スウェーデンで売れてる本 2020-05-18
スウェーデンの書店 Akademibokhandeln からベストセラーを紹介します。
第1位
Vardagar 3(日常 3)
Ulf Lundell
スウェーデンのミュージシャンにして作家の Ulf Lundell。彼の2019年の日記からの抜粋。
出典:https://sv.wikipedia.org/wiki/Ulf_Lundell
第2位
Vingar av silver(銀の翼)
カミラ・レックバリ
富山クラーソン陽子さんの翻訳で集英社からシリーズが出版されているカミラ・レックバリの最新作。これは「エリカ&パトリック事件簿」ではなく、「Faye の復讐」シリーズの第二作だそうです。
実は5月13日、本書のキャンペーンのために、Adlibris というオンライン書店のフロントページがこの『Vingar av silver』に”乗っ取られて”しまいました!
"Take over"という名のキャンペーンで、5年前の『ミレニアム』新シリーズの刊行時にもおこなわれたそうです(スウェーデン語記事)。本書も、この勢いに乗って日本進出か?
(追記:その後エージェンシーの方から連絡があり、この「Faye の復讐」シリーズは早川書房から出版予定だそうです)
第3位
Sen for jag hem(そして私は家に帰った)
Karin Smirnoff
2018年のアウグスト賞にノミネートされた小説『Jag for ner till bror』の3作目にして完結編。舞台はスウェーデン北部からストックホルムへ。
この連作小説、長くベストテン入りしています。
第4位
Grönsaker A-Ö : recept och bruksanvisning
(野菜の A から Ö まで:役立つ情報とレシピ)
Paul Svensson
実力派シェフによる野菜料理の本。菜食主義者ではないけれど、野菜の量を増やしたいあなたに。日常からパーティーにまで使えます。
( Ö はスウェーデン語アルファベットの最後の文字)
第5位
Musse & Helium. I Duvjägarnas klor
(ムッセとヘリウム:鳩ハンターの爪に)
Camilla Brinck
2匹のネズミが登場する、6-9歳向けのオーディオブック。著者兼ナレーターは歌手でもあります。オーディオブック配信会社 Storytel の企画として始まったシリーズの四作目。
ただし、ここにランクインしているのは紙の本です。
第7位
Redovisningsavdelning Marviken(会計部門 Marviken)
Lars Wilderäng
主人公の Tor はスウェーデンの諜報部門で働いている。その仕事は完全に違法で、けっして外部には知られてはならない。
「スパイ小説、アクションスリラー、サイエンスフィクション、歴史小説がミックスした作品」だそうです。大盤振る舞い!
おまけ
第6位
Fjärilsrummet (The Butterfly Room)
ルシンダ・ライリー
スウェーデンで人気のアイルランド作家。本作(原著)は2019年発表。
彼女の本は、東京創元社から2冊、日本に紹介されています。
(文責:羽根由)
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