ただ動くのみ

　珍しく昨夜寝る前に「見なくていいものを見た」せいか、朝起きて浮かなかった。

決して自分に向けてというものでもないだろうし、たわいもない Twitter での呟きだったが、内容にどうも "自分の行動に水を差されている感" を覚え、早い話が、気分を害した。 

"エアリプ" という形で好き勝手文句を言う人たちの心理は分からなくはないが、ただ分かるだけで、何ともつかみどころのない嫌な気分を抱く事は変わらない。

僕の場合、もやもやの影響は起床時に一番現れる。案の定、起きてしばらくは動く気にもなれず、ただただ時間の浪費を味わいながら、ベッドの壁にもたれかかっていた。

やっとPCの前に座るも、思った以上に影響は長引き、とにかくこの思いをどう片付けたら良いかを考えていると、下手したら一日を無駄にしてしまいそうだった。

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　思い切って席を立ち、PC前のルーティンを全てすっ飛ばし、別のルーティンを始めた。それも、今まで以上に丁寧に、動作の細部まで心を行き届かせながら行う。運動、シャワー、朝ごはんを作る、etc…

モーションの一つひとつに対し、大げさなくらいに気を配った。例えば風呂掃除なら、腰を深く落として浴槽の隅々にまでスポンジをかけたり、ストレッチや筋トレも、「自分がどこを鍛えているのか」に改めて意識を向ける。

結局は「今この瞬間」に全てを集中させることが、予想以上に自分の心に前向きな影響を与えてくれた。 "気分が上手く逸れる" のだ。

その結果、よりニュートラルな視点で自己を見つめ直す事ができ、おかげさまで今この note も一気に書くまで回復した。

小難しい事で悩むときほど、単純作業を優先し、ただただ丁寧に無心で取り組む方が、結果的に囚われた価値観から距離を取る事ができ、悩みの質も良質なものへ変化する。

何より、自分にとってネガティブな意見は、一歩引いて考える機会を与えてくれる事で、より強度を増した思考の醸成に一役買ってくれる事に気づいた。

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信念を維持することは強く、そして時に脆い。

いずれにせよ、ただ動くのみである。

今日はこんなところで。