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スーパー銭湯で出会った拡大コピーの父子

書くンジャーズ2月3週目のお題は【いい湯だな】

その裸の親子を見たとき、めっちゃ微笑んでしまった僕がいた。
三連休の真ん中、朝の6時10分のこと、近所のスーパー銭湯の露天風呂で。
あんまりにもほっこりしたので書かせてください。

近所のスーパー銭湯、土日は6時に開くの。
僕はこの早朝のお風呂が好きでしばしば朝食前に来ます。
早朝の銭湯、普段はおじいちゃんが多いのだけど、連休の真ん中だからか親子連れもちらほら。

露天に浸かってぼーっとしていると、目の端にぼっちゃりした体型が写りました。
目を向けるとそれは小学低学年くらいの男の子。
早朝の銭湯でぽっちゃりした男の子、それだけでもほっこりする姿には違いない。

だけど僕が微笑みまで浮かべてしまったのは、その男の子の後ろについて歩いてきた男性が目に入ってから。
たぶん男の子の父親。父親も息子同様にぽっちゃりしていました。
そして、その体型が息子にそっくりだったのです。

銭湯で息子と父親って、よく見る。
だけどたいていその体型は全く違う。大人の体型と子どもの体型。
大人の方が筋肉がついていたり、脂肪が厚かったりでがっしりしている。

だけど、その父親は息子とその肉付きまでそっくりだったのです。
おまけに同じ坊主頭、顔もそっくり、さらに右手に持ってるタオルも同じ色。
まるで拡大コピーのようだ。

どうして父親が息子の拡大コピーであって、息子が父親の縮小コピーじゃないのか。
それは息子が前を歩いて、父親がその後ろをついて歩いていたから。
息子が先に僕の目に入って、父親が後から目に入ったからです。

僕が微笑んだもう一つの理由はそこにあったのかもしれない。
息子を向かいたい湯船に向かわせて、父親はその後ろをついて行く。
いい親子関係の瞬間を見せてもらったと、勝手にほっこりしたのでした。

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