人生で一番厄介な「慣れ」という感覚
皆さん、こんにちは。
私は普段はサーフィンやゴルフ、釣りを中心に外で活動することが多いのですが、このコロナの影響でやはり「おウチ時間」が長くなりました。
おウチ時間を快適に過ごすために、家具やデスク周りを快適なモノ替えたり、外食が減ったためキッチンを整備したり、ジムに行けなくなったのでトレーニング機材を買いそろえたりしたため、今では逆におウチが快適になってきたくらいです。
「慣れる」ということはこのように変化に適応することも出来ますし、つらい事や悲しい事も忘れられて人間が生きていく上では非常に大切な感覚なのですが、一方でネガティブに機能するとこれが結構厄介な感覚なんです。今回はこちらについてお話出来ればと思っています。
「ゆでガエル」さんも熱湯に気が付けば逃げるはず
良くビジネスで耳にするのがこの「ゆでガエル理論」ですね。カエルさんも熱湯に急に入れば熱さに気が付くけど徐々に温度を上げていくとゆでられていることに気づかず死んでしまうという話です。
これはよく聞く話であり半分笑い話のようなもので、皆さん「自分は大丈夫」と思っている方も多いと思っています(現役時代クライアントさんでよくお見かけしました)。ただ、ここで問題なのは自分がゆでられていることを客観的に気が付くかどうかということです。(カエルさんも死に直面していることに気が付けば逃げ出しますよねw)
これがなかなか難しいと思っています。皆さんも経験があるかと思いますが、最初高いモノなどを購入する際にはいろいろ悩んだりしたかもしれませんが、次に同じようなモノを購入しようとした際はそのハードルがだいぶ下がっていませんでしたか?
私も最初に夜の銀座でお支払いした際にはその価格に驚きましたが、その価格になれてしまうとその金額が当たり前のように感じてしまうんですよね。こうやってハードルが上がって散財していくんだと思っています(笑)。
最近はYouTubeとかで「ルーティン動画」というモノが流行っているようですが、行動を習慣化することが悪いわけではありません。「継続は力なり」ですし、ルーティン動画を見ているとモチベーションアップにもなりますし。 ただ、習慣化する際には必ずその「ゴール設定」しなければ不必要な硬直化を招くことになりかねません。
「ゆでられている」ことに気が付くためには
ではどのようにしたら「ゆでられている」ことに気がつくのか。これは我々の業界の大先輩の大前研一さんがこのように言っています。
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。大前 研一(経営コンサルタント)|時間とムダの科学
要は「習慣を見直す」ということですね。
今回のコロナ騒動をポジティブに考えるとこの習慣を見直すということについては非常に良い機会かなと思っています。
1つめの「時間配分を変える」ですが、これはリモートワークが増えて通勤時間が減った方が多くなったため、自然な流れで見直された方が多いのではないかと思っています。いかに通勤やその準備に時間がかかっていたかを再確認された方も多いのではないでしょうか。
2つめの「住む場所を変える」では、こちらもリモートワークが出来る方はもはや都会に住む必要もありません。地方にいけばコストもだいぶ見直せますしね。経済的に少し余裕がある方は多拠点生活も可能です。
3つめの「付き合う人を変える」は、通勤も減ったり夜の飲食店が早く閉店したりで仕事帰りに同僚の方となんとなく飲みに行くことが減ったのではないでしょうか。もちろんたまには同僚の方と愚痴を言いあい、ストレス解消することも良いですが、毎回では生産性はあがりません。このご時世、同僚以外の方と会う機会を増やす良いきっかけなのかもしれません。
私はこれらを全部変えた方が良いと言っているわけではありませんし、皆さんの現状生活を否定するわけでもありません。
ただ、時には「ゆでられているかどうか」をチェックすることは大事だと思っています。チェックして「ゆでられていない」とわかれば、自信をもって今の生活を継続すれば良いだけなのですから。
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