『よるくまシュッカとゆきのおふとん』ご紹介
今回は、拙訳『よるくまシュッカとゆきのおふとん』
についてご紹介させてください。
『よるくまシュッカとゆきのおふとん』は11月10日に発売された絵本で
作家はエミリー・メルゴー・ヤコブセンさんというデンマーク人です。
日本での出版社は百万年書房さんです。https://millionyearsbk.stores.jp/items/614a6d0ac120966e1d3ae99e
この絵本の主人公は、一作目の『よるくまシュッカ』と同じように、
読み聞かせをしてもらっている子どもたちです。
絵本の中には(…………)という部分がでてくるのですが、ここに読んでもらっているお子さんの名前を入れます。そうするとお子さんはシュッカのふわふわの腕に抱っこされて、一緒に不思議な旅へ出かけることができるのです。
冒頭をご紹介しますね。
”だいすきな (…………)
わたしは よるくま シュッカ
シュッカに ぴったり くっついて
いっしょに ゆめの たびへ でかけよう
ふわーあ
おいで シュッカが (…………)を
だっこするよ
シュッカの ふわふわの うでのなかは
あったかくてきもちいい
ふゎーあ
(…………)といっしょに いるのって
なんてすてき“
ママやパパが、大好きなまいちゃん、さっちゃん、かいとくん、たっちゃんと呼んでくれるのを聞きながら、ふわふわのくまのうでに抱っこされている気持ちになって、星の森へ行き、妖精たちに会えるなんてすてきですよね。
この絵本にはシュッカがペロッと舌を出して、雪をなめている絵も出てきます。星の森の雪はどんな味がするのでしょうね。バニラアイスみたいな甘い味かもしれません。
翻訳者の私自身、この絵本のシリーズの大ファンで、翻訳しながらとても幸せな気持ちになりました。読んでいるととても静かで幸せな気持ちになって、夢の世界へと誘われます。翻訳しながら、まぶたが重くなってしまうこともしょっちゅうでした。
『よるくまシュッカ』シリーズは、必ず読み聞かせ用の大きい絵本と、お子さんが自分の手で持って読めるミニ版があります。
こんな風に、お姉ちゃんが弟くんに読み聞かせをしてあげるのにもちょうどいいですね。弟くんはとても気持ち良さそうに、眠りに落ちていきます。
さらにTBSラジオさんがよるくまシュッカのぬいぐるみを作ってくださいました。
この二つを組み合わせると、なんだかとてもおさまりがいいんです(笑)
『よるくまシュッカ』『よるくまシュッカとゆきのおふとん』の作者エミリー・メルゴー・ヤコブセンさんは3人のお子さんを持つお母さんで、元は保育園の先生でした。先生をしていた頃、お世話をしている子どもたちひとりひとりと深く向かってあげられないことに悩み、それよりも子どもたちが楽しいベッドタイムを過ごせるようなものを作りたいと考えて、アプリと絵本の制作を思いついたそうです。
https://www.instagram.com/tjugga_/?hl=ja
こちらはシュッカのインスタグラムのページです。エミリーさんが絵を描いている様子や、アプリや絵本用にエミリーさんが描かれた美しい絵がUPされています。
よかったら見にいってみてくださいね。
日本でもこれからどんどん寒さが増していくでしょう。そんな時に、子どもたちが『よるくまシュッカとゆきのおふとん』をママ、パパ、時にはお姉ちゃんやお兄ちゃんに読んでもらって、ひととき星の森で楽しくすごしてくれることを願っています。
そして
○○ちゃん、○○くんは わたしの たからもの
○○ちゃん、○まるくんは そのままで すてき
だぁいすき
こんなあたたかな言葉を聞きながら、夢の国へといきますように。
文責
中村冬美
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