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組織改善〜図式化して構造を深く理解する

組織改善の第3回。
前回は足で情報を稼ぎましたが、今度はこの情報を元に組織の構造を図にして単純な組織図をもう一歩深める形で理解していこうという試みです。

いろんな組織に当てはまるようなイメージで図式化すると
とりあえずこんな感じ。

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各組織の機能と役割を整理していきます。

CheckPointを元にみていきましょう。

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CheckPoint①
「事業内容」と事業の持つ「コアバリュー」を理解する。
なんだか当たり前のように思うかもしれませんが、
組織とは事業を成功させるために描かれた戦略を実現するためのフォーメーションです。そのため、組織を触るということは戦略実現の確度をいじることに等しいわけです。なので、事業内容とコアバリューは当然のように理解しておかなければいけません。
HRと事業が良好な関係を作ることができるか?は、ここの理解があるかないかでほぼ決まってしまいます。

CheckPoint②
「コアバリューを生み出している組織」
「売り上げを生み出している組織」を理解する。
組織機能には事業の価値を生み出している組織と、その価値をお金に変えている組織があるはずです。何に置いてもこの2つが最も大事です。
自分が担当する組織に置いてこの2つがどこなのかをまずは理解しましょう。今後の対応の優先順位が大きく変わっていきます。

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CheckPoint③
「各組織の役割」と「連結ポイント」を理解する。
この辺りから前回足で稼いだ情報が生きてきます。
各組織の役割の詳細を理解すると同時に、組織毎に区切られた役割がどのポイントで連結しているかを見つけていきます。
連結ポイントは個人であったり、一部の組織や仕組み(システム)だったりしますが、必ず連結していることろがあるはずです。
連結しないといけないのに連結が切れていたりするとそれは大きな問題です。

CheckPoint④
「組織連携におけるコンフリクト」を理解する。
組織ごとに役割があると、そこにはコンフリクトやフリクションが必ず存在します。一定のコンフリクトはあって然るべきではありますが、それぞれの役割を邪魔するもしくは連携を阻害する要因になっている場合は、早急に対応が必要です。
また、問題にならないレベルであっても、その発生要因が何か?を知っておくことで対策を寝ることができるため非常に重要なポイントになります。

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CheckPoint⑤
「組織カルチャー」を理解する。
組織カルチャーはなかなか明文化しづらいものですが、これを理解することができるかどうかがHRBPとしてやっていけるかどうかの分岐点になると言っても過言ではないです。
カルチャーを理解することは組織における意思決定を理解することにも等しく、その組織に所属するメンバーとの距離感を最小限にするためにも重要なことになります。

ここまで図式化できれば、組織の構造や課題がかなり明確になっているはずです。ちなみに、前回足で稼いだ情報の中から見つけたこの二つですが、、
◉部門長の性格や特性が垣間見えた
👉部門長の特性が組織に及ぼす影響は少なくありません 。
 ああ、この人が作る組織だからこうなったのか・・・
 ということもこの組織構造の理解における情報に追加しておきましょう

◉一部、管掌組織のミドルマネジメントへのヒアリングを渋った
👉これはかなり重要なサインです。
 おそらくこの状況にあった場合、部門長とミドルマネジメントの間に
 なんらかの問題が存在します。

ようやく組織構造が見えてきたところで、この構造の中で所属メンバーがどのように活動するかをみていくことでさらに組織の理解が深まるはずです。

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