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「億り人」に必要なモノは「知識」ではない?

皆さん、こんにちは。

私はこんなライフスタイルをしているため、いろいろな方から「資産形成」についてご相談を受ける機会が多くなっています。やはりお金は大切な問題です。特に我々40代は。

私自身の資産形成スキームは「一子相伝」の秘伝スキーム(笑)のようなものではないので、皆さんにざっくばらんにお伝えしています(不動産は与信枠等少しハードルがあるかと思いますが)。ご相談に乗る機会もだいぶ多くなってきましたので、今回はそれらで感じたことをお題にお話し出来ればと思っています。

なぜ、最近FIREしている方が多くなったのか?

まずは最近のFIREブームについて。

FIREするために資産をある程度作るためにはいくつかパターンがあるかと思っています。まずは、自身で事業を展開してそれを売却して資産を築くパターン(元ZOZOの前澤さんみたいな)。また、私のように不動産投資で資産を築くパターン。そしてデイトレーダーとして毎日マーケットとにらめっこして資産を築いた方々。このあたりは金額も大きく少し派手な感じがするためネタとしては良いのかも知れませんが、一定リスクや努力が必要です。

ただ、FIRE自体は前澤さんのような巨額な資産は必要なく、一応の目標として「億り人」を目指す方が多いのではと思っています。

昨今、この「億り人」が増えた理由は明確です。2000年頃のIT革命の波は金融商品にも大きな影響を与えました。それまでは一部の富裕層しかできなかった「分散投資」がテクノロジーの進化により低コスト・小ロットで運用が可能になったのです(昔の分散投資は大きな金額が必要だったのです)。

低コスト・小ロットで分散投資出来るようになったため、富裕層でなくても毎月少額を投資に回すことが可能になります。いわゆる積立投資です。これに加え、ちょっと気が利く方は「マーケットが下がった時に追加投資を」という感じで運用していきました。

2000年以降、日系平均は7000円台もありましたが、今や3万円に届くところです。ざっくり4倍以上ですね。ご存知のようにアメリカ株に関してはさらに倍化しています。

IT革命以降、現在に至るまで約20年間。複利で回せば金利3.5%で資産が倍になる計算です。ご存知のように株式市場はもっと大きく成長していますので、その間ほんの少しだけうまく立ちまわり、原理原則を押さえ時間を身に着けた方が現在「億り人」になって巷にあふれてきているというわけです。

投資に「二の足」を踏む方の特性が見えてきた?

ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、私が言いたいことは、テクノロジーが進んだこの現代では長期の金融投資においては「際立った知識など必要ない」ということです。

私に相談に来る方は、同世代(40代)が多く、まだまだ投資するための時間がある方々が大半です。とはいえ、ちょっと前の「2000万円問題」や少し今後の生活のイメージできるようになってきたため、投資に興味を持ってきた方が多いのかなと。

このような方々はホワイトカラーの職種で社会でもそれなりの立場の方が多いのですが、内容やスキームをしっかり理解していてもなかなか投資に着手しないケースが意外に多いです。貯金や保険はしているが投資は未経験。ただし投資の知識は結構お持ちという方々ですね。

もちろん、私の説明が悪いということはあり得ますが(笑)、元々の地アタマが悪い方々ではないので、道理は理解していると思っています。わかっているし必要だとも思っているが踏み出せない、しかもその踏み出せない理由がイマイチ明確でない…。という感じなのかなと。

40代になると今までやってこなかったことに新たに着手するということは予想以上に難しいのかもしれません。

資産形成で大切なこととは?

このような私の経験から見ると、少し乱暴な言い方ですが、このテクノロジーが進化した「長期の金融投資」において大切なことは「知識」ではなく、一歩を踏み出す「行動」のみなのかなと。

もちろん「行動」を支えるための「知識」というモノは一定あると思いますが、こと長期の金融投資のおいてはその知識は最低限で良いと思っています。良く「今がはじめ時でない」という方もいますが、次のコロナショックのような暴落がいつ来るか、来るかもしれないし来ないかもしれません。大事なことは、「来た際に追加投資が出来る準備」しておけば長期投資ではうまく乗り越えることが可能です。

今のご時世では金融の知識を必要以上に加えることよりも、「どーして新しい取組への一歩が踏み出せないか」ということを深堀し理解することが「億り人」への第一歩なのかもしれません。

一度踏み出してしまえば、あとは自動で資産運用してくれるのですから。


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