事業再構築補助金の採点の仕組みはどうなってるんだろう?
〇補助金申請は受験と同じ
補助金は補助総額が決まっていますから平均補助金額と予算の消化具合で当選者数が決まります。それによって59点とか65点とかのボーダーラインの点数が確定します。あとは自社の審査点数しだいで合否が決まります。
これでお分かりのように、そのときのライバルの成績しだいで、自社の合否は変わります。ライバルが秀才ぞろいならこちらは落ちる怖れが大きいし、ライバルがたいしたことがなければこちらは合格する可能性が高いです。
つまり何回目の公募で申請するかで、当落の難易度が変わります。
半分、運のようなところがあります。
〇審査員と審査のイメージ
審査員は税理士と中小企業診断士の仕業の先生です。この士業の方がバイト的な形で国から請負って審査をしています。とくに中小企業診断士が多く、中でも独立間もない、診断士として比較的経験の浅い人が多いようです。(地域によってちがいますけど)
だからあまり大胆に、縦横無尽な事業計画書の書き方をすると、ベテランでない、経験の浅い審査員はついてこれません。教科書から少しでもはみでると理解できなくなります。これでぼくは事業再構築補助金の第1次を落としました。どんな風に書いてもいいんだと大胆にふるまい、KFS( Key Success Factor事業を成功させるためにキーとなる要因)にものすごくこだわった事業計画書を書いて落ちました。事業の成功にはKFSへの執拗な執着が大事なんですけど審査員には通じなかった…
審査員には審査のマニュアルがあるので、その順序通りに、淡々と記述していくことです。
相手の手の内を知れば難しくありません。ぼくはそれで審査ポイント表を作りました。
それと、事業再構築補助金の審査員はSWOT分析が大好きです。ぼくはSWOT分析はどんな風にでも作文できるので実務にはまったく使えないと考えているので不思議ですが、審査員が好きだと言われるので、SWOT分析は必ず入れましょう。
事業再構築補助金は1次公募のときには審査員が5人いました。ものづくり補助金では3人のときもありました。3人から5人で一つの事業計画書を見ると思えばいいです。
補助金はフィギュア審査と言われます。点数のつけ方が決まっています。各項目に点数をつけていき、その合計点が出ます。査は加点法で120点満点中87点といった形で記録していきます。
作文の審査ですから人によって評価はぶれますから、複数で見るわけです。
評価点は平均値をとるときもあれば、最高と最低を外して残った者の平均値をとることもあります。実は統計上の正確性を期すため、もっと複雑でもっと緻密なんですが、そういうイメージでおおすじ合っています。
〇審査員のための申請書を作る
審査員を味方につける。これを通したいと思ってもらう。それを念頭に事業計画書をつくることです。
根拠が明白で、論理がスキッとしていることです。
審査で大量の書類を読まされる審査員の疲れた目を和らげる色使いと写真や図表グラフによる読みやすいものをつくることです。
とくに文章で事業の優劣を判断して合否を決める、事業再構築補助金のような競争型補助金では、具体的な数値が書かれたものが有利です。
専門的な内容の個所は、中学生でも分かるくらいていねいに親切な注釈をつけることです。
それでも審査員が違っていたら採択されたろうに、という不運はあります。審査員がたまたまその分野や業種業界の専門家だった場合には、点数は辛くなります。はなから厳しく審査する人もいれば甘い人もいます。運はあります。
〇採択される事業計画書はきっと作れるでしょうけれど
審査員の審査基準さえ知っていてそのツボをおさえれば、たぶん採択される申請書は文章力のある人ならだれでも書けます。成功しそうもない事業でも、テクニックを駆使して盛って書けば採択されると思います。
しかし、どうせ失敗するビジネスなら、むだな時間と金を費消するくらいなら、会社にとって採択されないほうがいいす。
学校では点数を取るのは上手だけれど、世の中に出るとなんだかなあ、という人がいます。点数を取るテクニックは世間で成功する能力とはまったく違います。
だからは、事業再構築補助金では、採択されることよりも、ほんとうにその事業をやるべきかどうかを徹底的に考えてもらいたいです。
〇ほんとうに目指したいこと
採択される申請書を作るのはそれほど難しくありません。
本当に知恵が要るのは採択された後のことなんです。
『採択された後のことを考えた申請書』
ぜひこのレベルを目指してください。
経費の計上はそのポイントはの一つですし、ほかにも細かいことがいくつかあります。
それは別の記事で書いていきます。
〇当記事は書きかけです。今後、追記していきます。
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