祝!!勝利!!積み上げた勝点 と 積み上げてきたモノ 第36節2-0FC東京
今回もギリギリ更新のnorainuでございます🐶
(中2日で仕上げれたセレッソ大阪戦はどうやって更新できたのか自分でも不思議ですw)
今回のトップ画は Sayu さんより現地のスタンドからの画をお借りしました。
旗振りが解禁されて鮮やかにフラッグが揺れるヴィジター席はDAZNから見ていても、とても素敵な光景でした。
徳島からだと関東Awayの現地観戦はなかなかハードルが高いと思いますが、こうやって関東在住のサポがいてスタジアムに足を運んでくれるってすごく嬉しいですよね。全国各地に徳島サポがいる未来を目指したい!!
Sayuさん現地での応援と画像の提供ありがとうございます<m(__)m>
そして、現地に行かれた徳島サポの皆さん、フラッグを用意して下さったクラブ関係者の皆さん、ありがとうございました<m(__)m>
徳島ヴォルティスは勝利する事ができました!!
そんな喜ばしい勝利を今回も取っ散らかった文章で解説していきます🐶
お時間ある時に覗いていただけると嬉しいです(*´ω`*)
GIFがなぜか一杯ありますw途中で飽きるかもしれません(´・ω・`)
まえがき
勝利の瞬間の私の呟きです。最初から暑苦しくてすいません<m(__)m>
だって嬉しかったんですもの(*´ω`*)
良い内容の試合ができてもなかなか結果として出てこなかった今シーズンで、内容も結果も全て良かったのでなおさら嬉しかったのです。
今回のnoteはそんな素晴らしい内容で完勝した第36節FC東京戦を何が素晴らしかったのか?何故完勝する事ができたのか?を少しでもお伝えできればと思います🐶
残り2節全部勝って残留するぞ!!
はじめに
J1リーグも残り3節。降格圏に沈む徳島ヴォルティスは一戦必勝の構えでFC東京に挑む。
一方、FC東京は前節横浜FMに0-8で大敗し、長谷川監督が退任。新体制で前節の嫌な流れを断ち切るためにもホームで勝利を目指す戦いとなった。
両者それぞれに勝ちたい理由があった今節のメンバーは下記の通り。
徳島はキャプテンの岩尾が怪我から復帰。前節と同様4-3-3を基本とする布陣で試合に臨んだ。
FC東京は監督交代があったが、大きくメンバーを入れ替えたりする事は無く、これまでの戦いで今シーズンを終えようとするかの様な布陣であった。表記は4-2-3-1となっているが、4-4-2もしくは4-4-1-1のような立ち位置であった。
結果から言えば、2-0で徳島の勝利。ゲームをコントロールし見事に勝ち切った。
今節のnoteでは、前節神戸戦とは違った徳島の4-3-3と、徳島がこれまで積み上げてきたモノを中心に試合の解説を踏まえながら振り返っていこうと思う。
4-3-3だけど4-3-3じゃない??
前節と同様4-3-3で臨んだ徳島ヴォルティスだが、少し違っていた。
一番違ったのは、前線からの守備の仕方である。前節神戸戦で見せた「外切り内誘導」ではなくCF垣田一人で相手CBに制限を掛けていた。4-3-3の守備というよりは、4-1-4-1の守備システムのようになっていたのだ。
システムとか立ち位置とか言うとダニ監督に怒られそうだが、分かりやすくするためにあえて4-1-4-1の守備システムとして少し説明をしていきたい。
--守備時に鈴木 徳真選手、藤田 譲瑠チマ選手のポジショニングが独特に見えました。[4-4-2]のような、[4-5-1]のような。どういう解釈をすればいいですか?
ダニ監督「システムというよりは、スペースをどのようにして守っていくかということが大事です。そのスペースと相手の特徴を考慮した中で守備をしていこうと話をして準備してきました。チームとしてしっかり認識することができ、良い守備ができていたのではないかと思います。」試合後コメントより引用
(ダニ監督怒らないでね。。。)
ここで少し前節神戸戦での4-3-3の守備について復習しておきたい。
この守備の特徴としては、相手CBに前線の3人が制限を掛けボールを内側に誘導して前向きにボールを奪う。(詳しくは前節のnoteを参照下さい。)
今節は前節と守備の仕方が違っており、相手CBにプレスを掛けるのが前線の3人(西谷・垣田・宮代)ではなく、インサイドハーフの2人(徳真・ジョエル)だった事が特徴である。
いくつかのプレーを例に示す。
このように、サイドのスペースを埋めながら前線からプレスを掛けてFC東京の前進を阻みロングボールを回収する事も可能になっていた。
なぜ神戸戦で機能していた守備の仕方を変えてFC東京と対峙したのかは、神戸とFC東京のビルドアップ方法が違うからである。
◎神戸とFC東京のビルドアップの違い
(注意:GIFの守備側の立ち位置は4-4-2になっております。)
神戸はボランチが降りる、もしくはGKがビルドアップに積極的に関与するので、後ろ3人でボールを保持しながら、サイドバックを高い位置に取らせてそこを攻撃の起点とする狙いがあったが、FC東京の場合は、ビルドアップにボランチが降りたり、GKが積極的に関与する事は無く、後ろDFラインの4人が幅を取ってボールを保持しながら相手のスライドが間に合わなくなったところで縦パスを入れる、もしくは前線のFWに当ててから前進するような構造であった為である。
そのため徳島は、4-1-4-1のような立ち位置を取り中盤の4人で最小限のスライドで済むような構造にし相手サイドバックに簡単にボールを入れられないようにスペースを埋めたのである。
ただし、この4-1-4-1には構造上の弱点もある。それは、アンカー(岩尾)の脇のスペースが空いてしまう事である。
4-3-3の構造よりもインサイドハーフとアンカーの距離が離れているので脇のスペースは脆くなる。ただし、構造上の弱点があるのを理解した上での立ち位置なので、相手がそのスペースを使用してきた際の対応も備えていた。
GIF補足:アンカー(岩尾)がボールサイドの自らの脇のスペースを埋め、中央のスペースをボールサイドと逆のインサイドハーフが中のスペースを埋める事(縦のスライド)でボールを奪った。
この試合でよく観られた現象で数的優位な状態で中盤でボールを奪うシーンが多くなった要因も、アンカーの岩尾がスライドするだけで必ず数的優位になるというカラクリが隠されていた。
(注意:GIFは分かりやすいように少し大げさに作成しております。)
インサイドハーフが相手CBもしくはボールを受けに降りたボランチにプレスを掛ける構造からチャンスシーンになる事もあった。79分のシーンを例に挙げる。
GIF補足:このシーンは相手が一度ボールをCBに下げたところからの守備となる。立ち位置は4-1-4-1のような形で垣田がCBに制限を掛け相手ボランチがボールを受けに下がった所にプレスを掛けボールを奪ったシーンである。ここで重要なのが、ジョエルが相手ボランチにプレスを掛けた時に相手ボランチがCBに下げても連続してプレスに行けるスピードと角度でプレスを掛けた事である。
このように今節も徳島ヴォルティスは相手に合わせた効果的なプレッシングを行い、いい守備からいい攻撃を展開していた。
ただし、この守備の仕方はあくまでもベースであり守備の位置、相手の状態に合わせて前線の3人が外切り内誘導の守備を行っているシーンもあった。
3つのトライアングル
さて、私にしては珍しく、2節連続守備戦術から話を始めたのだが、私が好きなのは攻撃である。今節の攻撃について語る上で欠かせないのが、3つのトライアングルである。
このように、右サイドも左サイドも中央もきれいなトライアングルを形成しながら攻撃を行えていた。
尚且つ、この3つのトライアングルが歯車のように連動して攻撃を行っていたのは美しいとさえ思えた。
試合中に観られたいくつかのシーンをGIFで示す。
1分のシーン
4分頃の宮代シュートまでのシーン
72分のシーン
美しい。72分のシーンは見直す機会があれば是非注目して欲しい。GIFでは表すことが難しかったので、是非映像を見ていただきたい。(3人がポジションを変えながら効果的にボールを保持していました。)
サッカーにおいてトライアングル(三角形の配置)が何故重要視されるのかというと、①複数のパスコースを作る事ができる。②前向きのサポートがいる状態でプレーする事ができる。などがある。(これを詳しく書き出すと終わらないので、また別の機会に書こうかと思う。)
観戦する際も是非トライアングルを試合中に沢山見付けて欲しい。
相手陣内でこのトライアングルを形成するためには、後方からの安定したビルドアップが不可欠である。
今節観られたビルドアップはこれまで積み上げてきたモノが形になって表れていた。
これまで積み上げてきたモノ
徳島はこれまでも後方からのビルドアップを曲げずに行ってきた。それはチームのスタイルでもあり、クラブのアイデンティティでもある。
思い返せば今シーズン、後方からのビルドアップ時に相手にボールを奪われ失点するシーンが多くあった。(第3節川崎戦・第5節横浜FM戦・第11節柏戦・第19節FC東京戦・第26節柏戦など思い返せば辛くなります。その失点だけで敗戦になった試合も多い。)
これだけ多くの失点の原因になっているならばビルドアップを放棄して、ロングボールを多用し相手のハイプレスを回避するという方法を取ってもいいものだが、徳島ヴォルティスはスタイルを貫き通した。それがようやく実を結んだ。
27分のGKからのプレス回避
27分のシーンはあくまで一例であり、この試合通して上福元を含めたビルドアップは素晴らしかった。FC東京が攻守分業制のようなシステムだった事を差し引いても、前線にボールを送るための安定したビルドアップが多く観られた。
76分のビルドアップから前線の崩し
この76分のビルドアップの形、実は49分に同じ展開をしていたが、ミスになり相手にボールを奪われている。ミスが起きても修正しながら怖がらずに続けることができている事を表すシーンでもあった。
そんな徳島のビルドアップに欠かせないピースがある。その一つが、GKの上福元である。
『神』福元
今節勝利できた要因に欠かせないのが、GKの上福元である。
57分にペナルティエリア内でのジエゴの軽率なプレーにより相手にPKを献上。それを見事にセーブし完封勝利の立役者となった。
このシーンは単純に感動した。解説とかは不要だろう。
(すいません。取り乱しました。。。)
後半からFC東京が岩尾の脇のスペースを高萩と永井が意識して使うようになり、それによりインサイドハーフが高い位置を取るのが難しくなった事(飲水後DFラインが対処するようになって最終的には安定しました。)で、試合の主導権を握られている時間帯でのこのPKストップは1失点防いだ以上の効果があった。
ただ、上福元のプレーが良かったのはこのシーンだけではない。
前述した通り徳島のビルドアップはGKが積極的に関与する事で成り立っている。上福元は近い距離でボールを受け繋ぐだけではなく、相手の配置を観て中・長距離のフィードで正確に配球できる能力も高い。
もちろん、これまで上福元のミスによる失点もあった。だが、徳島は実直に続けてきた。それが、今節いい結果を手繰り寄せた要因であったと思う。
キャプテン 岩尾憲という存在
負傷により前節メンバー外になっていた岩尾。今節の出場も不透明な状況だったが、今節見事に復帰し勝利の立役者となった。
中・長距離のパスの配球・中盤でのボール奪取・自陣ゴール前までのプレスバックなど、素晴らしいプレーを示してくれた。
今節の素晴らしかったプレーを上げればきりがないほどだが、私が一番岩尾憲が居ると居ないでは大きな違いだと感じたのがプレーそのもののクオリティの部分ではなく、ゲームコントロールの部分であった。
特に65分のゲームコントロールは前節の神戸戦のイニエスタを彷彿とさせた。(神戸戦63分のイニエスタのプレー)
このシーンは、上福元がPKをストップした直後のシーンという事もあり、試合の流れは徳島に傾いていた場面である。流れが来ているのだから追加点を奪いに前に急ぎそうなものだが、岩尾は見事にゲームをコントロールしチームに落ち着きと余裕を与えた。(GIFで伝えるのは非常に難しいので、是非65分のシーンをご覧ください。)
状況は65分で1点リードなのだから攻め急ぐ必要はない。それをピッチ内で見事に判断し、一つのプレーでチーム全体に伝えたように感じたシーンでもあった。
その後徳島は落ち着いてゲームを進め結果として追加点を奪う事ができ、完勝した。
岩尾の65分のプレーが無ければまた違った結果になっていたかもしれない。
【閑話】解説者と実況者
ここで少し箸休め。
今節もDAZNで観戦していたのだが、実況と解説が素晴らしかったです。
内容も的を得ているし、声のトーンも落ち着いていて非常に聞きやすかった。勝っていたからかもしれないが、徳島の積み上げてきたサッカーを評価してくれていたのも嬉しかった。
特に77分の実況解説
後方からのビルドアップに関して
桑原さん「こうゆうところがやっぱり徳島上手いですし」
松原さん「立ち位置がホントにいいですし・・・(垣田がファールを受けて)ゲームの運び方も同時に上手いですよね」
桑原さん「これはもう、シーズン積み重ねてきたモノの証でしょうね。」
松原さん「そうですね。まぁ極端な事言ったら、その前のシーズンから、もうずっと積み重ねてきてるところでしょうね。」
嬉しい(*´ω`*)
もっと色々な方に徳島ヴォルティスのサッカーを知って欲しいと改めて感じました。
実況:桑原さん、解説:松原さん ありがとうございました🐶
(88分に松原さんが「大分」と言ったのは、私の聞き間違いだったと言い聞かせています。)
得点シーン振り返り
今節複数得点を奪えて勝利できたことは残留に向けて得失点差を考えても大きかった。そんな得点シーンを振り返る。
まずは、41分の先制点のシーン
このシーンはどこからGIFを作ろうか非常に迷った。というのも、このゴールにいたるまで約2分間ほぼ徳島がボールを保持し何度も攻撃の作り直しをしていたのだ。(GIFはGKのフィードから作成。)
最終的に相手のシュートブロックに当たってゴールしたシーンだが、GIFで示した通りそれまでの崩しが良かった事で、ジョエルがフリーでシュートを打てたので生まれたゴールである。ナイスゴール!!
次に70分追加点のシーン
このシーンは垣田が受けたファールによって得たFKから、一度は相手にはじき返されるが、DFラインのカカがはじき返し徳真がスペースに出した浮き球のパスから生まれたゴールである。GIFでも示した通り、徳真はボールを受ける前に前方のスペースを確認しており、そのスペースに狙った球質のボールを供給した。そのスペースを共有していた垣田の見事なシュートテクニック。素晴らしいゴールでした。徳島ヴォルティスのエースは垣田裕暉です!!
追加点が生まれたのは、前述した上福元のPKストップと65分の岩尾のゲームコントロールがあったからこそだという事も付け加えておきたい。
まとめ
徳島ヴォルティスは、相手に合わせた守備(スペースの管理)と、これまで積み上げてきたモノを示し見事にAwayで勝利を挙げる事ができた。同じ4-3-3でも相手によって違う振る舞いができることも示してくれた。
被枠内シュートはPKの1本のみ。
FC東京の前線の個の能力の高さで一度だけピンチを迎えたが、その後は組織で安定して守れていた。
完勝と言っていいだろう。
そして、横浜FC戦で課題として出た『競争の質』という部分も改善できてきている事を示してくれた。
この試合はこれまで徳島がJ1で経験してきた事を乗り越えて得た大きな勝利であると考える。
この勝利により残留の権利を大きく引き寄せた。
色々な事があった2021シーズンも残すところ後2節。
最終節が終わった時にポカスタで喜び合えることを信じています。
あとがき
いや~、徳島ヴォルティスの試合はやっぱり面白い(*´ω`*)
毎試合違う発見を与えてくれる徳島ヴォルティスには感謝しかありません。大好きです!!
書き終えた後読み直して、今回も文章取っ散らかってるなぁと恥ずかしくなりました。それにGIFを作り過ぎ。。。今回は章ごとのブツ切り感半端ないですね(^▽^;)伝えたいことが多すぎて。。。
もっと流れるように伝えられる文章を書けるようになりたい。。。こんだけ書いてきたのに上達していかない。。。まぁ人には得手不得手ありますからね!!と自分に言い聞かせる。。。
65分の岩尾のゲームコントロールは痺れました。横浜FC戦の敗戦をしっかり活かせているなぁと感じるシーンでもありました。(詳しくは横浜FC戦の『競争の質』を参照下さい。)
岩尾憲ここにあり!!って感じでした。徳真にもああゆうゲームコントロールの術を会得してもらいたいなぁ。
徳真と言えば、今節の徳真!!
今節はもちろん追加点をアシストしたシーンです。(GIFは本文中に掲載しております)
スペースの認知能力とパスの選択肢が素晴らしかったです。目立たないけど本当にいい仕事してくれています。このシーン以外でも右のトライアングルの一角として多彩な攻撃参加も見せてくれました🐶(本文中のトライアングルのGIFを参照下さい。)
徳真にもっともっと成長してもらって徳島の屋台骨になって欲しい。(今でも十分大切な屋台骨ですが、もっと成長できると信じています。)
そして今節のMVPジョエル!!
ゴール後の喜び方が、かわいい(*´ω`*)
ゴールシーンはもちろんですが、その他のシーンでも攻守に躍動していましたね。特に印象に残っているシーンは本文中にも取り上げた79分のシーン。残念ながらファールによって止められてしまいましたが、前への推進力を発揮してくれた素晴らしいプレーでした。鼻血出ちゃったけどファール受けた相手に向かっていく闘争本能剥き出しな所もいいですよね~(*´з`)
ジョエルの成長を徳島ヴォルティスで見守っていきたい(`・ω・´)
その為にもJ1に残留しなければならない!!
残り2節。残留するための条件はハッキリしている。残り2節連勝する事ができれば、残留できる!!他会場の結果も気になるところだが、まずは自分たちができる最大の事をやり遂げる!!矢印は自分達に向ける!!
まずは湘南戦!!絶対に勝ちましょう!!
全てが嚙み合ってきた徳島ヴォルティスなら勝てるはずです!!
みんなで喜び合える未来を信じて。
それでは今回はこの辺で。。。
最後まで覗いていただいてありがとうございました🐶
P.S.
湘南戦が終わったらすぐに旅の支度をはじめます。ですので、湘南戦のnoteは書けない可能性があります。ご了承下さい<m(__)m>みなさん12月4日ポカスタで喜びを分かち合いましょう🐶
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