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♪ 雑記 ~承認欲求について考える~

オチのない雑記 _ 2021.6.11


ちょっとまじめな話をするよ。

承認欲求っていうのは「自分の価値を他者に認めてもらいたい」っていう欲求だ。別に悪いことじゃない。認めてもらいたいから頑張る。頑張る理由としては充分だ。良いことではないか。

ただ、これを前面に出してしまうと、ちょっと厄介なことになる。わたしはそういう人が苦手だ。

たとえば、子どもがまわりの大人に「すごいね~」って言われたいがためにそういう行動ばかりしてしまうのは、その子が満たされていないからだとか、小さい頃に褒められた経験が少ないからだとか。いろいろ考え方はある。満たされていても、そういう行動を取る子どももいるだろうし(諸説あります)。

短大のとき、わたしは授業をサボってばかりでやる気のない学生ではあったが、保育科に通っていていちばん好きだった教科は、児童心理学である。

問題行動を起こしてしまう子どもの背景に何があるのか。まわりの大人の働きかけで子どもがどう変わるのか。どういう働きかけ・言葉かけをすれば、子どもの健やかな成長を助けてあげられるのか。そういう部分が、子どもを育てるうえですごく重要で、保育全般において素晴らしいところだと思う。

ああ、文章が固いな。カッチコチだ。ちょっと方向転換しよ。


なんで急にこんなことを思ったのかと言うと、最近、SNSで大勢が集まるところに顔を出す機会が増え、承認欲求の強い人を見かけるようになったからだ。

どんな話題でも、自分に置き換えて自分のことばかりを話す。むしろ今流れている話題なんか関係なしに、自分のことを話し出す。相手が反応してくれたとしても、相手が本当に興味を持ってくれているかどうか、社交辞令ではないか、そういうことは考えてはいない。

それは、自分に興味を持ってもらいたいがための行動なのだろうか。「わあ、すごいね~」と言ってもらいたいのだろうか。

前述したが、わたしはそういう人が苦手である。


……と、偉そうに言っているが、実は、わたしもそういう時期があった。

友だちが話し始めたことに対して、話を盛り上げようとして似たような事例をあげて話すことが多くあった。それは自分の子どものことだったり、友だちの友だちの話だったり(よくある噂話のパターン)、いろいろだ。

でも、それは、いわゆる「話泥棒」なのである。どうでもいいことを勝手に付け加えて、最初に話をした友だちの気持ちは、まったく考えていなかった。

そのことに、あるときふと気づいて、ああ、これじゃダメだなと思った。数少ない友だちを失わないように、軌道修正しなければと。


よく考えてみると、Twitterやインスタの「いいね」も、承認欲求を満たすためのものでもあると思う(企業宣伝は別として)。写真は特に「見て見て~すごいでしょ~」の要素が強い。「いいね」の数が多いと嬉しくなる。だから、どんどん「見て見て~」をやってしまうのだ。

実際、わたし自身も自撮り写真をUPするし、そもそもこのnoteのアイコンだって、マガジンの自己紹介のトップ画だって自撮りだし、日々UPしている写真の数々もそうだし、軌道修正したとは言え、今でも大いにそういう部分を持っているというわけだ。

それに、ついこの前、すごく落ち込んでいたときに、「noteはアカウント持っていなくてもいいねできるから、オラに元気を分けてくれ!」などとTwitterで発信してしまった。たくさんいいねをもらって元気になったけれど、こんなの、承認欲求のカタマリではないか。恥ずかしい。そして申し訳ない。ちょっとだけ反省しておく。でも、きっとまたやる(反省してないやないかい)。


SNSって、小さいけれど大きいコミュニティだと思う。スマホやパソコンの小さい画面でできるけれど、SNSのどこかで発信すれば、それは集団の中における発言の1つになる。

人は、常にどこかに所属している。小学校という集団に入り、中学で部活を始めて〇〇部という集団に入り、社会に出てからは会社という集団に入る。

日常生活のリアルな集団生活の中で、前述した「空気を読まずに自分のことばかりを話す」という承認欲求全開の行動をとっていると、嫌がられるのは目に見えているのだ。そういうことを、SNSの小さくて大きい世界で、ちょっと学んでみてほしいなと思う。


息子と同じぐらいの年齢の子のそういう部分を見ると、息子は大丈夫だろうか、ちゃんと集団で空気を読めているのだろうかと心配になる。それで、「SNSにおける自分勝手な発言について」とか「集団生活で空気を読むことの大切さ」とか、唐突すぎてわけのわからないような注意事項を息子に投げてしまったりする。

息子は昔から人なつっこくて、集団にポンと入れられてもすぐに友だちを作れる子なので、まぁ大丈夫なんだろう。わたしの唐突でわけのわからない注意事項をポカーンとしながら聞いて、「お、おう、わかった、大丈夫」と、とりあえず…な感じで答えてくれた。


世の中の子どもたち、いや、子どもだけじゃなくて大人も。

みんな、軌道修正しながら、すくすく育てよ。


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  ↑  すくすく育った一例(シソ)




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