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マジックも映画も楽しさの半分は〇〇側にかかってる

マジックは観客を選びます。
マジックを見せてよと言われても、基本的に1対1ではやりません。(1対1のときにマジック見せてよと言われることは少ないですが)
なぜならマジシャンと観客が1対1の場面ではどうしても2人の間に壁ができるから。

秘密を抱えているマジシャンと、一方的にダマされた観客。
潜在的な対立関係になるからです。
だから、デートでは決してマジックをお勧めしないのです。

おすすめするのは観客が2人以上いるとき。
できれば観客の中に女性が2人以上いるのがありがたい。
なぜなら女性はマジックの不思議を観客同士で共感して、増幅してくれるからです。

男性は、自分をダマしたマジシャンと潜在的にライバルになってしまいやすい。
とはいえ個性はあるし、個性は性差を超越しますので、あくまでも経験からの傾向です。
女性が全員こう、男性は全員こうというわけではありません。(この例外はすぐ後に書きます)

それでも1対1でマジックをお見せするときはあります。
そんな時に気をつけていること。
できるだけ、マジシャンが一方的に不思議を押し付けるような演技をしないことです。

マジシャンと観客が共犯で、ときには観客自身が不思議を起こしたような演出をします(本当はマジシャンが全部コントロールしています。じゃないと不思議が成立しないし)。
今日、あるところで初対面の男性に1体1のシチュエーションでマジックのリクエストを受けました。

とても人懐っこい方で、すごく素直にマジックを楽しんでくださった。演じた私も楽しかったです。
マジックの不思議をそのまま楽しめるかどうかは、映画の嘘をそのまま楽しめるかどうかに近い。
どんな映画でも楽しめる人は楽しめるし、楽しめない人は楽しめない。

もちろん、マジックも映画も楽しむ楽しまないは個人の自由です。
それに、建設的な批判がマジックや映画を向上させることもある。
ただ、他人と一緒にマジックや映画を観ているときは、隣の観客の楽しみを奪わないのが作法かと思います。

意見をしたければ、後でこっそりとマジシャンに言えばいい。(とはいえこんなん言いにくいですよね)
映画ならレビューを書けばいい。(これも節度があったほうがいいですが)
僕はマジックでは見せる側。でも映画では観客です。

昔、家族が楽しんでいた映画に、その場で「建設的な批判」をして嫌がられたことがありました。いや、自分が「建設的な批判」だと思っていただけで、その映画を好きな家族からすれば、邪魔なノイズです。
もうしません。

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