人を失ったので深い悲しみを経験していますし、手放しに幸せ!ということもできません。 やはり大きな十字架を背負った、というのは事実です。 でもね、だからって毎日毎日泣いて過ごしているわけはないんです。 気を許した友人・家族と遊びに出かけるし、大きな口開けて笑うし、むしろ、笑顔のある日常が送れていることが幸せだとかみし

          はじめに