見出し画像

5月の小ネタ集【嵯峨野ぐらし44】

 5月も終盤ですよ。いい季節ですね。私はゴールデンウィークのバーゲン以降、バイトが多忙で肉体労働に明け暮れておりまして、毎朝あちこちの痛みで目が覚める日々です。それでも体重は右肩上がり、ジジイになるとはこういうことだったのか? 思ってたのと違う!
 そんななかなか起きられない朝にも、毎朝私を起こしに来てくれる「お友達」がいます。

朝の訪問者

 逆光なので写真では真っ黒に見えるし、肉眼でもなかなか色がわかりにくいのですが、こいつはカワセミです。嘴が特徴的ですね。主に水辺に生息するのだそうですが、嵐山渡月橋桂川(保津川)になにげに近いこのあたりにも生息しているのでしょうか。下の嘴が黒いのは雄、赤いのが雌らしいので、この子はたぶん雄でしょう。つがいでいるのを見たことがないので、ずっと求愛行動をしている非モテ男子なのでしょうか。物干竿の上で首を前後に動かして歌っているかと思えば、物干し竿がビヨンビヨンと音をたてて振動するぐらい跳ね回っています。春先にベランダが鳥糞だらけになっていたので、泣きながら掃除をしていたのですが、あの日以来、一切鳥糞が落ちなくなりました。この子も私の心情を察してくれたのでしょうか。えらい子や。

カワセミ


バイトの後、ビール片手に見る景色


 いやそれにしても、オーバーツーリズムですなぁ。京都の街中はこの時季、外国人観光客修学旅行生があふれかえっており、「毎日が関西万博」状態です。今朝の通勤(9時台)の京阪電車(各停)で数えてみたら1両の乗客27人中、日本人は3人(私とおばさんと京阪の駅を掃除で巡回してるおっちゃん)だけでした。

鴨川の修学旅行生 楽しそう!
昨日の鴨川 いつもカップルが座っているところに降りたら流される!
ヌートリアや山椒魚はどこへ逃げた?


  それはさておき、私のバイト職場がある京都東山の七条界隈は毎年今時分になると「登下校時に日傘をさしている率95%」のお嬢様学校、京都女子大と京都女子高の学生の日傘の波で歩道が埋め尽くされるようになり・・・・・・
私などは安全メガネをかけていないと傘の骨が目に刺さりそうで怖くて歩けないぐらいなのですが、今年はそんな美白に執心な日本人を駆逐する勢いで、腕や脚ばかりか乳や尻まで露出している欧米人が、タトゥー丸出しで歩いているわけで、なかなかの面白い光景が繰り広げられています。太い腕を丸出しで歩いている欧米人女性を見ると、私は今いくよ・くるよ師匠
「あんた、なにこんなとこから足出してんの?」
「何言うてんの、これは腕やがな」
「腕? 腕なら腕とちゃんと書いときよし」
 というネタを思い出します。
 そんなことを思ってたら、今くるよ師匠の訃報を聞き、ただいまショックを受けているところです。
 私が京都の会社へ就職し、4月1日の入社式以降しばらく東京の本社で研修を受け、太秦にある独身寮の二人部屋に入り、六畳一間で男子二人が暮らすという今では考えられない環境で迎えた4月6日の朝、二人ともテレビを持ってなかったので、ラジオをつけると、ちょうどKBS京都ラジオで新番組「いくよくるよのハリキリフライデー」の第一回放送が始まったところでした。結局、それから16年もの間、私はずっと金曜朝の出勤時にこの番組を聞いていました。いや、本当におもろい番組でした。両師匠のご冥福をお祈り申し上げます。
 閑話休題、欧米人のタトゥーは、聖書の一節なのか、わけのわからん文字列や太陽と月やサイコロなどのデザインや、謎の動植物が多いですよね。彼らから見たら「猪に萩、鹿に紅葉、蝶に牡丹」といった日本の古典的デザインも「謎の動植物」に見えるのでしょうが・・・・・・。
 今日は唐揚げに付いていそうなくし切りレモンの彫り物のおねえさんを見かけました。今日もレモン柄のワンピースを着ていたので、よっぽどレモンが好きな人なんでしょう。
 日本通の人も多く、オリエンタルなデザイン和彫りのような彫り物もよく見かけます。たまに、「区役所」など謎の日本語ワードを彫ってたり、アニメキャラの彫り物を見せびらかしながらコスプレをしている人もいたりして、これもそれなりに刺激的です。(笑)

外国人であふれる四条大橋

 先日電車で見かけた女性のタトゥーは桜吹雪花筏のような和風のデザインで、筋彫だけで色が付いているわけでもないのに、白い肌に墨の色が映えているばかりか、腕から肩まで放り出して歩いているせいで、肩口から二の腕あたりが日焼けでピンクに色づきグラデーションになっており、何とも言えぬ色っぽい美しさでした。いいなあ、肌が紅潮して桃色に色づくと満開になる桜。色づかせて満開にさせてみたいものです。(以下自粛)
 私は生まれ育った家に風呂がなく、子どもの頃からひとりで銭湯に通っていたのですが、そこには「鯉の滝登り」「昇り龍」「桜吹雪」「観音像」など見事な倶利伽羅紋々のお兄さんたちがよくいらっしゃいまして、私は「ぼん、ええカラダしとんのう!」と、牛乳をおごってもらったりと、よくかわいがってもらい、子ども心に「昇り龍」とかめっちゃかっこええなあと思っていたのですが、残念ながら、この年齢までいっさいの彫り物を背負うことはありませんでした。というのも、銭湯ではかっこええお兄さんだけではなく、年老いて皺だらけのカラダになったおじいさんの、もはや何を彫ってあったのかもわからないぐらいに貧相になった彫り物も目にするわけで、「うわぁ、こんなになったら全然かっこよくないし、見てられへんなあ」と子ども心に哀愁を感じていたからです。
 今日もとりとめのない話題ばかりでしたが、今回は私の近況報告でした。夏に向けて痩せなきゃ。ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?