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その日はまだか

必ず春は来る。この非常時に何が起き、何を考え、何をしたか。コロナ終息宣言が出るまで綴る日記です。早くこの日記を終えられますように。
毎回5分で読める文字数で。その日に考えたことを翌日(午前中)に更新するスタイルで続けていきます。書… もっと詳しく
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記事一覧

【Day 60】最後の日記 2020.5.26

朝からクレジットカードの利用明細を眺めていたら、身に覚えのない履歴が目についた。 Amazonで22,000円の何かを買ったらしいのだけれど記憶にない。ログインして注文履歴を見てもそれらしいものが見当たらない。別のサイトでAmazon Payで決済した何かがあったのかと考えるも、思い当たる節もない。何かお買いものをすれば必ずメールが届くため、Gmailに金額を入力して過去のメールを検索したけれど、やはり何も表示されなかった。 これはおかしいということでAmazon側に問い

【Day 59】宣言の解除 2020.5.25

朝からワイドショーを見ていた。 恋愛リアリティーショー『テラスハウス』に出演していた木村花さんがお亡くなりになったことを、フジテレビの『とくダネ!』はさらっと報じただけだった。自局の番組で死者が出たことについて、重く受け止めているとはとても思えない軽い扱いだった。 マスメディアに限らず、どんな小さなメディアでも「自浄作用」が必須だと思う。たとえば誤報があればお詫びするだけでなく、どういった経緯で誤った情報を伝えてしまったのか、そして防止策として何が考えられるかをきちんと開

【Day 58】焼肉と希望 2020.5.24

朝からずっとモヤモヤとしていた。 SNSにおける誹謗中傷に大きな関心が寄せられる中、かつて非難の的になったことがある自分も世間に一言もの申しておきたいことがあった。それに自分の経験をもっと早く世の中に還元できていれば救われる人がいるのではないかとも思った。 一方で、それは思い上がりではないかという気もした。ほんの一瞬、それらしいことを経験したくらいで、1から100を知ったかのように語ることに意義や説得力はあるのかと自問自答した。 それでも収まらない気持ちを鎮めるべく、ひ

【Day 57】誹謗と中傷 2020.5.23

庭で飼っているおたまじゃくしが、カエルになろうとしている。 足が生え、手が生えて、そろそろかなとは思っていたけれど、いつの間にか肺呼吸に切り替わっていて、目と鼻だけ水面から出している。 顔つきはもうほとんどカエルだ。長いしっぽだけがおたまじゃくし時代の黒っぽい色を残して、体全体も緑色になってきた。カエルの種類は分からないけれど。 この最後に残ったしっぽは、トカゲのように切れるのではなく、だんだん短くなるらしい。成長や進化というと「大きくなる」と考えがちだけど、カエルのよ

【Day 56】挑戦とステイ 2020.5.22

朝から体調がすぐれない金曜日。 午前は「ナインティナインのオールナイトニッポン」を聴きながら、さほど頭を使わない事務作業を進めた。やべっちのフリートークが新鮮で面白かった。 矢部家にはまだ小さいお子さんがいて、都内の公園にほとんど行ったことがあるそう。子供が中心だと公園メインになるのも分かるし、公園自体をころころ変えないと親も子供も飽きてくる。うちとまったく同じ状況なんだなあと親近感を覚えた。もしかしたら、どこかの公園ですれ違っていたのかもしれない。 「新幹線でおばさま

【Day 55】本屋と電車 2020.5.21

家族全員、まさかの9時起き。大寝坊。 気のゆるみというか、緊張感の欠如というか。「こんなことではいかんぞ」と自己嫌悪に陥りそうな気持ちと「たまにはこんな日があってもいいよね」と自分を甘やかす気持ちが同居する。 とにかく冬のように寒いのは何とかならないものか。てっきりこのまま夏に突入すると思ったのに、今週いっぱいは気温の低い日々が続くらしい。考えてもみれば、まだ梅雨にもなっていないじゃないか。 朝ごはんは、ずいぶん久しぶりにカステラを食べた。妻と子が昨日、買い出しに行った

【Day 54】落稿の危機 2020.5.20

夜中の3時に自分の咳で目が覚めた。 今晩から冷えこむとは知らず、夏のように半袖で寝ていたら、喉が冷えて喘息がぶり返したらしい。お白湯を飲み、ウォーターサーバーから出るお湯で濡らしたタオルを喉にあてて温め、使用期限が3月いっぱいだった吸入薬の残りを「まあ、いいか」と吸い込んだ。 リビングのソファーに寝転んでTwitterやネットニュースを読みながら、ようやく咳が落ち着いたころには朝の5時になっていた。このまま起きていてもよかったけれど、今晩11時からインスタでラジオ番組をス

【Day 53】息子の珈琲 2020.5.19

2019年5月19日のツイートをきっかけに、炎上というものを経験した。何の因果かその丸一年後、ふたたびTwitterでひとつの投稿が拡散され始めた。 これまで何度かバズというものを経験してきたけれど、どんな投稿が広まるのかは正直まったく読めない。狙った投稿ほど何度もスベってきた自負もある。いや、そもそもバズを狙うのは浅ましく、Twitterの意義に反している気がしている。 Twitterはどちらかと言えばインプットのツールだ。友人・知人の近況や、面白いアイデア、自分の知ら

【Day 52】鉢の中の土 2020.5.18

雨の月曜日。 最近、公園にランニングに行かなくなった。息子が走りたがらないから、子供ひとりを置いて夫婦ふたりで走りに行くわけにも行かず、妻だけが毎日がんばって続けている。だったら自分も交代で行けばいいのだけれど、なんとなく気持ちが遠のいてしまった。 その代わり、最近は7時前に起きる日が増えてきた。早く寝ているのもあるけれど、妻子が寝静まっている早朝が一番仕事がしやすいため、チャンスをつかみにいく感じだ。今日も6時に起きて、集中して仕事を進められて気分がいい。 朝ごはんを

【Day 51】再開と再会 2020.5.17

昨日の日記に書き忘れたけれど、ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」が厳しい条件つきながら再開を果たした。 無観客で行い、選手は週に2回のPCR検査が義務づけられ、試合前後の行動やスタジアムでのふるまいに厳格なガイドラインが設けられた上でのキックオフ。 ドルトムントの選手がゴールを決めたあと、本来であればチームメイトと抱き合ったりして喜びを爆発させるゴールパフォーマンスがあるのだけれど、選手同士の「密」な接触を避けるべく、ゴールを決めた選手とチームメイトが2mのソー

【Day 50】神経の衰弱 2020.5.16

雨の土曜日。 今クールからNHKの朝ドラは土曜の放送をやめた。コロナ以前に働き方改革なのか視聴率の関係なのか、月曜から金曜までの週5回の放送になった。 個人的には朝ドラは目覚まし時計みたいなものだから、土曜日も放送してほしいと思っている。土曜の朝は油断して早起きできないことがあるから、朝ドラを観るという使命感で目を覚まさせてほしい。 ちなみに『エール』は6月いっぱいで放送休止になることが発表された。それなりの量を先に録りためていてくれた分、続々休止されている他局のドラマ

【Day 49】ワルの知恵 2020.5.15

目が覚めて、リビングのソファーに座って部屋の壁を眺めていた。 ここにこんな棚をつけたらどうか、こんな飾りをつけたらどうか。家族で過ごす時間が一番長いこの部屋をいかに快適にできるか、最近そんなことばかり考えている。 内向きだなあと思う。外の世界は広いのに、その外に出られないから、視点がどうしても内にこもる。 いっそリビングでも仕事ができる環境にして、ずっとここで過ごせばいい気もしてくる。息子がテレビを観たりおもちゃで遊んだり、窓の向こうの庭で遊んでいる様子を視界に入れなが

【Day 48】39県の解除 2020.5.14

誕生日から一夜明けて。お祝いメッセージがたくさん届いて、気持ちのいい朝。 ソファーとテーブルの位置を替えた新しいリビングのレイアウトにも慣れてきた。自由に動けるスペースは狭まったけど、テーブルを挟んで家族で向かい合う時間が増えたと考えると、これはこれで快適だ。 さて、朝ご飯は何を食べようかと思ったら、テーブルにドーナツ、柏餅、どら焼きと、おやつような食べものばかり並んでいる。昨日スーパーで買い出しに行った際、息子が買い物かごにポイポイ勝手に放りこんでいたらしい。どおりでい

【Day 47】最高の誕生日 2020.5.13

42歳になりました。 今日も朝から咳き込んで、5時半に目が覚めてしまった。子供が寝てるときは仕事のチャンス。ここぞとばかりに、集中したかった作業を進めた。 間もなく妻と息子が起きてきて、朝ドラ『エール』を観ながら食パンとあんぱんを食べた。 洗濯物を干し、ふたたび仕事に取りかかろうと思ったら「パパがいちばんほしいものはなに?」と息子が訊いてくるので「きれいな部屋かな」と答えた。すると息子は「みないでね」と言って、リビングに散らかっていたおもちゃをせっせと片づけ始めた。