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【50代の大学生日記 第50話】卒業旅行? いや終活旅行?(前編)

 私のひとつめの本業である通信制大学生は、すでに卒業制作を提出したので、今月末の口頭試問までとりあえずお休み、ふたつめの本業であるサンタクロースは支部会計などの支部代表としての年度末のシメの仕事が若干残っているとはいえ、それさえ片付ければ半年ほどはお休み期間。本業ではないけど唯一の収入源であるバイトも歳末セールが終わりただいま絶賛閑散期。
ということで、ようやく時間ができたので、平日にバイトの連休を取って一泊二日の旅に出てきました。
 こんなおっさんでも一応大学生なので、この時期の旅行は「卒業旅行」なのかもしれませんが、59歳にもなると長い時間座ってるのも疲れるし、行くところも死ぬまでに一度は行ってみたかったところに絞られるので、なんとなく「人生の思い出づくりの終活旅行」のような行程になりがちです。
 じゃあ、どこへ行ったんだ? ということになりますが、今回の行き先は東京です。新幹線と在来線を乗り継ぎ、まず最初に降り立ったのは・・・・・・

はじめての福生駅

 青梅線の福生駅。福生に来たのも初めてなら青梅線に乗ったのも初めて。
そして目的地はここ。ゲームセンタータンポポ。知る人ぞ知るオヤヂの聖地です。

ゲームセンタータンポポ

 ここは第36話で訪問した岐阜レトロミュージアムと双璧をなす、1980~90年代パチンコ機を見て打って懐かしむことができる、私ら世代のパチンカーオヤヂにとっての聖地、とはいえパチンコ屋ではなくゲームセンターなので、岐阜レトロミュージアムと同様、時間制の入場料を払って、無料の玉を勝手に持ってきて、心行くまで打てるというスタイルなので、昔とったなんとやらで・・・・・・

昔とった杵柄

 こんな風に玉を出しても、一切景品には換えられません。タンポポは岐阜とは違い、もともとレトロなパチンコ屋だったので建物や内装も昭和感満載で、私ら世代はとても癒され…、いや血が騒ぎます(笑)

スタジアム(三洋物産 1987年?)

 おぉぉ、スタジアムだ! 懐かしい!
大学の近くのパチンコライオンズにあって、かなりハマっていた台だ。

スタジアムといえばこのルーレット

 うぉぉぉ、このルーレット役物に一喜一憂していたもんだ。Vの隣がスルーになっていて、貯留しないというのがイケズなんだ。玉を打ち出すタイミングをアジャストすればVに入りやすいとウワサされる攻略法があり、研究室のパチ友たちと真剣に研究したものだ。(研究室で何を研究してたんだ、親が泣くぞ!)
 あっ、これは羽根もの機空前のヒット作といわれるビッグシューターだ! パチンコ史上で始めて貯留機構を搭載したとされる革命的な台で全国でビッグシューターが入ってない店を探すのが難しいとさえ言われたほどのヒット作だ。ほんまかいな?と思って、信州木曽の山あいの町の全部で20台ほどしかない小さなパチンコ屋へ入ってみたら、ビッグシューターパールセブンの2機種しかなくて、こんな最新台とは縁のなさそうなイナカにもビッグシューターが入っているのか!と驚いたことがあります。

ビッグシューター(平和 1986年)

 この台は当たりのときに玉を貯留するとはいえ、後に登場する貯留玉が確実にVに入り継続するタイプではなく、貯留がいっぱいになって初めて次に役物に入った玉がVに入りやすくなるような機構だったので、しょっちゅうパンクするというか、めったに完走できなかったな。
(もはやゾーンに入ってしまい、専門用語を並べて早口でまくし立てるオタクになっている私)
 この台はパチ友の加藤くん(岐阜レトロミュージアムの回にも登場)が、当たりのときに左右両方の羽根から玉を入れるのではなく、片方から集中的に拾わせることで継続しやすくなるという攻略法を編み出していたけど…  今やっても全然攻略できないじゃん(笑)
 しかし、今では考えられないことですが、当時は賞球数が「オール13」だったので、意外と玉持ちがいいし、パンクを繰り返しながらでも打ち止めに持っていける。これはヒットするわけだ。(もはやオタクにしかわからない会話になっていることは自覚しています)

回り舞台式役物 びんびんバラエティー(西陣 1991年)


バレリーナ(平和 1991年 新要件1号機)


 というように、20代の頃の私は重症のパチンカーだったのですが、度重なる規制強化で「むやみに射幸心を煽る台」の設置が許可されなくなり、私のような射幸心に踊らされていた世代のパチンカーは、今の台では全然満足できなくなり、私もパチンコ離れして何年にもなるため、こうして久しぶりに打つと、右手がめっちゃ疲れる。今回は2時間頑張ったけど、もう次回は、そんなに打てる体力がないかもしれない。
 ということで、ゲームセンタータンポポを後にし、福生駅前の「3割うまい」という根拠がよくわからないキャッチコピーでおなじみの、「ぎょうざの満洲」でランチをいただき、次の目的地へ向かいました。

ギョウザの満州

 旅に出ると、こうして関西にはないチェーン店で食べるのも私の大きな楽しみのひとつです。個人的に、「山田うどん」は生きてるうちに再訪したい店ですが、駅から遠いところが多く、なかなか行けそうにないです。ちなみにぎょうざの満洲は「餃子の王将」の本拠地である京都にはありませんが、大阪の京橋にはあって、私も秘かなファンのひとりです。
 そして、福生駅から電車に乗って、次の目的地は・・・・・・
次号「中編」をお楽しみに。

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