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#1 数学が嫌いという人へ

こんにちは!そして、初めまして。

今日から学習や子育てに悩みや不安を持っている方に向けて、
私の今までの経験をもとにアドバイスをしていければと思います。
#教育幸福論なんて大それたタイトルにしてしまいましたが、
初めて書くので緊張しています。。。不安もいっぱいです。。。
ですが、誰かのためになればと思い、
一生懸命書きますのでその辺は温かく見守ってください。

まず簡単に自己紹介をします。
私は福島県猪苗代町で生まれ育ち、大学進学を機に東京に出ました。
もともと地元福島での数学の教員を目指していましたが、
教員採用試験は残念な結果になり、
神奈川県の総合進学塾で難関高校受験(開成高校や早稲田大学や慶応義塾大学の附属高など)を専門とする部署で数学と理科を担当していました。
在職中には幸運にも最上位クラスを担当させていただく機会もいただけました。
この塾では沢山の中学生とその保護者の方々と接し、
学習に関する悩みなどをたくさん受けていました。

その後、子どもが生まれたことをきっかけに転職をして、
学童保育のスクールディレクターを担っていました。
今までは中学生メインで指導をしていましたが、
一気に対象が幼児から小学校6年生と変わりました。
この学童では沢山の幼児と小学生、そして、その保護者の方々と接し、
子育てに関する悩みなどをたくさん受けていました。

2022年3月に子どもの小学校入学を機に福島県にUターンし、
今ではまちづくりのお仕事に携わっています。
その中では教育に携わる機会がないため、
福島県の教育のために自分が培ってきたことを活かして何かできないかと思い、
今までの経験から保護者の方々から頂いた学習・子育てなどの悩みなどを私なりにまとめていこうと思いました。
個人的な見解も多いと思いますが、少しでのこれを読んでくださった方の支えになれば幸いです。
ちなみに、悩みだけではなく、私が伝えたいメッセージなども載せていければと思いますので、
保護者の方はもちろんですが、中学生、高校生の皆さんにも読んでもらえたら嬉しいです。
では、始めていきたいと思います。

初回は「数学が嫌いという人へ」というテーマで書きたいと思います。
私は数学をメインに指導をしていましたので、
子どもたちから「数学嫌い!」「数学なんて何の意味があるの?」と、
さんざん言われました(笑)
別に子どもたちは私のことを嫌いを言っているわけではないのですが、
担当している教科が嫌いと言われるとなんだか私を嫌い、って言われている錯覚になったものです。。。
とはいえ、これは塾講師時代を含め一番多く聞いた悩みだと思います。
なので、今日はそこについて書きたいと思います。

数学が嫌いというのはなぜか?
それは突き詰めていくと「分からない」にどの生徒も行きつきます。
「分からない」→「できない=苦手」→「嫌い」といった感じです。
つまり、分かれば数学を改善できるようになる、ということです。
いやいや、分かんないから困ってんだよ、という声が聞こえてきそうですが、
ここでポイントなのは「なぜ分からなくなったのか」です。
大半の方はそれもよく分からないと思います。
それはきっと小学校の時の算数の時で、
何となくわかった気がして先に進んできたのではないでしょうか。
でも、その結果だんだんと分からないことが増え、
先ほどの負のサイクルに陥ったのではないかと思います。

では、どうすれば良いのか。
答えは「分かるまでやる」しかありません。

これは数学に限ったことではありませんが、
苦手・嫌いな教科は私の経験も含めて「一番時間をかけなかった教科」です。

ここで私の話すをすると、私は国語が嫌いでした。
でも、今思うとこれは一番勉強しなかったからだと大人になって思うようになりました。
漢字はテストが細かくあったため書く練習をして点数が取れていましたが、
文章題に関しては「日本人なんだから読めればいい」という斜に構えた感じで臨んでいたため、
テスト勉強などもろくにせず、それが積み重なってできなかったのだと今ではわかります。
逆に数学は解けるので、宿題も最初にやったり、
出来なかった問題はできるようになるまで粘ったりと、
とにかく時間をかけました。だから、数学が好きだったのでしょう。

これは皆さんにも同じようなことが言えますよね。
好きな教科はわかるから率先して勉強する。
でも、嫌いな数学は「数学ってなんのためになるか分からない」と言って結局やらないだけなんです。
もちろん、理解が早い、遅いは人それぞれありますが、
何度もやればできると私は信じています。

ただ、ここで大事なのは時間さえかければ良いのか、
というとそうではありません。

私の教え子にこんなことを言って来た生徒がいました。
「先生!私この文章問題解くのに2時間もかけて頑張ったんだよ!えらいでしょ!?」
確かに何とか自力で解こうとして頑張ったことはえらいといえるでしょう。
でも、皆さんも感じたと思います。2時間!?かけすぎじゃない?と。
そうです。これは良い時間のかけ方とはいえません。
この1つの文章問題に2時間をかけるくらいであれば、
5分で切り上げて、答えを見て解説を読む。
そして、自分に何が足りなかったのかを考えて、
再度問題を解く、という方が効果的に学習ができますし、
他の問題を解く時間も増え、結果できることが増えます。
ここでポイントは5分(でなくてもいいですが)で切り上げるということ。
中には逆に全く分かんないとあきらめてすぐに答えを見てしまう人もいますが、
それでは自分の力を鍛えられません。
やはり、自分で考えられるだけのことは考える。
それでも何も考えられなければ解説を見る。
それでも分からなければ先生やおうちの人に聞く。
自分なりに理解出来たら問題を解く。
このサイクルが大事です。
最初は時間がかかるかもしれませんが、
だんだんとスムーズにできるようになるのではないかと思います。

要は正しい時間のかけ方をすることによって、
数学ができるようになるということです。
先ほどもいった通り、数学が嫌いという人は、
今まで数学に時間をかけてこなかった人です。
ですから、最初は何をするにも時間がかかります。
でも、正しい時間をかけていけば数学も少しずつ伸びていきます。
これは部活や習い事でも一緒ですよね?
いきなりなんでもうまくいく人はいません。
何をするにも何度も何度も練習をしたからこそできるようになります。
できるようになるから楽しくて続けられるんです。
でも、大半はできるようになるまで時間を使わないうちに、
センスが無いとか、こんなことやっても意味がない、などと諦めてしまいます。
沢山の生徒を指導してきた身としては、
できる生徒ほど勉強に時間をかけています。
寝てるのかな?と錯覚するほどに。

ここである本を紹介したいと思います。
それは山口真由さんの『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』です。
東大首席という名前を聞いただけで、
もともと頭良かったんだな、と大半は思うと思います。
私も思っていました。でも内容は全然違いました。
勉強量が圧倒的でした。
詳細はこちらの本を読んでもらうのが良いですが、
数学のことでいえば同じ問題を7回解いていたそうです。
これを聞いてどう思いますか?
7回やったらさすがにわかるようになると思いませんか?
これが勉強ができる人なんです。

つまり、数学が嫌いといっている人でも、
ここまでやる覚悟があるかどうかです。
これを呼んだ人は7回解かないまでも、
分かるまでやろうと思ってくれたらうれしいです。
ちなみに私は「分かる=人に教えられる」と子どもたちに指導していました。
そのため、質問に来た生徒に説明をした後に「分かった?」と聞いて、
「分かった」と答えられたら、説明をさせました。
それできちんと説明できればOK、できなければ改めて説明するといった感じに。
これはおうちの人でもできることだと思いますので、
学習の定着のためにやってみるとよいと思います。

ここまでは分かるようになるためには、
正しい時間の使い方が大事であることをお伝えしましたが、
そもそも数学に気持ちを持っていくことをどうすれば良いのか、
というのがポイントになると思います。

これに関しては数学に興味を持ってもらえるようにするしかありません。
人間は好きなことしかできない生き物といわれています。
嫌いのままではやはり数学に時間を費やそうとは思わないと思います。
では、どうするか?
いろいろな方法が考えられますので、いくつか紹介をしたいと思いますが、

①成功体験を積む
これは効果が大きいです。
大人でもできた!という経験は次の仕事の原動力になると思います。
では、どうやって成功体験を積むか。
それは小テストで満点をとらせること、が手っ取り早いと思います。
塾などに通っている人であれば、
授業の際に行う確認テストなどで満点を1回獲ることです。
1回獲ることができれば、それだけでも効果は出ます。
塾に行っていない人であれば、
おうちの人が教科書やワークの問題を使って確認していくといった感じです。
面倒であれば市販のドリルを使ってもよいでしょう。
とにかくできる感覚を持たせることが大切です。

②過去に戻る
①の成功体験に近いのですが、その時はできなかったことが、
学年が進むにつれてできていることがあります。
極端な例ですが、小学校2年生の時に掛け算ができなかった子でも、
中学生になればほとんどできています。
なので、過去に戻って、
あ、意外にできること多い!と思うことが大事です。
また、これは他の一面もあります。
過去に振り返ることでできないところが見つかることです。
そこを潰せばできるところが増えます。
不思議なこと(でもないですが)に学年が進むとスムーズに理解できるようになっていたりします。
そのため、中2の人であれば中1の問題を振り返ったり、
時には小学校の時に戻ってできる!って思ってもらえるとよいのではないかと思います。

③数学好きな人に興味を持つ
あなたの周りに数学が好きな人は最低でも1人はいると思います。
少なくとも学校の数学の先生はそうであるはずです。
その人に興味を持ってみてください。
なぜこの子(先生)は数学が好きになったのか、
なぜ数学ができるようになるためにどんなことをしているのか、
なぜいろんな仕事がある中で数学の先生になったのか、など。
数学が直接好きになれない場合は、
そういう形で興味を持ってみるとよいと思います。
そういう人たちの背景を知ることで自分が数学に興味を持てるヒントが得られるかもしれません。

④数学がどんなことに役に立つのかを調べてみる
「数学が何に役立つか分からない」という場合、
身近なことで数学が何に役に立っているかを調べてみるのは良い経験になると思います。
そうすると世の中のあらゆるものが数学で成り立っていると理解できると思います。
そうすれば見方も変わると思います。
そもそも数学は高校受験や大学受験で国公立を受験する場合も必須で、
今では私立大学の文系学部でも数学を試験に課す流れが出てきています。
つまり、あなたの進路実現のために役に立つのです!

今回は4つの事例を紹介しましたが、
他にも興味の持ち方はいろいろあると思いますので、
是非いろんな方法を試してみてください。

色んな事を書きましたが、最後にまとめると、
(1)正しい時間の使い方をして分かるまでやる
(2)数学に興味をもつ
この2つによって、数学ができるようになる可能性は高いと思います。
数学ができれば。。。と嘆いている人は多いと思いますが、
自分の可能性を諦めずに頑張ってほしいと思います。

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