見出し画像

その気になる

 「その気になる」のは大変な一方で、あらかじめ導線さえ敷いておけば案外楽になれたりすると思っている。

例えばおだてられたらその気になる人もいるだろう。それは決して他者→自分という構図だけにとどめることなく、自分が自分をおだてる環境を整えておくことでも叶うはずだ。

やり方は様々あれど、僕の場合は自分をおだてる為に、すぐに小さい達成ができる状況を整えるよう、わりと入念に意識している。それが習慣化し、「その気」への導線になっていると言っても過言ではない。

常にクラウチングスタートの体勢を保てるために体内習慣を育てることに全力を尽くす。思いついたら即行動できるよう常に自分のコントロールルームを理想の既定値に設定しておくことで、アイドリングとともに良いフットワークが効いている状態。

***

 思考・物理問わず、習慣をたくさん作ることで比較的モチベーションはすぐに高まる。

モチベーションというよりは、もはや自然反応的に身体が動いているような感覚。歯磨きのような状態で、起床したら軽い瞑想をし、そのまま席について朝の思索を Evernote に綴ったあと、note 記事を更新して運動を始める。

DAW 環境も、必要最低限のセッティングフォーマットを作っているので、立ち上げたら即打ち込みができる状態にしてある。定番のエフェクトが始めから効いた状態だったり、良く使う音源をセットした状態だったり。直感をそのまま、可能な限り熱い鉄の状態を保ちながらシームレスに作業移行できる。

そこに正直「やる前に考える」という判断のフェーズは存在せず、ほぼ無意識に手が動いている感じ。

もちろん納期などが絡むことによる強制力もあるが、それを差し置いても億劫という概念が極端に減るし、思考的にもナマの感覚を保ちながら作業しやすく、達成感も得やすい。

***

 この生活が定着することで、さまざまな恩恵を受けている。

人との無駄な価値比べをしなくなったし、「自分は自分」という軸が強化された。多少の逆境に対し、健全に捉える力がついたおかげか、克服の根拠としても今の習慣が精神的支柱として大きな一助になっている。

さらに言うと、自分は自分という価値基準の派生が、適切に「これは自分自身の問題」「これは相手が抱える問題」として問題を切り分けることに繋がり、必要以上の依存性を持たなくなったことも大きい。この分離ができるようになったことで、自分自身相当生きやすくなったことは間違いない。

「その気になる」と、人の動向が気にならなくなり過集中状態にも入りやすくなるので、ピュアに今を楽しむことに繋がったりもする。

***

 僕にとって仕事も趣味もその他基礎的な生活も、正直ガワとしての体裁だけであり、本質的には常に壁など溶けて存在しない心理状態で日々を送っている。

はじめこそ面倒臭いが、「その気」に慣れるとそれなりの密度感や充足感を持って過ごせるので、クセになった今、この生き方からはもはや逃れられないような気がしている。

今日はこんなところで。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

貴重な時間の中 読んでくれてありがとうございます。 「スキ(いいね)」は非会員ユーザーさんもできるので、 押してくれるとすごく励みになります。 そしてぜひ大阪に来た際は COPY HOUSE へ!🏡