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ゲームとファッション

 僕はゲームファッションが好きで、特に 8bit 系のファッションに身を包む機会も良くあるのだが、"とにかく上から下まですべてを多彩なゲームカルチャーグッズで固める" ことは控えている。

たとえば上はマリオ、下はプレイステーション、身につけているグッズがパックマンみたく、ハードもソフトもごちゃ混ぜ状態だったら、一目見て「あ、ゲーム好きなんだな」という印象は受けても「おしゃれだな」という印象はあまり持たれない。

僕のなかで、ゲーム同士がケンカするように感じたら、引き算に切り替えるようにしている。

これは状況によっても違うので、たとえばテーマパーク的な場所、ゲームショップのようなコンセプトがかっちり決まっている場所で、ユニフォームの要領でバラエティ豊かなゲームモチーフに身を包む分に関しては、かえって尖った印象があるからそれはそれで素敵だと思うのだが、ふだん日常生活でファッションとして楽しむ分には、差し色程度に止めるか、一つだけインパクトとして置いておくか…などを根底に置きつつ、洋服を選んでいる。

できるだけシンプルにバランスを取りたい、という独自的な志向もあるのだが、主張したいものが大きいほど、あえて次点以下をばっさり取り除いた方が良いと常に思っているから。

これはおそらく、ほかの全てのものにおいても通じる視点だと思っている。

好きなものだけで不用意に固めてしまうと、見る側の視点が「散る」。"全部盛り" をしてしまうことで、サビしかない JPOP みたく、かえって何も印象に残らないといった現象が発生する。

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 「派手にさりげない」という絶妙なバランスの取れた服も好きだし、「そのままのモチーフを生かした」素朴なデザインの服もどちらも好きだ。

これは僕自身の超個人的な好みだが、最終的に都会的で洗練された印象に見えるか否かでコーディネートを決定することが多い。

乱暴に分けると、服でも音楽でも、サブカルチャー的方向性としてゲームを取り入れているのか、ストリートファッションのラインでゲームを取り入れているかによって、無意識に好みを分けているところも大きかったりする。

ただしこれは決定的な方程式などなく、法則性無視で作られたような服やアクセサリーが異常におしゃれに感じ惹かれる場合もあったりするから、面白くてやめられない。

 つらつら綴ったが、すべては全体最適のもと、その場の正解を選んでいく作業を大切にしつつ、ゲームファッションに限らず、すべてのコーディネートに向き合いたいと思っている。

今日はこんなところで。

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