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【Day 54】落稿の危機 2020.5.20

夜中の3時に自分の咳で目が覚めた。

今晩から冷えこむとは知らず、夏のように半袖で寝ていたら、喉が冷えて喘息がぶり返したらしい。お白湯を飲み、ウォーターサーバーから出るお湯で濡らしたタオルを喉にあてて温め、使用期限が3月いっぱいだった吸入薬の残りを「まあ、いいか」と吸い込んだ。

リビングのソファーに寝転んでTwitterやネットニュースを読みながら、ようやく咳が落ち着いたころには朝の5時になっていた。このまま起きていてもよかったけれど、今晩11時からインスタでラジオ番組をスタートさせる予定があるので、寝不足にならないようにもう一度寝ておくことにした。

ふたたび目を覚まし、毎週出すのを忘れがちなプラごみを外に出し、朝ごはんを食べて仕事にとりかかった。今日はインスタLIVEのほかにもうひとつ、新しいサービスを発表する予定がある。準備がまだ80%ほどだったので、一気に集中して仕上げていくことにした。

午前中は息つく暇もないくらい忙しかったけれど、こういうときこそお昼はコンビニ弁当などで済ませたくない。美味しいものを食べて、きちんと英気を養いたい。

というわけで、市がネットで公表している「テイクアウトができるお店一覧」にアクセスし、自転車で5分でいけるラーメン店に目星をつけた。市のまとめた情報では詳しいメニューが分からなかったので、お店の名前で検索してインスタのアカウントにたどり着いた。

ラーメンもテイクアウトできたけれど、いくつか種類のあるお弁当が美味しそうだったので、それにした。しかもひとつ500円とのことだった。安い。さっそく予約の電話を入れ、10分後に行けると言ったら「それまでに用意しておきます」とのことで、ちょうど10分後くらいに着くように向かった。

お店に着いて「お電話した松岡です」と告げると「もう少しでできあがります」とのことだった。他にもテイクアウト待ちのお客さんがいて、なかなか繁盛しているようだった。売り切れたお弁当もあったらしい。

頼んでいたお弁当ができあがり、お会計の段になると、インスタでは500円と書いていたはずだったが、投稿後に変更したのか600円に値上げされていた。キャッシュレス決済ができたからよかったけれど、最近はほとんど現金を持たず、持っていても必要最小限なので、危うく手持ちが足りずに出直さなきゃいけないところだった。

家族3人分のお弁当を自転車のカゴに入れ、傾いて崩れないよう慎重に運転して家に帰った。食べてみるとなかなか美味しかったが、息子は「おいしくない」といって、ほとんど手をつけなかった。確かに白米は少々硬さがあったけれど、美味しくないというほどでもない。いつも家では白米を土鍋で炊いているから、舌が肥えているのかもしれない。生意気な5歳だ。

いつものように「ロスト・イン・スペース」を観て、コーヒーを飲んでから仕事を再開し、新サービス「Post by WORKERS'BOX」を発表した。

検品時にキズや汚れが見つかって販売在庫かたよけていたB品をクリックポストで配送する際の「外箱」として送るというもので、サンプリングも兼ねている。



思いのほか好評で、さっそくオーダーが入ったのだけれど、大半の方に「サンプルが1冊タダで手に入るサービス」と勘違いされてしまい、慌ててサイトの案内文を書き直した。伝え方の順番を変えて、誤解を生じないように修正した。

同じことを伝えるのでも、Aを言ってからBを言うのと、Bを言ってからAを言うのでは伝わり方が違ったりする。言葉というのは、どんな言葉で伝えるのかと同じくらい、どんな順番で伝えるのかも大事。コロナ対策に追われ、日々の情報発信が求められる政府の読み上げ原稿も、ものを言う順番を何度も推敲しているはずだ。

夜になり、晩ご飯を食べながら、みんなで見れる映画を観ようということになった。Netflixで「ルパン三世」をいくつか観られることが分かって、候補の中から「血の刻印」というタイトルのものを観た。ルパン映画にしては珍しく日本が舞台だった。少々、グロテスクなシーンがあり、5歳児には刺激が強くないかと心配になったけれど、本人は楽しめたようだった。

さあ、11時のインスタLIVEに向けて準備しよう。

と、腰を上げたところで、今日アップ予定の日記をアップしていないどころか、まだ一文字も書いていなかったことに気がついた。初の落稿危機。52日も連続で続けて更新してきたのに、ここでやめるのは惜しい。今日は朝から忙しかったとはいえ、すっかり存在を忘れてしまっていたなんて、コロナ収束ムードに合わせて「気のゆるみ」が出ているのかもしれない。

そうして慌てて日記を書き上げたときには、夜の10時50分になっていた。「インスタを使ったラジオ番組を新たに始めます」と大々的に告知していたのに、まさかの準備不足で迎えた第1回放送。

iPhoneを固定するアームの位置を探ったり、カメラで映す小物を用意していると、あっという間に1分前。手元に映すタイトル文字も途中までしか書けず、11時のスタートと同時に冒頭の挨拶をしながらタイトル文字を仕上げていくライブペイントみたいなことになった。これはこれでライブ感があってよかったかもしれない。

「放送時間は30分ほど」と事前告知していたけれど、視聴していただいた方から寄せられたコメントにお答えしたりしているうちに、あっという間に40分が経過していた。

夜も遅いし、あまり長くなると毎週観てもらうのが重荷になるかもしれない。次回からはさくっと30分以内に終わらせようと思った。



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