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眠れない夜のとじかた

頭の中がうるさくて、眠れない夜があった。

いくつもの思いが行き来して、眠れない夜があった。

携帯をいじるから眠れないのだという専門家がいれば、目をつぶってさえいれば大丈夫だという助言もあった。

ただ、今日だけは、今日だけは許してください。

頭の中をはいずり回る「回虫」のような言葉たちが、空っぽの頭蓋の中を埋め尽くさんばかりに暴れまわってやまないのです----


人は生きていれば、眠れない夜の一つや千の夜があると思います。その基本的な対策については既に素晴らしい数多の教えがありますので、ここでは「頭の中がうるさくて眠れない日」にのみ問題を絞ってメモを残します。


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結論からいうと、「よくない考え」を追いやろうとして「言葉」を頭に入れると目が冴えてしまい、頭を空っぽにしようとすればするほど空いたスペースにまで「よくない考え」が出てきてしまうため、このような夜をやり過ごすには、「言葉」を使わずに「頭を使えるもの」を用いると良いかもしれません。

私にとってそれは、映画やアニメの「サウンドトラック」でした。

皆様は、映画などに使われている音楽を聴くことで物語のキャラクターが頭の中で動き始めることはありませんか?その物語についての知識と想像力が十分であればきっと、頭の働きのほとんどを舞台の描写に充てることができるでしょう。

私は、言葉のない物語を紡ぐことにより、余計な思考を排除し、空想の世界の中へ溶け入るように眠りにつくことができるようになりました。

補足:ただ「音楽を聴く」などの対策では眠ることは難しいといえるでしょう。歌詞付きの音楽では言葉が頭に入るために目が冴えてしまい、歌詞のない音楽では「よくない考え」の発生は止められませんでした。

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「頭の中がうるさくて眠れない夜」は、ただ目をつぶっていることができない状態のため、「携帯をいじる」「ゲームをする」など、頭が自由に動けなくなるようにすることで、抗えない眠気が来ることを願い、朝が来るのを待つだけでした。

今度からは少し早めにゲームを切り上げて、その音楽を聴きながら目を閉じてみてもいいかもしれません。案外目を閉じてもゲームの続きができるものだと思いながら眠れる日がきっと来るでしょう。

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