#13 褒めると伸びる?
少し時間が空いてしまいましたが、
13回目になりました!
今回は褒めると伸びる?ということについて、
私なりの考えを書いていきたいと思います。
私なりの結論としては、
「褒めるポイントを押さえて褒めないと効果がない」
と考えています。
私は塾講師時代に子どもにこんなことを言われた経験があります。
「先生が褒めるなんて珍しい!」
「先生に褒められるとなんか怖い!」
…なんてひどいのでしょうw
正直、私自身としては褒めることも多かったのではないか?
と思っていたのですが、子どもたちには伝わっていなかったのか、
本当に褒めることが少なかったのか。。。
とはいえ、褒める、ということに悩む方は多いのではないかと思います。
私もその一人です。
褒めると伸びる、と言われ、
褒めることを考えてもなかなか褒める内容が思いつかなかったり、
とはいえ、なんでもかんでも褒めても意味がないのでは?
そんなことを考える方は多いのではないでしょうか。
そのため、私もとても悩みました。
実際、褒めてみたら次は良くない結果になる、
なんてこともしばしばでしたので、
そもそも本当に褒めるとのびるのか自体に疑問が多かったものです。
そんなこんなで褒めることに悩みながら、
褒め方を考えてみたり、書籍を読んでみたりしました。
その中で腑に落ちる考えに出会いました。
それは「子どもの自尊心をくすぐる褒め方をする」ということです。
要は「子どもが褒めてほしいポイント」に対して褒めるとよい、
ということでした。
私にも経験がありますが、
大人は子どもに対して何となく表面的な褒めをすることが多いと思います。
例えば、算数で満点が取れてすごいね!とか、
最後まであきらめずにやり遂げてすごいね!とか。
もちろん、算数で満点を取れたことを褒めることは大事ですし、
褒めてほしい子はいると思います。
そして、最後まであきらめない姿を褒めることも大事ですし、
褒められたい子もいると思います。
でも、それだけで子どもが褒められたと感じるか?
というとそうではないかもしれません。
このケースで言えば、
算数で満点が取れたことよりも、
毎日算数の勉強をコツコツ頑張ってきたことを褒めてほしいのかもしれませんし、
最後まであきらめない姿よりも、
結果を褒めてほしいのかもしれません。
このように、子どもの褒めポイントはそれぞれに違うのです。
そのため、ここを見誤った褒めをすると、
私のように「褒められたと感じない」と思われるのです。
では、この褒めるポイントを正しく見極めるためにはどうしたら良いのでしょうか。
それは「本人に聞いてみる」のが良いでしょう。
ただ、それは露骨に「どこを褒めてほしい?」と聞くのではなく、
算数が満点であれば、算数が満点取れたことを褒めつつ、
「算数が満点取れるために何を頑張ったの?」とか、
「どうして満点取れたと思う?」などを子どもに考えてもらうのです。
返ってきた答えが、
「毎日こつこつ勉強したから!」だとしたら、
「毎日こつこつ勉強できる○○くん(ちゃん)はえらいね!」と褒め、
「計算間違いがないかちゃんと見直したから!」だとしたら、
「計算間違いがないかちゃんと見直せるなんてすごいね!」と褒める、
といった感じです。
ご覧いただいてわかる通り、大事なポイントは、
子どもが言ったことをそのまま褒めるということです。
それにプラスするとしたら親の失敗エピソードなどを加えると効果は増大するかもしれません。
「ママなんて、毎日勉強することできなかったから○○くん(ちゃん)はすごいな~」とか、
「パパは一回解いてそのままにしてよく満点を逃してたんだよな~」とか。
そうすることで、自分は親よりもすごいことができている、といった感じの気持ちを持てます。
そうするともっと頑張ろうとするのです。
これが本当の意味での褒めたら伸びる、です。
もちろん、親が本当に驚いたことや感動したことは素直に口にすべきです。
その方が子どもにもダイレクトに感情が伝わりますのでね。
今回はさらに子どもが褒められた、と感じるためにという観点で記載をしました。
褒めなきゃ、と難しく考えるよりも、
子どもがどこを頑張ったかを理解してあげ、
そこを認めてあげることが大事なのだと思います。
肩肘を張らずに気楽な気持ちでまずは取り組んでもらえたらいいかな、
と思います。
ちなみに、これって子どもだけではなく、
ビジネスのシーンでも同じことが言えると思います。
やはり大事なのは子どもでも大人でも、
1人の人間としてきちんと向き合うことなのだと思います。
自分の尺度ではなく、相手の想いをくみ取り、
寄り添ったコミュニケーションを心がけていきたいものですね。