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京都人と大阪人の母の日

今年の母の日はプレゼントを持って行かないと伝えた。
「プレゼントなんかわざわざ持ってこんでええって前から言うとります」
と母は電話口で答えた。

母は京都人だ。
正確には滋賀から京都に嫁入りしたのだけれど、京都に住んでもう50年近くも経つ母は立派な京都人。
自分ではどう認識しているかは知らないけれど、息子から見たら95パーセント京都人。

その息子は京都で22年、大阪で24年暮らしている。過半数が大阪人だ。
大阪人から見たら京都人のクセはよくわかる。
一番のクセは建前を強く主張するということ。

つまり何を書きたいかというと、
「プレゼント持ってこんでええ」は建前で、本音は持ってきてほしいに決まってるということだ。
コロナ落ち着いたらまたプレゼント持っていくね。

義理の母と妻は大阪人の母娘だ。妻も今年は義理の母にプレゼントはしないらしい。
というか毎年特別にはしていない。しょっちゅう会ってるし「そんなん特別にせんでも」だ。
義理の母も正確には鳥取から嫁入りして、大阪で60年以上過ごしてる義理の母は99パーセント大阪人だ。

95パーセント京都人の母と60パーセント大阪人の息子。
99パーセント大阪人の母と100パーセント大阪人の娘。
建前と本音、それぞれの母の日。

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