【詩の朗読】濃霧注意報

【詩の朗読】濃霧注意報

nori
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『濃霧注意報』

10歩先も分からないのに 100歩先なんて
見通せるはずのない 怪しげな霧の中
ふいに太陽のような光が目の前を照らして
視界が開けた錯覚に誘われ飛び出した

ここが世界の中心なんてバカげた思い込み
生きている以上 幽世(かくりよ)からの末端だ

風当たり 光は弱まり目の前の日常
10歩先は分からないけど 3歩先なら
すぐに原点まで帰れるはずだよ


©nori

2020/03/11

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