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【50代の大学生日記 第8話】じゃがいもとマリー・アントワネットと私

 ベランダのプランターに植えているジャガイモに花が咲きました。そりゃ植物だから花も咲けば実もなるのでしょうが、私はジャガイモにこんな白く可憐な花が咲くとは思いませんでした。五角形のデザインが美しいです。品種によっては紫の花が咲くそうです。じゃあ、実もなるの?という話ですが、花が終わればプチトマトのような実がなるそうです。毒性だから食べられませんが。
えっ?プチトマト??
そう、ジャガイモはトマトと同じナス科の植物なんです。なんでジャガイモがナス科やねん!と、ずっと違和感がありましたが、少しだけ腑に落ちたような気がします。
先週は花のつぼみがもっとたくさんあったような気がしたのですが、今日見るとひとつだけ花が咲いているのと、その下にいくつかつぼみがあるだけで、他のつぼみがきれいになくなっています。よく見ると残骸があります。つぼみがぶら下がっている部分はとても貧弱で、簡単に花が落ちそう。先週梅雨入りした直後の激しい風雨で取れてしまったのでしょうか。ネット情報によると、いま出回っているジャガイモは品種改良により、花が咲かないことが多く、咲いても花が落ちやすいのだそうです。まあ芋を食べるのだから花なんてあってもなくてもいいからね・・・・・・ ということは、いま咲いている花は実は貴重な花のようだ。

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 さて、マリー・アントワネットジャガイモ愛に満ちた人で、ジャガイモの花をアクセサリーや髪飾りにして付けていたそうです。
大木こだま・ひびき師匠の漫才のような唐突な展開ですみません。
「マリー・アントワネットの話があんねんけど、聞くぅ~?」
なんでベルサイユのバラの花のアクセサリーではなくジャガイモなんでしょうか?
当時、ジャガイモは植えてから2か月ほどで収穫できるし、やせた土地や寒冷地でも育つことから、飢餓を救う救世主として注目されており、ドイツでは普及していました。しかしフランスでは芽や葉に毒があるのを知らずに食べて中毒になる人があったりと悪評が高く、あまり普及せず、国王ルイ16世は国民にジャガイモを普及させるために、王妃のマリーにジャガイモのアクセサリーをつけて宣伝させたとされています。
飢餓に苦しむ国民に「パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」と言った人の行動とは思えませんね。(この発言は「ブリオッシュ」という食べ物を「ケーキ」と訳すから極悪非道に思えるだけであって、「ブリオッシュ」は砂糖や牛乳を多く使ったパン菓子ではあったけれども、品質の悪い小麦でも「ブリオッシュ」にしてしまえば消費することができ、値段もパンと大差なかったとされ、この発言は、むしろ「極めてマトモな人の、的を得た発言」だったとする説もあります)

 ジャガイモの花言葉は「慈愛」、多くの人を飢えから救った愛に満ちあふれた食べ物だったんですね。
さて、私は芋掘りをしたときにどれだけ芋ができているかのほうに興味があります。茎と花だけがご立派で、芋がついてなかったら笑うに笑えない・・・
そのうち、「芋料理編」の日記も上げますのでお楽しみに。

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