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2024年に見た夢の記録


4月28日:ムスリマになった

私は、自分の意識のまま、真っ赤なチャドルを纏った、ムスリマになっていた。内戦状態の何処かの国にいる。
時間は夜。周りにいる仲間の女性も全員が赤いチャドル。
目の前にバスが止まり、仲間の一人がそのバスに乗り込もうとする。でもそのバスは敵方のバスだ。それを言うと、陣営は別でも、我々市民は協力し合っている。どっちが勝とうが、我々の生活は変わらないから、と言い、彼女はバスで何処かに出発する。
猛烈な尿意に襲われるが、辺りにはトイレも無く、用を足せそうな場所は無い。
仲間から、お書きのような者がぎっしり詰まった、濃いピンク色のレジ袋のようなものを手渡される。
そのおかき的なものは、吸水率が高いから、チャドルの中でこっそり尿をそれに吸わせて捨てろと言う。
下手な場所で捨てて、飢えた人々がそれに群がって食べてしまわないよう気をつけねばと思いながら、エレベーターに乗り込む。内部の照明も赤い。誰かが乗って来ないうちに排尿を終えてしまいたいが、いつまでも出続ける。
知らぬ間に、背後に数名の敵方の男性がいる。
私の様子が変だと思ったらしく近づいてくる。
危険を感じ、ボタンを押して外に出ると、そこは半分破壊された駅のプラットッフォーム。やはり照明は赤だ。
排尿を無理矢理切り上げ、列車のフォームの間に、チャドルの隙間から取り出した袋を捨てる。
緩い勾配の階段を上がって、地上に出た所で覚醒。軽い尿意はあったが、シーツは濡れていなかった。

3月16日 : 恐怖の二階建てバス

夜、私は乗用車の助手席に乗っている。運転者(誰だか判らない)が前を走っていた極端に幅が薄い、真っ赤に塗装された二階建てバスのような車を追い越すとその車はずーっとぴったりと着いてくる。スピルバーグの「激突!」を連想して、恐怖を感じる。私の乗る車はやがて、地面が小砂利の、駐車場のような場所に追い込まれる。
なんだか判らないけれど、腹を立てているみたいだから、取りあえず謝っておこうと運転者が言うので、窓を開けて、追い越して済まなかったと英語で詫びる。
しかし反応はなく、中央、左、右の三面に仕切られたフロント硝子は真っ黒で、中は見えない。無人なのかもしれない。
業を煮やして全速力で走り、どうにか逃げ切る。
部屋に戻り(勿論自分が住んでいる部屋ではない)、トイレに行こうとするとその入り口を真っ赤な二階建てバス上の車が塞いでいる。非常に天井の高い部屋なのだが、その天井ギリギリまで、そびえ立つかのように。
しかたなく居間に戻りソファーに座ると、そこにいた仲間(知った人間は皆無)が、あの車を使って、この予算で「激突!」を上回る映画を撮れと指令を受けたという。さっそくさっきの体験を元に、プロットを考え始める。

3月14日 : 喫煙ゆいレール(?)

沖縄にいる。そして列車に乗っている。ゆいレールだと思うのだが、東京モノレールのようにすべて独立座席。そして車内が広い。気が付くとスポーツ刈りの男が禁煙の筈の車内で煙草を吸っている。顔をしかめている乗客もいたが多くは平然としている。注意すべきか迷った挙げ句。「禁煙じゃないのか? 煙い」と口にする。男はこちらに一瞥をくれるが、気にせず吸い続ける。車内に煙草の煙が充満し始める。周りを見回して、煙草を手にしているのは、その男だけではないことを知る。これは堪らんと隣の車両に異動するが、となりも喫煙車で一杯。なんと窓からも煙が流入している。車掌を探して更に隣の車両に異動。
そこは床も壁も黒く塗装された座席もなく人も乗っていない車両。
車掌がそこにいたので、この列車は禁煙じゃ無いのかと訊く。車掌は答えない。そして彼も手に火の点いた煙草を…
そこで別世界にワープ。
やはり列車の中だが、今度は喫煙車は折らず、車内もこぢんまりしている。
なんとこの世界では、沖縄本島の東岸の島々は全てゆいレールで結ばれていて、今乗っているのは久高島に向かっていて、その後北上し、北部の場越しを経由して南下、那覇空港へ向かうという長距離路線。海上に建設された線路を見ようと窓に貼り付くが、見えない。ただ、非常に高い所にいること誰が判る。
幾つかの島を経由し、本島に入り、初めて目にする名前の駅をいくつも通過。かつて住んでいた安里まで、どの位の時間がかかるのか見当も付かない。
そして乗っているのもモノレールなんだか、ローラーコースターなんだかよく解らない。

2月26日:迷路旅館

金を全然持たずにいる。持っている物は高級そうな折りたたみ傘のみ。
今日はもう帰れないから、その場所の近くにある料理旅館に泊まるしかない。クレジットカードは持っているが、限度額一杯で使えない。
すると見知らぬ青年が、その傘を使って金を作れるという。傘が欲しいと言う人にクイズを出し不正解なら、傘は渡さず、金を貰うのだと。そしてそのクイズにはトリックが仕掛けてあって、正解は出ないうえ、不正会社は喜んで金を払うのだと。次の人には、傘そのものと最初の不正会社が払った現金を賞品にして…こうして壁を増やすのだと。
青年は傘を持ってでかけ、現金ではなくその料理旅館の5泊分と今夜の豪華ディナーのクーポンを持って、その旅館の女将と共に戻ってきた。
家の用事があって、今夜のディナーは無理というと、トンカツ弁当を持たせると女将は言う。
旅館内でコンサートがあり、それを見に行く。しかし開演前に別の用事が出来て、いったん会場を出て、戻ろうとしたら館内が立体迷路のようになっていた。階段を上り下りし、廊下を歩き、確かに見覚えのある場所には出るが、どこか違う。
元の場所に戻ろうと苦心して道を探すが、そのうちに演奏が始まった音が聞こえてきた。

2月11日: 南の理想郷

船でしか渡れない琉球諸島の何処かの島。しかも、何故この様な構造で、海を渡れるのか理解出来ない木造の船で渡る。吃水線より板が大きく、潜水艦に近い形状。舳先には細長い板が張り出していて、これで波を叩く。消波効果があるらしい。
島の景色には見覚えがある。何度か夢で見たのだと思う。
ここは一種の理想郷で、大勢のアーティストが住んで暮らし、作品を付くている。原始共産社会のような感じで、飲食寝泊まりは全島無料だ。
ここを訪れるのは二回目らしく、住民と前に来た時の話をしている。
滞在する家には猫が沢山いるのだが、友好的でない態度を示す猫が一匹。常に敵意をむき出しにしている、人面魚みたいな細長い顔の猫が一匹。これとうっかり目を合わせてしまったら、一声吠えた後、ホラー映画のように顔を高速で振り出した。慌てて逃げる。
島では毎日のように様々なイベントが開催されている。中には翌朝まで続く物も。私も深夜過ぎに始まるイベントに出演する事になっている。
何日か経過し、友人が翌朝7時30分に出る船で内地に戻る、と言うので私もそれに合わせて帰ろうかと考える。帰りの予定を立てずに来たらしい。
逗留先の主人は楽器を作っていて、それを買って帰らねばと思い、手書きのカタログを見る。現実には存在しない楽器ばかり。弦楽器に笛類。どれも非常に安価。儲けを考えていないからだ。
いつの間にか猫たちに取り囲まれている、あの恐怖の猫とは目を合わせないようにしながら、懐いた猫をの顎下を撫でる。

註)実際にはもっと多くのエピソードがあったが、ストーリー性が無く、日常のように散漫なため、記憶を整理して文章にまとめる事が可能な部分だけを記録した。非常に情報量の多い夢だった。

1月5日: Gonverter

知人が経営する、実在しないレコーディングも可能なリハーサルスタジオにいる。
経営者から、今日、40年前に私に会って、私が同じ事をずっと続けていたら、ビッグな存在になっているだろう、と言った人が、プレゼントを持って、私に会いに来る、と告げられる。
私は、それを言われた記憶があるような無い様な。
スタジオのロビーで、ソファに深く腰掛けて待っていると、その人物が現れる。昔会ったという記憶は無い。40年前に会って以来ずっと尊敬していた。と言われ、それは光栄ですと答える。
すると彼は、もっと大物になると思っていたけど、期待したほどじゃなかった。と嫌味のようなことを言う。経営者が苦笑しながら「この人はレディ・ガガとか…」とフォローを入れると彼は「わかってます、わかってます」とさえぎりつつ、30x50x4cmくらいの、両面にメーターやスライダー、つまみが付いた機械を私に手渡す。彼が考案したGonverterという名の特殊なオーディオ・プロセッサーだという。私は、これを試す前に何か飲み物でも取りましょうと提案する。
ミキシング室から疲れ切った顔で出て来たエンジニアが、コーヒーか紅茶、どちらにするかと訊いてくる。紅茶が良いというと、茶葉は何グラム?と訊かれる。ここのオーナーは、確か紅茶に凝っていたなと思い出す。
適当に答え、茶が来るのを待っていると、アルバイトの若者が床に掃除機をかけ始める。掃除機の先端が私の左脚に当たり、左半身に電気が走る(脳出血後遺症の痺れを時々夢の中でも感じる)。
Gonverterをミキサーに繋ぎ、音を聴く。基本的にはディレイ+ループマシンなのだが、ディレイ信号を様々に加工出来るようだ。設定を色々変えてみたが、劇的な変化は無い。周囲がうるさいせいもあるので、ヘッドフォンで音を聴き直す。ディレイ信号をハーモナイズすると、なかなか美しい音になる。これは幾らするのだろうと思い、一緒に渡されたカタログを見るが値段は書かれていない。持ってきた本人に訊くと二2万ドルだという。
この程度の機能で2万ドルは高すぎると言うと、回路に使われている部品が全て最高品位なのだとの答え。
「なかなか面白いけれど、今の私に二万ドルは出せない」
「買って貰おうと思って持ってきたのではありません。差し上げます」
すると向に座っていた年輩の男性が、これには高い価値があるから、無料で譲渡してはいけないと、口を挟む。
では、無期貸し出しと言うことで、と設計者は言う。

1月3日: 工事中の港と、接触事故

良く知っている女性と、食事に行こうという事になり、薄暮の中、何処かの駅前で落ち合う(未知の場所)。お目当てのレストランに行くためにはフェリーに乗って港の反対側に行かねばならない(註* 恐らくこれはイスタンブールがモデル)。
しかし港の通路は工事中で、非常に歩きにくい。女性はこれから食事だというのに、手に持っていた、駅で買ったと言うカップ入りの冷製スパゲティを食べる?と行って渡す。
どう見ても美味しくなさそうなそれを見て、これから食べに行くのに、これは要らない、と言うと、彼女はそれを当たり前のように海に放り捨ててしまう。私は驚いて「なぜそんなことを?」と正すが、別に普通のことだ、と言う答えが帰って来るのみ。良くないことだと説いても、理解する様子がない。今後の付き合い方を考えなきゃいけないかな、と思う。
乗船口に行くには、建物を通り抜けねばならないのだが、これも工事中。歩きやすい通路を選ぶと、なぜかトイレに行き着き、出口に行くには、途中まで引き返さねばならないのだが、来るときは歩きやすかったのに、戻るときは、また、歩き難くなっている。
途中ところどころ、工事が完了して整理された場所を見るが、そこは立ち入り禁止で、テープが張ってある。コンクリートが乾いていないようだ。
港の建物は内部が複雑で、なかなか乗船口に辿り着けない。(註* 複雑な構造のビル内を彷徨う夢は、時々見るが、大概は病院や楽器メーカー。放送局夜学校の場合もある。港湾施設は、初めて)
業を煮やし、遠回りだが車で行こうという事になり、駐車場で彼女が運転する車に乗る。
車が走り出すと、周囲は昼間にる。
途中のY字分岐点で、左側の道を選んでしまったのが失敗。道路はトンネルになり、車の右には、作り物の象や海棲哺乳類が置かれているのが見える。左側は小学校のようだ(左ハンドルで、私は右の助手席)。
道が狭いのに、強引に追い抜こうとする後続者がいて、振り向いて中指を立てる。
そうこうしているうちに、道は更に狭くなり、公園に出る。もうそこに道路はなく、公園を無理矢理横切って、海岸の防波堤飲前を進んで途中まで引き返すしかない。
しかし見回すと、何台か車が停まっている。出口があるはずと思い、彷徨っていると、荷台が商品棚のトラックで野菜を売っている、二人組の年配女性に呼び止められ、出口がある、自分達ももうすぐここを出ると教えてくれる。背後にいた老人が聴き取りにくいフランス語で、出口にたどり着く道順を説明してくれるが、漠然としか解らない。
車に戻ると、彼女は鉄柵のゲートを強引に開けて、公園の外に車を出そうとしていた。
出られますと言い、彼女だけ車に乗り込む。スピードは出せないので、私はあるいてついて行く。誘導する必要があるからだ。
動き出すと、さっきの二人組がちょうど車を出した所で、笑顔で手を振っている。商品棚は閉じておらず、野菜を陳列したままで。
暫く付いていくがやがて視界から消える。途中右側に工事車両が停車中、対向車が途切れるのを待つ。工事者の向こうを私が見て、今だ、と合図をする。
するといきなり、最後に通過した白い大きなバンが私の横で急に回頭し、車体の後部が私の左脚の付け根に軽く当たる。
私は驚いて、運転者に英語で「You hit me!」と叫ぶが、車椅子に乗って運転してい他初老の男性は言葉が通じない。
後部座席にいた娘らしき女性が通訳してくれ、警察呼ぶからちょっと待っていて欲しいと言いのこし、自宅らしき建物に入る。
大した打ち身でもないし、面倒だからこのまま行くか、と思ッた途端、そこに刺すような痛みが走り、足っていられずに座り込んでしまう。するとすぐ側を高校の制服を着た、誰かは解らないが顔を見知っている若い日本人女性が同級生と通り過ぎざま、私に気付いて会釈をし、立ち止まって怪訝そうに私を見つめる。接触事故だと説明すると、ああそうですかと言っただけで、立ち去ってしまう。
どうにか起ち上がって、状況を説明しようと、知り合いの車に乗り込んだ所で目が醒めた。

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