「展示会」を直接バイヤーに届ける方法
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「展示会」を直接バイヤーに届ける方法

文具と雑貨のメーカー有志35社が集まって、合同展示会「FRAT」が開催されたのは2020年10月末のこと。

もともとは7月開催の予定でしたが、実行委員会のひとりとして準備に追われていた春先は緊急事態宣言下の真っ只中。

「これは中止もやむなしか」

あきらめムードでひとまず延期し、感染症拡大防止のガイドラインに沿いながらスタッフ間で何度も協議を重ね、換気のきく魅力的な屋内スペースを確保できたこともあり、最終的に開催の決断が下されました。


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一方で、来場者数は前年開催よりも減少しました。

でもこれは開催前から予測できたこと。主な原因は「都内に来られない小売店のバイヤーが多かったこと」です。

感染症拡大の第2波と第3波の間隙を縫うような絶妙なタイミングで開催されたとはいえ、まだまだ「東京の感染者数が断トツで多い」というイメージが頭から離れなかったこの時期。

感染リスクを避けるためにも出張を取りやめた小売店のバイヤーさんたちから「今年は遠慮しておきます」といった声が事前に漏れ伝わってきていました。

とはいえ、モノを売るメーカーは実物を見てもらわないことには商談につなげられません。展示会自体は可能な限り推し進めないと、各社のビジネスが止まってしまいます。

緊急事態宣言が開けた直後から新しい生活様式をベースにした「新しい展示会」を謳い、オンラインで完結するウェブ展示会を開催するところもありました。FRATも同じような形で実施できないかと模索した時期もありました。

でも、文具や雑貨といった類は商品そのものの質感、手触り、作り手の熱量を感じていただくことで取引につながるケースがほとんどなのも事実。ディスプレイ越しの写真や動画では伝わりきらないもどかしさがありました。

そこで私たちは「商売の原点」に立ち返りました。

メーカーにとって一番大事なのは、バイヤーに商品の実物を見てもらうこと。モノの形に閉じ込めた熱量をその手で感じてもらうこと。

展示会に来ていただけないのであれば、こちらから「展示会」を届けようじゃないか。

そこで「FRAT」に出展するメーカーから有志を募り、企画に賛同した26社の製品サンプルをひとつの箱に詰め合わせ、希望するバイヤーの手元に直接届ける試みを企画しました。

その箱は「FRAT BOX」と名づけられました。


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DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれる中、なんてローテクな仕組みなんだと思います。

でも「リアルがダメならオンラインで」の前に「そもそも何が一番ビジネスにとって大事なんだっけ」を考えた結果が、このボックスに結集したのでした。

「FART BOX」の実施にあたっては、めぼしいバイヤーに向けて事前テストも行いました。

数社の製品サンプルをまとめてバイヤーに送り、電話でフォロー。肉声を届けることで熱量も伝わり、テストに参加した全社分の商品を取り扱う決断をされたところもありました。

そうした手応えもあり、10月の展示会開催中から正式に申し込みを受けつけ始めたところ、実際に利用されたバイヤーさんからは実行委員会宛にこんな声が届いています。



社内でも好評で、継続して実施してほしい

同梱されたカタログ含め、サンプルをそのまま買い取りたい

社内で出張許可が下りなかったが製品の実物を見られて出張の手間が省けた

展示会に参加できなかった担当者以外のスタッフにも製品情報を共有できた


他にもメディアで取り上げたい製品を探しているプレス関係者からの申し込みもあります。現地に行かなくともモノが手元に届く仕組みは想像以上に効果的であるという感触を得ています。

まだまだ告知不足もあり、利用者の拡大はこれからですが、引き続き年内いっぱいは「FRAT BOX」の取りくみが続けられます。

そして「コロナ禍でもできることはあった」と、この一年をふり返ることができるよう、メーカーとして、実行委員会のひとりとして、チャレンジを継続していきたいと思います。


最後に「FART BOX」の利用の流れを貼っておきます。


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前金(デポジット)をいただき、ボックスを配送し、終了後は返送費を含む手数料を除いた額をお返しするという流れです。

冷やかしの申し込みを避けるためのデポジット制にしたのですが、今のところいい感じでスクリーニングができています。


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< FRAT BOX のサービス概要 >

■申込開始  : 2020年10月27日(火)
■実施期間  : 2020年11月1日から2020年12月末まで
■申込方法  : FRAT公式サイトより
■利用手数料 : 2,000円(税込)
※申込時にデポジット10,000円を入金いただき、サンプル返送後、手数料を除いた額を返金します


< 出展メーカー・ブランド一覧(26社) >

あたぼうステーショナリー
Beahouse
coto mono
dünn(ロンド工房)
エモジ
左ききの道具店
himekuri(ケープランニング)
ハイモジモジ
HIRAIWA.Co.,Ltd.
kamiterior
国宝堂
京都烏丸六七堂
mhd
水縞
momiji music
NO DETAIL IS SMALL
ノウト
オリエステルおりがみ
乙女印刷
PICUS(MTS/VERSH)
ぷんぷく堂
Re+g(リプラグ)
サンビー株式会社
渡邉製本株式会社
WRAPALLET
山本紙業


興味のある文具・雑貨バイヤーさんはこちらからお申込みを! ▼


以上、ハイモジモジの松岡でした。


【ハイモジモジ PROFILE】
2010年創業。「Kneepon from Nippon!」を合言葉に、思わず膝を打つアイデア・プロダクトを日本から発信している。キーボードに立てる伝言メモ「Deng On」、耐洗紙のメモ「TAGGED MEMO PAD」でグッドデザイン賞を受賞。人気シリーズ「WORKERS'BOX」好評発売中。

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松岡 厚志 / HI MOJIMOJI

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ハイモジモジという会社をやってます。思わず膝を打つ「ニーポン」なアイデアが好き。冗談も休み休み言う。フリーライター / ネームデザイナー https://www.atsushi-matsuoka.com/