【詩】帰りの車窓で

夕闇に包まれた帰りの車窓で

なだれ込む人の波

距離を詰める君と僕


発車と停車を繰り返し

昨日と変わらぬ線路を走る


街灯が照らした帰りの車窓で

眠そうに君は船を漕ぐ

触れ合う君と僕の右肩


近付き過ぎて目覚めた君

離れる肩に目覚めた僕



©nori


2010/10/16

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